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2017.01.02

2017年1月:SHERLOCK S4E1 「The Six Thatchers」【ネタバレ】英国本放送の諸情報など

あけましておめでとうございます!

2017年、平穏で楽しい年になりますよう.....と思ったらSherlock S4E1が英国で放送されちゃいましたよ!
お正月早々不穏なストーリー展開に英国はたいへんだなあと..まあそのあたりはおいおいと

例によって当ブログではネタバレには容赦しませんが、まだちゃんと視聴していないので、公式やメディアの記事ベースに紹介します。詳細な感想はDVDが到着してからだから1ヵ月後かなあ。



BBC 公式サイト

ネタバレはここから下に記載いたします。デイリーメールの記事.....だけじゃあなくって英国はクオリティペーパーまでがんがんネタバレいれてきますんでご注意を!

2017年1月1日、英国時間20:30(日本時間 1/2 5:30) 待ちに待ったSHERLOCKの新シリーズ4が始まった。その前にS3を軽くサマリーしておこう(主観ばりばり)

宿敵モリアーティから親友ジョン・ワトソンを護る為に死を偽装して身を隠した探偵シャーロック・ホームズ。それから2年。ジョンはシャーロックを喪った哀しみから美しい伴侶メアリーの助けを借りて立ち直ろうとしていた。紆余曲折あったが(笑)シャーロックはジョンと再び友情を誓い、彼らの結婚を祝福する。しかし、メアリーは凄腕の暗殺者という過去があり、それを知った恐喝王マグヌセンを亡き者にしようと暗躍していた。マグヌセンのオフィスでシャーロックと鉢合わせしたメアリーは彼を撃つ。マインドパレスで死線をさ迷いながらもジョンを助けなければと蘇生するシャーロック。その事実を知らされたジョンは逡巡するがメアリーを許す。ジョンとメアリーを護るためシャーロックは恐喝王マグヌセンを殺害するのであった。国外追放となったシャーロックの前に滅びたはずの宿敵モリアーティが姿を現そうとしていた...

てなわけでS4E1のお題は 「The Six Thatchers」 いわずと知れた正典「The Six Napoleons(6つのナポレオン像)」をベースにしている。子供のころ、この話を読んで、ホームズがナポレオン像を壊したかけらの中からプディングの中のプラムのような黒真珠を見つけて「諸君!紹介しよう。これがかの有名なボルジア家の黒真珠だ!」と(ドヤ顔で)叫んだシーンがとても印象に残った。美味しそうでねえ。

今回はそのナポレオン像がサッチャー像に。サッチャーといえば斜陽の国といわれていた1980年代の英国をスパルタ式に立て直した「鉄の女」。(その功績は賛否両論で未だに英国では嫌っている人が多い) 保守党党首であったサッチャーの像が(繰り返し)壊されるというシチュのために一部のメディアでは、「BBCが(予算削減などで締め上げてる)保守党を批判しているのでは?」と報じていたよw

ではここからはネタバレばりばりの各メディアの記事やレビューを紹介していくよ。

'I'm officially heartbroken': Fans left in tears after emotional Sherlock episode involving on-screen husband and wife Martin Freeman and Amanda Abbington after their real-life split

デイリーメール: マーティンとアマンダの破局を見出しに。いやあこの発表はびっくりしたねえ。二人は2016年のS4撮影前に破局しており、現在マーティンはハートフォードシャーの自宅をでて北ロンドンのフラットで生活していると。ファンの間では破局の頃から、マーティンの自撮りの背景が自宅ではなくなったこと(レコードコレクションどうしたんだろう)、アマンダのツイートにマーティンの話題がでなくなったことから別居したんだろうと言われていたんだけど、まさか別れちゃうとはなあ。しかもそれをS4放映直前に発表するとはなあ。

まあメールの記事は、二人の別離に絡めたジョンとメアリーのスクリーン上での別離を語っている。この発表で予想されていたことではあるけれど、メアリーはS4E1でドラマチックに退場する。S3E3でメアリーはシャーロックを撃った。凄腕の暗殺者である彼女がそもそも一発でシャーロックを仕留めなかったことから彼女に殺意はなかったとシャーロックは看破してジョンもそれを呑んだ。しかし視聴者にはわだかまりが残った。S4E1では彼女はそれをあがなう。6年前のミッションで、保身のために誤った命令を出して彼女と仲間たちを全滅させた黒幕がそれを見抜いたシャーロックを撃った。今度はメアリーが身を挺してわが身にその弾を受けて護ったのだ。

メアリーの死にジョンは慟哭する。「メアリーを護ると言ったじゃあないか!」とシャーロックを責める(そりゃあ酷だ) 傷心のジョンはシャーロックに会おうとはしない。シャーロックはジョンを救うことはできるのだろうか。

ところでTLでも話題になってたし、メールの記事にもでてたけど、ジョンが浮気(Cheating)しますw バス停で出会ったかわいい女の子とテキストメッセージのやりとりしてた様子(どうもそれだけじゃあなさそう) 自分はメアリーを裏切っといてシャーロックを責めるのかよおとネットでのワトソン先生の評判は地に落ちてるよw マーティンは楽しそうに演技してそうだなあ。

Here’s The "Sherlock" Stars On What The Fuck Just Happened In "Sherlock"

バズフィード:これはスクリーニングの際のQAの抜粋だね。冒頭シャーロックとジョンとメアリーが絶妙の呼吸で探偵稼業をしているシーンがでてくる。それはシャーロックにとっても素晴らしい体験だったのにそれが突然奪われる。世界が暗転するわけだ。またモファットは、メアリーを失ったジョンがこれからのエピソードで更に荒れることを示唆している。浮気だけでもサイテーと思ったのにねえええ。ただファーゴでもスタートアップでもそうだったんだけど、マーティンのやさぐれ演技って壮絶に色気があって魅力的なんだよねえ。怖いけどこの先も見届けますよ。

Martin Freeman: ‘Ricky will always make me laugh doing Brent’

ガーディアン:マーティン・インタビュー。これ放映前なんで具体的なネタバレはないんだけど切り口が面白いんだ。かいつまんで訳してみるね。

Q:最新のシーズン、どこから始まりますか
A:ジョンとメアリーにはロザムンドという名の娘が誕生しているよ。大きな変化のように見えるけど、結局ジョンはシャーロックとの冒険の日々に戻るのさ。物語の構造はロンドンで変わった二人の男の冒険だからね。

Q:モファットは今シリーズのシャーロックは、そんなにひどくない(less of a dick)って言ってますが
A:うん、ジョン・ワトソンの影響で彼はずいぶん人間らしくなった。もちろん人をいやな気分にさせるようなところは残ってる。感傷のために推理を鈍らすシャーロックなんて見たくないだろう?

Q:モリアーティは復活しますか
A:彼は死んでいるけれど何らかの形では現れてくるだろうね

Q:ジョン・ワトソンの衣装はおしゃれですよねえ。あなたの意見もはいってる?
A:コスチューム・デザイナーが良い仕事してるんだ。僕たちは一緒にジョンの美的感覚について話し合ったんだ。彼の職業経験、即ち医者や軍人としての味付けがはいった、トラディッショナルな英国スタイルさ。動きやすさも重要だ。

Q:今シリーズのワトソンのヘアスタイル変わってますよね。長めでグレイがかってる。
A:まあ7年もやってるしね。父親にもなったし、自然な変化だよ。

Q:(アマンダについて聞こうとして別れたといわれて)すみませんでした
A:問題ないよ。撮影の時はもう別れていたんだ。勿論友人として仲は良かったけど、夫婦を演じるのは奇妙な感じがしたね。誰よりも互いを知っている相手と夫婦を演じるのは面白かったな。

Q:S4は最も暗いシリーズと言われていますが
A:そうだね。恐ろしい死と感情的な混乱がシャーロック(という物語かな)を覆う。でもまあ半分くらいはダークグレイくらいのトーンかな。真っ黒じゃあないよ。

Q:(S4E1)観ました!サメいましたね。
A:(笑って)良い観点だ。いやあサメ飛び出さなくてよかったよ。



Sherlock review – Cumberbatch channels Bond in the most explosive outing yet

こちらはガーディアンのレビュー: シャーロックの扱う事件が国家レベルになって(いやもともとお兄さんが政府の人だし)、007ならぬ00221Bみたいになってるよってw

Sherlock: The Six Thatchers was worth all of the hype - review

テレグラフ:サッチャー像である必要性はある?など皮肉めいた物言いだけど、まあそれなりの評価をしているテレグラフ(星4つ) 

Sherlock season 4: Fans are not happy with episode 1's devastating twist

インディペンデント:予想外のメアリーの退場(方法)にショックを受けるファンのツイートなどを紹介

Television: Sherlock, BBC One/Shocks and secrets as Sherlock returns

The Times:Timesのレビューは星4つ。2016年は(英国にとって)ダウナーな年だったけど、2017年は年初からS4があって楽しみだ~と思っていたファンをどん底に突き落とす鬱展開だよどうしてくれるんだよ~ハッピーエンドにしてくれよ~と愚痴ってますよ。

なるほど、S4E1のラスト。メアリーはシャーロックにメッセージを残すんだね。「私は遠からず死ぬでしょう。死んだときにはあなたにお願いがあるの」と。しかしこれにはどうやら二重三重の裏がありそう。それが今後のエピソードの伏線になるであろうと。ハッピーエンドにしてくれえええというレビュアーさんの心の叫びが(気持ちは一緒)

SHERLOCK REVIEW: ‘THE SIX THATCHERS’ OFFERS MANY RETURNS, NOT ALL HAPPY (REVIEW)

(この項続きます)

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コメント

nyaさん!あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします!!

で、早速のネタバレどうもありがとうございます!私はネタバレOK派なので続きもますます楽しみです!

投稿: mayu | 2017.01.02 11:25

mayuさん、あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします~。

はい~S4でも円盤待ちきれずに、メディアの記事やツイートで情報集めております!随時追記していきますね~。よろしくお願いいたします。

投稿: nya | 2017.01.02 11:31

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