ねこまる ありがとう,さようなら
いつもの朝だった。
起床して居間に行くと、ソファの定位置に寝ていたねこまるが起き出してきて、トイレに行ってから朝ごはんをねだった。ごはんを食べてからまた定位置に戻って寝始めた。ごはん皿を見たら少ししか食べていない。でも最近は数回に分けて食べるようになっていたので全然気にしていなかった。
7時に身支度をして寝室の夫に声をかけた。居間に戻ると体を丸めて寝ていたねこまるがソファから身をのりだすように体を伸ばしている。半目で舌が出ている。様子がおかしい。
駆け寄ると息をしていなかった。
あわてて夫を呼んだ。彼は体を温めながら心臓マッサージをしつつかかりつけの獣医に電話をかけた。医師の指示を受けながら処置したが蘇生はならなかった。ねこまるは旅立ってしまった。
兆候は無かった。
昨日もいつものねこまるだった。ごはんをねだり、トイレをし、家中をどたどたと歩き回り、戸棚の上に飛び乗ってにゃーにゃー鳴き、ソファで丸くなり、ベランダで日向ぼっこして、夜は夫の膝の上で甘えた。
我が家に来たのが2003年7月。生後3ヶ月くらいだった。命名春風猫丸。13歳8ヶ月。
ここ数年は飼い猫の宿命で腎臓が悪くなってきていた。医師の指示で腎臓病用の療養食を食べさせていてだんだん食も細くなってきたけどまだまだ元気だった。
まだまだ生きると思ってた。寝たきり猫になったら介護しつつ大好きなお刺身をたくさん食べさせてあげようと思ってたのに(いや先週も鰹のお刺身たべたけどね)
ほんとうに突然に旅立ってしまった。機嫌良く。苦しまずに。良い猫だった。飼い猫の誉れだ。
さようならねこまる。私たちの美しい甘えん坊。束の間の生を私たちとともに過ごしてくれてありがとう。またきっと逢える。
2016/12/19
ねこまるを見送った朝に
生前最後の写真。夫の膝の上で喉を鳴らす甘えん坊ねこまる
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