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2014.09.01

英国逍遥2014 -2日目: Proms!

明けて翌朝。英国で迎える9月ははじめて。

早速備え付けのコーヒーメーカーに粉をセットして、こちらも備え付けのコーヒーカップに入れようと思ったらサイズがあわなくてこんなことに。まあ斜めにすればなんとか。この大雑把が英国。私には合っているww

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今回の滞在は正味3日間。実は夜しか予定を入れていない。適当に街をぶらぶらしていようと思ったからね。ただしウエストミンスター寺院だけは見に行こうと思って事前にバウチャーを手に入れておいた。ヨーク・ミンスターとカンタベリー大聖堂は訪れているのでこれでコンプリート(何が?)

トラファルガー・スクエアからウエストミンスターまではパーラメント・スクエアを抜けて徒歩15分。
昨年行ったホースガーズを抜けて行く。

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ウエストミンスター寺院の正面入り口は大行列。

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ここで笑い話。チケット売り場で英国政府観光庁サイトで買ったバウチャーを差し出したところ、係の人がそれを見て大笑い。「ごめんなさい。私には中国語が読めないのよ~」と返された。私もうかつだったがこのバウチャー全て日本語で書かれているのだww こんな感じ

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「これは中国語じゃなくて日本語。私もわからないけど、このバーコード読めばいいんじゃないかな(右上にバーコード印刷)」と言ったところ無事通過しました。英国政府観光庁さんは現地係員への指示くらい英語で書いておいてほしいなあと思ったよ。

寺院内は撮影禁止。美しい中庭と回廊。

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ウエストミンスター寺院は多くの王族・偉人が埋葬されている巨大な英国の霊廟だ。もんのすごい因縁を豪奢なカテドラルで浄化してるんだなあと濃ゆい霊気にあてられてしまったよ。

私が英国史に興味をもったきっかけはエリザベス1世とスコットランド女王メアリー・ステュアートの因縁だった。中学生の時に夏休みの自由研究にしたのだ。麹町のブリティッシュ・カウンシルまで行って資料を借りて調べたよ。

ウエストミンスター寺院のエリザベス女王の墓の正反対の位置にこのメアリー女王の墓がある。息子であるジェームズ1世が即位後に建立したのだ。死んでからもなお対立する二人の因縁が感慨深い。建国以来憎み合い殺し合い愛し合いながら連綿と続く英国王室の業の深さを体現しているのがこのウエストミンスター寺院なんだなあと思ったよ。

夜はBBC Promsに。英国の夏はプロムナード・コンサート(Proms)の季節。7~9月の間、各地のコンサートホールや野外で気軽に立ち寄れるクラシックのコンサートが開催される。提供はBBC。最後の夜はロイヤル・アルバート・ホールを中心に英国にゆかりの楽曲を演奏するプロムス・ラストナイトが開催される。昔から一度、このラストナイトのコンサートを実際に観てみたいと思っていたのだ。

BBC Promsのサイト

Promsラストナイトの様子

ラストナイトは無理にしても滞在中にとれるチケットは無いかなと探したところ日本でも人気のデュトワ指揮によるローマをテーマにしたコンサート(Roman Holiday)のチケットがとれた。常のクラシックコンサートと違いPromsはカジュアルでも問題のない気軽なコンサート。でもちょっと気張ってニットのワンピースを着て出かけた庶民w。

ロイヤル・アルバート・ホール。ロンドンのクラシック・コンサートの殿堂。

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さてとった席はLGxx (Loggia Seat#1)とあった。とった時点であまり席の選択の余地は無かったんだ。ロイヤル・アルバート・ホールの係の人に席案内を頼んだら、ホール外周に向かった。この外周は扉が並んでる。ある扉のところでちょっと待っててね~と行ってしまった。扉は鍵がかかってる。やがて鍵の係の人がきて開けてくれて席はここだと。なんとボックスシートだったのだ。ええっ、こんな豪華な席~!と驚いていると係の人はにっこり笑って「非日常を楽しんでね~」と。すげえ非日常!

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バーもついてる。ボックス内の席は8席。私はいちばん手前、隣の席にはカップルが、後ろの席には3人連れのお客さんが座ってゆとりの配置。プロムナードコンサートなのでカジュアルな服装のお客さんが多かったけれど、ボックスシートに座ったお客さんは華美ではないけどそれなりにおしゃれしている。私もワンピースで本当に良かったと思った。プログラム(4£)を読んでいたら、他のお客さんからそれいくらなの?どこで売ってるのなどと話しかけられ和やかに会話。いいにゃあプロムナードコンサート!

閑話休題。過去にブログで何度か書いているけれど、私は歌舞伎座や演舞場の桟敷席が大好きだ。幕間にお弁当とお酒を届けてもらってほろ酔い気分で芝居を見るのが気持ち良い。それがボックスシート。贅沢で素敵な空間をまさか英国で体験できるとは思わなかったので本当にうれしかったよ。

ボックスシートからの眺め。最高!

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幕間にワインを買って飲みながら鑑賞

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ロイヤル・アルバート・ホールの音響は素晴らしく、音のまとまりがとても良い。デュトワの操るロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏がまるでひとつの楽器から流れる音のように響いていたよ。

コンサートはRoman Holidayがテーマ。ウォルトンの協奏交響曲がピアノとの調和が素晴らしい。また主題のレスピーギはローマの松目当てだったけどローマの祭りも良かった!時に雅楽を感じさせるんですよ~。もう拍手喝采の素晴らしいコンサート。わたしもボックスシートから心ゆくまでブラボーと叫んだよ。

夢のような時間を過ごしましたよ。来年は絶対ラストナイトを観にこようと誓う

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