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SHERLOCK S3 DVD E1「The Empty Hearse」感想

うわあ、ついに到着しましたよ。 SHERLOCK S3 DVDが!

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DVD2枚組。S3の3エピソード + Extra(出演者インタビュー、読み合わせ風景、ビハインドシーン)。今回はコメンタリーがないのでちょっと残念。豊富な内容なので順次観ていきます。

UK仕様なので、日本で販売されているDVDプレイヤーの再生は保障されていません。うちの東芝REGZAはBDドライブ内蔵なのですが問題なく再生できています。

まずは考察なしの所感など、完全にネタバレってますので未見の方は気をつけてくださいね。また台詞は自己流で解釈していますでこれまたご容赦ください、当方TOEIC780点の英語苦手組です(本当にすみません..

・冒頭、胸引き裂かれるようなS2E3ライヘンフォールのシーンが軽快な音楽とともにすさまじいカットバックで流される。S2E3と違うのはシャーロックとジョンの会話の後ろで生還トリックが進行していること。複数の男たちがモリアーティの死体にマスクをかぶせてシャーロックに偽装。シャーロックはバンジージャンプの要領で屋上から飛び降り、モリーの部屋にガラスを破って飛び込み、モリーに情熱的なキスをして去っていく。劇団シャーロックのサイクリストがジョンにぶち当たってひきとめ、イリュージョニストのダレン・ブラウンが彼に催眠術をかける。その間にモリアーティの死体を路上に転がして、劇団シャーロックが周囲をとりかこみ血糊を巻く。催眠から覚めたジョンが近寄る....

・わああ、シャーロックまるで007かミッション・インポッシブルみたい!ガラス窓を破ってモリーの部屋に飛び込んでくるシーンはSTIDのジョンハリさん。(ここでモリー役のルイーズちゃんがツイッターで「彼、私にキスするのよ~」と言ってみんなが「わーいいなああ」「どんな匂いした~?」と聞いて「髪の毛くるくるだったわ~」とまるでファンガール同士のような会話をしてましたよ。かわいいね!) すげえなああ斬新な演出だなあと思ってたら

・レストレードに「なあにいってんだお前!」とどやされるアンダーソン!なんとアンダーソンの妄想だったという落ちに大笑い。クリスマスのミニエピソードにもあったように、残念なアンダーソンはシャーロックが生きているという妄想にとりつかれヤードも首になっちゃったみたいでかわいそう。もちろんそれはS2E3でシャーロックを疑い追い詰めてしまった彼自身の罪悪感にさいなまれてのもの。いい人なんだね。レストレードもそれがわかってるから無下にできないのがよくわかる。

・彼らが話していたのは裁判所の外のコーヒースタンド。傍らではレポーターたちが、シャーロックの潔白が証明された旨のレポートをしている。ヤードはちゃんとモリアーティの悪事を明白にし、探偵の名誉回復を果たしたのだ。でももう遅い - 彼は死んでしまった。レストレードとアンダーソンは無き探偵の魂に安らぎあれとコーヒーで乾杯する

・何故、2年後の今になってシャーロックの名誉回復がなされたのか。そりゃ決まってる。探偵生還のお膳立てを作るためだ。誰が?もちろんこのシナリオを描いた人物だ(ダブルミーニングww。くそうゲイティス兄、おいしいなあ!)

・舞台は変わって、東欧の森の中。誰かが逃げている。ヘリコプターが、兵士が、犬が彼を追い立てる。とうとうつかまって拷問を受ける彼 - どうやらセルビアで軍事施設に入り込みなんらかの破壊工作を行ったらしい。棒で打たれながら彼が白状したのは ... 「拷問してる彼の奥さんが隣の葬儀屋と浮気してるよ」 拷問官は「やっぱり!そうじゃないかと思ってたんだ~今日こそ尻尾をつかまえてやる~!」と飛び出していく。コントだね。

・取り残された彼に見張りの兵士が声をかける。最初はセルビア語で「よう、やっとお前と二人っきりになれたな。見つけ出すのがどんなに大変だったか」 英語に切り替わる「聞け、地下テロ組織の活動がロンドンで活発になった。じきに大きな攻撃がやってくる - 悪いな、休暇は終わりだ。弟よ」

・なんと兵士はマイクロフト本人だった。安楽椅子探偵じゃなかったのかよ!「ベイカー街に戻れ、シャーロック・ホームズよ!」兄ちゃんかっこえええ!

・場面は切り替わりロンドン。地下鉄に乗ってベイカー街に向かうジョン。目が死んでいる。221Bの扉の前で、「Penny for the guy!(ガイに1ペニーおくれ)」と言いながらガイ・フォークスの人形をひく子供たちとすれ違う。重要な伏線

・221Bのハドソンさんは怒ってる。どうやらジョンは長いことハドソンさんに連絡をとっていなかった模様。なぜ突然221Bを訪ねたか。「僕結婚するんです」 これには怒っていたハドソンさんも大喜び!「彼の名前を教えて」ってあなた。「ハドソンさん、何度も何度も何度もいってますが、ぼ・く・は・ゲ・イ・じゃ・ない!」 毎シーズンに1回のお約束ですな

・一方兄に救出されてロンドンに戻ったシャーロック。彼はこの2年モリアーティの組織の解体に尽力していた。パズルの最後のピースはセルビアにあった。彼はやりとげたのだ。そしてロンドンに迫る危機

・セルビアで彼と行動をともにしていたモーペルチュイ男爵は聖典「ライゲートの大地主」にでてくる語られなかった事件の登場人物

・テロの件は解決して見せると豪語するシャーロック。「ところでジョン・ワトソンどうしてる?」 もちろん兄はジョンを監視していた。モリアーティの残党の魔の手から守っていたんだね。彼の写真をみながら「髭をそってもらわなきゃ。老人と歩くのはいやだな」とか「いきなり彼の前に現れて吃驚させるんだ。ケーキから飛び出しちゃおうか」とうきうき語る .. 兄じゃなくてもあきれるね。ジョンの気持ちをぜーんぜん慮っていない彼は手痛いしっぺ返しをくらうことになる。

・さていい感じのレストランでドレスアップしたメアリーとディナー中のジョン。ジョンはメアリーにプロポーズ。どうやら知りあってそんな長いわけでもないみたい。そんな人生最重要の瞬間に彼の前に現れるシャーロック。ウェイターに化けて近づいて一生懸命アピールするんだけどテンパってるジョンは気が付かねえ気がつかねえ。とうとう正体を明かしてしまいジョンはボーゼン!最初は唖然としてしかししれっとしたシャーロックに静かに怒りが蓄積していく - 彼の計画を実施するのにマイクロフト、モリー、そして劇団シャーロックw(約25人らしいよ)が知ってたといわれてとうとう爆発。

・ここで素晴らしいのは何よりもマーティンジョンの「シャーロックが生きていた」ことに対する困惑が激怒(でもちょっと嬉しいも交じってる)へと至る表情演技だけど、その隣のアマンダメアリーも素晴らしい。最初はジョン同様に吃驚して困惑しているけど、それがだんだん「この人って面白い!」という顔に変わっていくのだ。メアリーの生き生きとした表情はとってもチャーミング!

・河岸をダイナーに移すけど、まだ全然シャーロックはジョンの気持ちを斟酌していない。哀しいくらいのコドモ。2年間かくれんぼしてて姿を現わせばジョンが喜ぶと無邪気に信じてる。その無垢の信頼はすごくひとりよがりなんだよってこれから彼は思い知ることになるのだ。

・ブログと併せて読むとわかるけど、ジョンはシャーロックの死の偽装はモリアーティの残党からジョンを守るためってわかってる。でもジョンが許せないのは、それを2年前に打ち明けてくれなかったこと。「だって君しゃべっちゃうかもしれないし」 - この言葉はまずいよね。シャーロックはジョンを信じていなかった。助けてくれたことは嬉しいけど信頼されなかったことは多分ジョンの心に永久に瑕疵になって残るのだ。瑕疵のない友情なんてないけどね。

・シャーロックがいくら言葉を尽くしてもジョンとはすれ違い。とうとう彼も音をあげる。メアリーに「謝ったのにこんなことされるなんてわけわかんないよ」とぼやく。メアリーに「あなたって人間の心理がわからないのね」と言われて「心理、わからん...人間、もっとわからん」と言うシャーロックが馬鹿ww。「とりなしてあげるわよ」といわれてはじめてシャーロックはメアリーに興味を抱く。彼女を観察して浮かび上がってきた言葉が

・パートタイムの看護婦/一人っ子/ガーディアン購読者/自民党支持/世の中に幻滅してる/聡明/猫派/盲腸手術後/嘘つき/語学堪能/サイズ12/パンは自分で焼く派/秘密の刺青 ... サイズ12って私と同じやん..(英国のサイズ12って日本の13号..あわわ)...じゃあなくってちょっと気になる言葉もあるよね。嘘つきはジョンの髭嫌いってことジョンに黙ってたことかもしれない。これは追って明らかに。不穏な音楽はE1から流れ始める。

・シャーロックを置き去りにタクシーにのりこむジョンとメアリー。「まったく彼の神経、信じられないよ!」とぼやくジョンに「でも私彼のこと好きよ」とほほ笑むメアリー。頼もしいにゃ!

・さてここで私はアマンダの最新の演技をみたわけけどいやあうまいうまい。マーティンとの相性は最高にいいね。もちろん演技なんだろうけど、ジョンとメアリーが醸し出すある種典型的なとうのたった大人のカップル(結婚間近)。シャーロックと一緒にいると危険な香りがするジョンがメアリーと一緒にいるとほわんとしてる。このオンオフの雰囲気の切り替えが素晴らしい。アマンダもリアルはマーティンのパートナーで二人の子持ちだけど、そんな世帯臭さは微塵も感じさせない。美しい大人の女性だったり悪戯っぽい少女のようだったりシャーロックのおかんだったり、いろんな表情があってどれも魅力的だ。

・シャーロックは身近な人々に自分の生還を知らせてまわる。白眉なのはレストレードとの再会のシーン。駐車場で煙草に火をつけようとポケットを探す警部。「禁煙しないと死ぬよ」と姿を現すシャーロック。「ああ、くそったれ!」と驚く警部に。「復活の時は来た。あなたの捜査いい加減だし、グレアム」「グレッグだってばよ!」 そして警部はシャーロックをハグする。一瞬嬉しそうな顔をして、でも困っちゃうシャーロックが本当にコドモでかわいい。シャーロックは永遠に警部の名前を覚えないんだろうなあと思ってたらそれはシャーロックの照れ隠しだと指摘されて目鱗。シャーロックは警部が大好きなんだね。そして警部もわが子のように思ってる。

・で、私は警部がシャーロックの死の偽装を知っていた派なんだけど、このシーンで揺らいだ。やあっぱ知らなかったのかね。

・さてここでもう1個ライヘンバッハの回想!なんと腐女子サービスっすよ!実はシャーロックとモリアーティは結託していた。二人は恋人同士で…言えねえ言えねえこれ以上は言えねえwww こんなファンフィクみたけどさ、まさか制作側が作ってしまうとわ~。実はこれアンダーソンのファングループ「The Empty Hearse」の腐会員の妄想だったのだ。怒るアンダーソン。その時テレビが「探偵は生きていた」臨時ニュースを流す。会員のスマホに一斉に#Sherlocklivesの着信が。怒涛のツイッタートレンド始まる。

・翌朝、ベッドの上でiPadでジョンのブログを読んでいるメアリー。ジョンは洗面所で髭を剃ってる!「ああ、私は半年間もあなたとのちくちくするキスに耐えてきたのにシャーロックが戻った途端にこれよ!」「僕はシャーロックのために髭を剃ってるんじゃないぞ」「あなたその言葉Tシャツにプリントして着ているべきね」「うるさい、黙れよ!」「黙らなかったら?」「結婚しちゃうぞ!」 ああもうかわいいにゃあこのカップルは!

・髭も剃って心機一転するジョンの出勤風景。冒頭の死んだ目のジョンと比較してもうね。表情が生き生きしてるし、目の光が違う。もうこの時点で「ああ、ジョンはシャーロックを赦すんだろうな」ってわかるのがね。

・さてシャーロックは221Bにひとりで(泣)戻り、早速捜査を開始。彼の捜査方法。ホームレスのネットワークを駆使して何人かの重要人物を監視させる。彼らは「Rats」 沈む船から鼠が逃げ出すように、事が起こる前に彼らは何らかの行動を起こすはずだからだ。S3のキーワードのひとつ「RATS」がでてきたね!

・マイクロフトはシャーロックの捜査方法を手ぬるいと非難する。「私は首相にお前が直々にこの捜査にあたってると報告しているのだぞ」「それがどうした。僕の捜査方法は間違っていない」 待ってる間に推理ゲームでもしようとマイクロフトを誘う。子供のころからいつもやってたってね。

・このマイクロフトとシャーロックのシーンは彼らの子供時代を彷彿とさせる。この天才兄弟はいつも二人きりで高度な推理ゲームをして遊んでいた。そして大抵マイクロフトが勝つ。シャーロックは自分を馬鹿と考えていた。彼らがいつも二人きりで遊んでいるのを心配した両親が他の子供を家に呼ぶまでは。他の子供を見て彼らは自分たち二人とも傑出した天才だと気づくのだ。

・シャーロックはジョンを得たが、彼以上の天才のマイクロフトには心を許せる友達がいない。彼は「金魚の群れの中で生きている」様なものだ。言葉すら通じない。シャーロックは一度得た友人をいまは失ってしまい孤独を知る。しかし友人をもったことのないマイクロフトは孤独を知らない。さあ、かわいそうなのはどちらなのだろうか -

・で、ジョンの勤務先。なんとジョンは泌尿器科の先生だった(GBだろうね)。シモのネタがてんこもりっすよ。いやあ英国人最高ですわ。これから生涯一度も使わないであろう単語を辞書でひいたひいたww

・一方シャーロックはジョンの代わりにモリーを助手にして探偵業を再開していた。ジョンとシャーロックが別々に仕事をしているけれどまるで掛け合いをしているように切り替えてみせるのは最高の演出!大好きにゃあ。

・ここでジョンの患者。怪しげな白髪とメガネ。アダルトショップの経営者でエロ本をどんどんみせるあたり、明らかに「空家の冒険」のオマージュですな。エロ本のタイトルまで聖典パロっていて大笑い。当然ジョンはシャーロックの変装と疑ってかかるドタバタがw(違うのよ)

・モリーを助手に次々と事件を解明していくシャーロック。しかし次第に彼の頭の中にジョンの声が響き始める。「君焼きもち焼いてるんだろう」「襟立てるの忘れてるよww」 それを払いながら推理する。しかし - 最後にはモリーをジョンと呼んでしまうのだ。かわいそうだよ!

・シャーロックとモリーは鉄道ヲタクの依頼人の家を訪ねる。彼は地下鉄のCCTV映像をチェックして消去する仕事をしていて奇妙なことに気がついたのだ。最終電車。ウエストミンスター駅から乗り込んだ乗客が、隣の聖ジェームズ・パークに到着したときには消えている。2つの駅の間には駅も測道もない。彼はどこに消えたのか....

・シャーロックのマインドパレス描写が進化していてそれはそれは美しいですよ!

・シャーロックの仕事を1日手伝ったモリーを彼は食事に誘う(大した進化だけどフィッシュ&チップス屋さんてあたりが小学生男子の発想)。でもモリーが新しい恋人と付き合っていることに気がついて祝福して去っていくのでありました。モリーってモリアーティとシャーロックが好きになったじゃん。サイコパスが趣味....としたら新しい恋人は?

・結局1日悩んだジョンは221Bを訪ねようとして、暴漢に襲われる。首筋に注射をされて昏倒し誘拐されるのだ!お約束の拉致ジョン健在ww

・メアリーのスマホに謎のメッセージが届く。すぐさま解読し221Bに駆け込む。シャーロックがフィッシュ&チップスもぐもぐしながらでてくるのがおかしい。謎のメッセージはスキップコードだった。三文字おきに読むと「ジョンを助けろ!聖小ヤコブ教会」となるのだ。バイクを駆って急ぐシャーロック。

・S1では単なるグーグルマップで示されたシャーロックの追跡能力。何と今回は三次元のグーグル・ナビで示されます!しかも現地までの到着予定時間(Estimated Time Arrival)付きで。まじナビ機能!いやあこれロンドン行った時お世話になりました~便利なんだグーグルナビ!

・囚われたジョンはガイフォークスのお祭りの薪の山の中に閉じ込められていた。ガイフォークスデイって11/5に行われる英国の火祭りってのは前に話したよね。なんとジョンはガイフォークス人形に見たてられて焼かれちゃうところなのだ!

・薪の山に火がかけられる。「やあ残念だったね、ジョンはガイになってしまったよ」というメッセージ。しかしシャーロックは燃え盛る炎をものともせず、焚火の中からジョンを助け出す。かっこええ!

・ここでシャーロックのご両親が登場。リアルベネさんのパパとママ!勿論お二人とも役者さん。特にワンダママは英国の往年の人気SFドラマ「謎の円盤UFO」で地球防衛組織「シャドー」の精鋭ヴァージニア・レイク大佐として一世を風靡した。美しく聡明で私の同世代のSFヲタ男子はみんな彼女に憧れたんだよ。このシャドーはエヴァンゲリヲンのゼーレのモデルとなったといわれている。ミサトさんはレイク大佐の役どころなんだ。あれから40年たってベネさんと言う大きな子供もいて、お年を召されたけど美しさに面影があるよ。

・でもここでのパパとママはあの天才兄弟の親らしくなく普通の田舎住まいの両親。おそらくアッパーミドルのお家柄だけど、なに向こうの上流階級なんて日ごろの生活は慎ましいもの。マイクロフトに家督を譲ってのんびり田舎暮らしをしているんだろうね。コーチ(長距離バス)でロンドンにやってきて観光中。マイクロフトがレ・ミゼラブルに連れてくって約束したみたいだよ。

・そこへ訪ねてくるジョン。シャーロックの両親を見てびっくり「何ていうか....普通だねえ」にシャーロックが「それが僕の背負った十字架さ」と返すのがおかしい。

・ジョンはシャーロックに助けてくれたお礼を言いにやってきた。シャーロックは殊勝にあやまるけど。S「髭...剃ったんだね」J「まあ、(君に)評判良くなかったしね」S「嬉しいよ」J「そんなに嫌だった?」って会話はなんですかもう甘いなあ仲いいなあ!「No, I prefer my doctors clean-shaven.(僕のドクターは髭が無い方が好きだな)」ってなんですかあああああ!(じたじたしている)

・ジョンを襲ったのは誰か、テロと関係があるのかまだ不明。シャーロックはジョンに例の地下鉄のCCTVを見せる。二人のコンビネーションが稼働し始めるのは本当にわくわくする瞬間だ。ジョンの的外れな推理に応答しているうちにシャーロックのインスピレーションが加速する。そして遂に真相にたどり着く。

・マイクロフトのエージェントが命を賭して残した言葉「underground network」は地下組織といった曖昧な言葉ではなかった!もっと明確に「Underground network」(大文字でUndergroundはロンドン地下鉄のこと)を指していた。彼らは地下鉄を使ったテロを遂行する計画をたてていたのだ!消えたのは乗客ではなく、乗客をのせた車両だった!

・鉄ヲタ君とSkypeで会話しながら地図を探すジョンとシャーロック、スマトラ通りの地下にかつて一度も使われなかった駅があることを発見する。その駅は国会議事堂の真下にある。テロリストは車両に爆弾を満載して、国会議事堂を爆破する計画をたてていたのだ。

・ここでシャーロックとジョンがいう「Remember, Remember, Gunpowder, treason and plot!(思い出せ思い出せ、火薬陰謀事件と反逆を)」はガイフォークスデイのはやし文句。映画「Vフォー・ヴェンデッタ」でも効果的に使われていたね。

・スマトラ通りは語られなかった事件「スマトラの大鼠」(「サセックスの吸血鬼」に登場)からでしょう。

・しかしまあS1/S2でもそうなんだけど。シャーロック、かんじんの事件そのものは結構杜撰だ。いくらなんでもロンドン地下鉄で車両が1個きえたら気がつくでしょうに。このあたりはなんというかTVドラマなんだよなああああ!まあいいけどさってな感じですね。だってシャーロックとジョンが2年ぶりにコンビで捜査してるんだよ!ブランクを感じさせない息のあいっぷりでさ。嬉しくって嬉しくって!

・シャーロックとジョンは地下鉄に潜入し、廃駅の引き込み線で車両をみつける。しかしテロリストのモラン卿は爆弾のスイッチをいれてしまった!絶体絶命!このあたりスラップスティックです!マーティンの独壇場です!面白い面白い!台詞の合間合間に「bloody」っていれるのは「ぶち」とか「くっそ」とかいう強調なんだね。覚えたよ!マーティンジョンww

・「爆破をとめる手立てはない、君だけでも逃げろ」というシャーロックに、「逃げてどうする!国会議事堂が爆破されてたくさんの人が死ぬんだ!」と果敢に立ち向かうジョン。シャーロックは半泣きでジョンに赦しを請う。

・ここで場面が切り替わる。ビデオに向かってシャーロックがライヘンバッハの真相を語っている。とっているのはアンダーソン。マイクロフトがモリアーティにシャーロックの個人情報をわざと流して彼がシャーロックの評判を落とさせるようにした。彼の計画がうまくいっているようにみせかけ逆に彼の組織の情報を掴んでいたのだ。モリアーティには強烈な自殺願望があって、シャーロックを道連れに死にたがっていた。彼は完璧に死ぬ必要があった。マイクロフトとシャーロックは13の計画を立て、状況に従ってそのうちのひとつラザロ・プランを発動した(ラザロはキリストの友。主の奇跡により死からよみがえる)

・まあその計画ってエアバック使って飛び降りるパターン。死体はS2E3で子供を誘拐した際にモリアーティが用意したシャーロックのそっくりさん。即効でモリアーティに殺されてモルグにいたのをモリーにみつけてもらって偽装した。脈はバーツで遊んでたボールで止めた。おおむねネットで語られつくしていたことですな。

・シャーロックはここに来た理由は、アンダーソンとファンクラブが偽の事件を作ってシャーロックをおびきよせようとしたこと(モリーと捜査してた切り裂きジャックの事件ね。すぐにフェイクと見破ったけど)を指摘するために。

・それを聞いたアンダーソンはシャーロックに泣いてすがって赦しを請う。ここで不思議だったのはシャーロックがアンダーソンをフィリップと名前で呼んでいること。人の名前を覚えないシャーロックが!この点からどうもこの場面ごとアンダーソンの妄想ではないかとも疑っているんだけど、13のプランと言うこれはシャーロックがジョンに語っていたプランがでてきたからね。第三者は知り得ないことなので本当のことなんだろうな。

・アンダーソンの部屋の壁に貼ってある様々なライヘントリック。中にはDr.Whoのポリスボックス型タイムマシン「ターディス」でドクターがシャロを助けるというファンの間で有名になった説もあって大笑い。S3E1のアンダーソンは2年間、さんざんシャーロックのライヘントリックを議論してきたファンダムそのものだ。結局モファティスは明快な解を避けてこのライヘントリックの諸説をショーケースのように提示することにしたんだね…っていうか解なかったんだろうなあ(ヲイww

・そして場面は地下鉄に戻る。遂に爆発!と覚悟するジョンを前にシャーロックは笑い転げる。なーんと爆弾はとっくに停まっていた。シャーロックは止め方をしっていたのだ(オフスイッチがあるってあなた...)。騙したなと怒るジョン。しかし笑い続けるシャーロックを見てジョンは「そうだこういうやつだった」と思いなおす。結局ジョンはシャーロックを許すのだ。なぜなら -

・221B、シャーロックは電話している。電話の向こうからはレ・ミゼラブルの民衆の歌が。弱り切った声でマイクロフトが「幕間で変わってくれよ」と懇願している。無下に断るシャーロック。マイクロフトはミュージカル苦手なのにご両親をレミゼに連れて行ってあげているのだ。優しいね!

・221Bではシャーロック帰還のパーティが開かれていた。ジョンとメアリーの結婚式は5月の予定。メアリーに「あなたはお式に出席してくれる?」と聞かれて、しれっと「Weddings, not really my thing.(結婚は僕の範疇じゃないな)」と返すシャーロック(ふふふのふ、出席どころかベストマンを!祝辞を!)

・そこへやってくるモリー、紹介する新しい恋人はどことなくシャーロックの面影があってぎょっとする一同。この一幕が今後どう転んでくるかは誰にもわからない。

・ともかくシャーロックは帰還した。221Bの前に群がるマスコミにでていこうとする二人。ジョンは彼に問いかける。「君は結局愛しているんだろう? - シャーロック・ホームズであることを」と

・何を馬鹿なことをと鼻で笑って歩き出す彼の後姿にジョンはもう一度話しかける。

"When you were dead, I went to your grave.(君が死んだ時、僕は君の墓に行った)"
"I made a little speech. I actually spoke to you(君に話しかけたんだ)"

シャーロックは答える。
"I know. I was there.(知ってる。僕もそこにいた)"

"I asked you for one more miracle.I asked you to stop being dead.(奇跡をもう一度起こしてくれ、生き返ってくれって)"

"I heard you(聞いていたよ)"

・シャーロックの瞳は潤んでいる。ジョンの願いはかなったのだ。それは勿論シャーロックの願いでもあった。人でなしのソシオパスを標榜してはいるけれどシャーロックの心には温かな愛情がちゃんとある。ジョンの気持ちは届いているのだ。

・シャーロックは気を取り直して言う。ディアストーカーをかぶって
"Anyway, time to go and be Sherlock Holmes. (さあ、シャーロック・ホームズに戻るときがきた!)"

シャーロック・ホームズであることを楽しんでいるのは彼だけでは無い。何よりもジョン・ワトソンが彼がホームズであることを、そしてその傍らにあるジョン・ワトソンであることを楽しんでいるのだ。まさにブログにあったように
#sharlocklives = #johnnwatsonlivesなのだ。コンビ復活。

- かくしてシャーロック・ホームズは221Bに帰還した。ワトソン医師とともに

BBCドラマ「SHERLOCK」感想および情報目次  


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コメント

待ってました!E1は英語の分からない私でもなんとなく会話やストーリーは理解したつもりでしたが、こんな素敵な会話があったのですね!よく分かりました。E2E3はほとんどよく解らなかったので、今後の解説楽しみです!最後221Bの階段でジョンとシャーロックがどんな会話してたんだろーと期待してました。いい雰囲気でしたしね。二人はやっぱりラブラブですよね。日本語吹き替えもとっても楽しみです!
ありがとうございましたwwwww。

投稿: M・エミ | 2014.01.24 15:31

はじめまして。昨年からこちらのブログを大変楽しみに拝見させていただいてました。S3も本当に素晴らしかったのですが、AO3のフィクションの "A Finger Slip"のYouTubeビデオご覧になられましたか?こうした本格的なファンフィクションが作られるシャーロックはほどこまでも楽しめるドラマだと思います。http://www.youtube.com/watch?v=0w3FnkgJ5pI

投稿: ふゆのこども | 2014.01.24 16:13

おお、エミさん、コメントありがとうございます!

E1をやっと全編通して見ることができました!本当にテンポがよくて素晴らしく、特にラストの2人の会話はじーんときました!いまE2を観ていますがなにしろシャーロックのスピーチ回なもので長い長い。画面を止めながら一生懸命字幕を読んでいます。E2は私このS3で一番好きです。構成も見事だし心に残る会話がたくさんあります!週末中にはアップしますのでしばしお待ちくださいませ~。

投稿: nya | 2014.01.25 23:07

ふゆのこどもさん、はじめまして!

コメントありがとうございます!こんな辺境のブログにようこそお越しくださいました!AO3のファンフィクは私も楽しんでます~。でもこれははじめてみました!余韻があっていいですね~。教えていただきありがとうございました!

投稿: nya | 2014.01.25 23:20

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