特撮博物館@MOTに行ってきたよ!
隠居生活は毎日が日曜日。楽しみにしていたことのひとつは平日に美術展に行けること。だって人気の美術展ってすっごい人出で作品を楽しむ余裕もありゃしない。現役時代はルーブルもゴッホも歌川国芳も平日有給休暇をとって行ったんだもの。引退後はそんなこと気にせず、好きな時に行けるなんて素晴らしい!
てなわけで行ってきましたよ。「館長庵野秀明 特撮博物館@都現代美術館(MOT)」 週末は1~2時間待ちと聞いていたけど、平日だからそこそこ余裕をもって見れるかなと思ったら全然そんなことはなかったぜ(泣。ラスト・ウイーク(~10/8(月・祝))のせいかたいへんな混雑。人混みをかきわけ轟天号とかマッドアローとかマーカライトファーブとか観ましたよ。
しっかし客層は幅広い。お子さん(小学生の団体見学がいた)から私たちよりちょい上の団塊世代の方々まで。あ、西洋人の方もおりました。昭和の時代の日本の特撮は私たちのDNAに刻まれているのだなあと思いました。
展示物は膨大。ミニチュアはもとより、成田亨先生のデザイン画や小松崎茂先生の特撮図解アート、高荷義之先生のパッケージ・アート等の絵画関係の資料がたくさんあったのもよかったな。大伴昌司先生のマイティジャックの図解まであったのには胸熱になりました。絵ハガキになっていたのでお土産に買っちゃったよ。
とはいえ私は特撮素人なので、そこは特撮ヲタ業界人の夫の解説付きで。うるさいくらいに詳しいから音声ガイドは借りなかったのだ。後からもとむー(清川元夢先生ね)解説と知ってほぞをかんだけどね。借りときゃよかったガーゴイル~(意味不明
昭和から連綿と続く卓越した日本のミニチュア特撮技術。現場に身を置く庵野監督や樋口監督はその技を何とかして後世に継承したいと心を砕いておられるのだろうな。そして資料を四散させないように集めて展示した。素晴らしいことだ。
そんな素晴らしい展示物に感動した最後の展示は、庵野監督監修による数々の特撮作品のリミックス。みんなその画面に見入ってた。やっぱり特撮は作品を作るための技術。私たちはその技術を駆使して先人達が作り上げた作品に何よりも心奪われるのだと思ったよ。
p.s. あ、「巨神兵東京に現わる」の感想忘れた!すげええ!オールミニチュアでCG・実写合成一切なし(犬まで。。。) こだわりに圧倒された。でも内容はうしろからどつきたいくらいの厨二。庵野監督昔からちっともかわってないにゃあ。
見よこのつくりこみ!
p.s. 何度かこのブログでも書いているけれど、庵野監督と私は同世代。大学時代にSF研究会にいた際に、すでにその名はSFファンダム界に轟いていた。関西にものすごい才能の集団がいるってね。このあたりは島本和彦先生の「アオイホノオ」に詳しい。岡田さん武田さんの関西芸人コンビ。「じょうぶなタイヤ」「帰りマン」「愛国戦隊大日本」「DAICONⅢ・Ⅳオープニングアニメ」そして「オネアミスの翼」。岡田さん武田さん山賀さんの卓越した企画力・プロデューザー能力、赤井さん庵野さんの素晴らしい才能は彼らが学生時代からすでに盤石なものだったのだ。まあいろいろあったけどね。今でもみんな大好きですよ。
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コメント
うちの旦那が巨神兵のフィギュア(4まんえん近くするの…)を買うって言って、
毎月2000円の涙ぐましい努力をしている最中です(・m・ )
投稿: おかん | 2012.10.04 17:47
おかんさん、コメントありがとうございます!
おおー、旦那様すごい!4万円っていったら原型師竹谷さんの手になる巨神兵のレプリカですね!会場にも展示してありましたが、大きいですよねえ。
でもそれだけの価値のある素晴らしい作品だと思います。がんばれー>旦那様
投稿: nya | 2012.10.05 06:30