つれづれ卯月:最近読んだ本
あっという間に桜も散り頃になっちゃったねえ。あ、東北・北陸・北海道はこれからかなあ。今年の桜はほんとーにキレイ。皆様も楽しんでくださいね~。
てなわけで最近読んだ本羅列しマス。
1.森薫拾遺集
とにかく世の中には絵が好きでスケッチブック(チラシの裏でもいいけど)があればずっとそれに書き続けている方々がいるわけです。ま、いわゆるフェチ、変態の類ですね。森薫先生がまさにそれ。特徴は「エマ」「乙嫁語り」という正統派のグランドロマンに隠された(隠されてないけど)マニエリズムとフェテシズム。マニエリズムは全盛期のおおやちき先生を思い起こさせるし、フェテシズムはアル中をのりこえてもまだJKにこだわりつづける吾妻ひでお先生を凌駕する。
いったい妙齢の美しい女性がどうやってこの"ずばぬけた変態性"を養ったのか。それがいちばんの神秘。とにかく森薫ファン、メイド&執事ファン、バニーファン、ヴィクトリア朝の下着ファン必見。私は「昔買った水着」の畳の目が全部手書きだったのに腰抜かしました。変態万歳。
p.s.そういえば初期のメイド漫画「クレールさんの日常茶飯事」の絵柄が初期の高橋葉介先生を模しているとあって狂喜。デビュー作「仮面少年」をはじめて読んだ時の衝撃といったら!誰にも真似できない流麗な筆で描かれた不思議なストーリーに酔った。先生の絵はやがて変わってしまったのだけど、森薫先生にも初期高橋葉介のDNAが受け継がれているのかあ。
2.夏天の虹
大好きな「澪つくし」料理帖シリーズ最新刊。かなり前からこの刊は悲しい内容であると聞かされていて覚悟していただけに、思ったより落胆しなかった。小松原様との別離は想像ついてたしね。澪ちゃんの行く道は試練に満ちているけれど、彼女の料理の食べた人たちの幸せに支えられて前に前にとすすんでいく。筋が一本通っているから、つらい恋の顛末も悲しむことはない。それでも最後の章はちょっと心が折れたけどね。。。いずれにしても雲外蒼天を信じてついていくしかないにゃあ。今回は一柳の主人がよかった。澪ちゃんはよい先達に恵まれている。きっとよい料理人になるよ!
3.俺物語
ツイッターで話題になってたこの作品。読んでみたら面白かった~。主役の硬派でイカツい剛田くんも彼を好きになる大和さん、彼の親友のイケメン砂川くんとお姉さん。みんな気持ちのよい人たちばっかりで読後感は最高。続きも気になるよう。
4.ナカさんのながれ
bassoことオノ・ナツメ先生をデビュー前に発見したのは私の漫画読みとしての誇りだ(恐るべきエスプリ - 「クマとインテリ」感想など)。あれよあれよという間にメジャーになってしまい、しかしその重圧に押しつぶされることなく新境地を続々開いている。basso名義での最新刊は日本が舞台。ラーメン店主41才ナカさんと、その恋人27才のマツシン君の穏やかな恋物語。私はもうBLは読めないので性描写ありの表題作はちょっとつらかったのだけど(ぜんぜんソフトだけどね)、併録されている「くろぐろ」シリーズはどんぴしゃ萌えた!画材店の同僚の物語、妻に先立たれた(?)男やもめの矢田さんと目のくりくりした若白髪、推定アラサーの秋山くんの淡く優しい友情物語は本当にツボにはまってやばいです。さりげなく殺し文句をつぶやいてしまう矢田さん大好き!
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