ドラマ「SHERLOCK」S1感想
※下記S1の感想が中途半端に終わっており申し訳ありません。BDも手に入れておりますので、近々特典ディスクのパイロット版含めた感想に置き換えるように致します。パイロット版のシャーロックが若くてかわいいんだ!ジョンは通常営業でこちらもぐー!コメンタリ情報もいれますよ!2012年10月頃からぼちぼち更新予定です(as of 2012/9/18)
うわわ~、ひさびさにおっもしれードラマ観ちゃったよ。BBC制作のUKドラマ「Sherlock」。タイトルでわかる通りホームズ譚。英国ドラマでホームズったらグラナダ版が超有名だけど、このドラマはぬわんと、舞台を現代に置き換えたモダンシャーロックなのだ!ホームズは変人で超マイペース(自分でソシオパスっていってるよ。社会不適応者だね)。ベルスタッフのコートにドルガバのシャツを着こなしスマホを駆使して犯人を推理するおしゃれ(笑)探偵!ワトソン君はアフガニスタンに従軍し、負傷して帰国した元軍医。原作設定が違和感なく現代に通用することに呆れるよ英国!従軍経験がトラウマとなり虚無的になってしまったワトソン君はセラピストにすすめられてブログを書いてるよ!
第1期はこの二人がベーカー街221B(一階はサンドイッチ・カフェ)のフラットメイトとなり、周囲のゲイカップル疑惑に抵抗しながらも(マジ。ハドソンさんまで疑ってるよ!)、次第に打ち解けて無二の親友となるまでを書いてる。もちろん事件を解決しながらだよ!
本国では昨年末に放送された1期3話をNHKBSプレミアムで一挙放送という太っ腹。1期で3話って少なくね?と思ったけど本編をみたらすっげー納得。凝ってるんだ~。ストーリーはオリジナルなんだけど、もう原作のガジェットてんこもり。うまいことオリジナル台詞も組み込んでるシャーロキアン脱帽の脚本!おまけに演出も美術もはんぱねえ!ホームズ君の推理は注釈付きで表示され(拡張現実(AR)みたい!セカイカメラとかあんな感じ!)、犯人を追いかけるときは、頭の中にグーグルマップが表示されるのだ!やるやる~。
こっりゃあ手間かかるわ~。そしてラストはすっげークリフハンガー(最後の事件リスペクト?)!海外ドラマによくある手とはいえ、これで2期を待たされるのはいやだにゃあ、いつなのかにゃあと調べたら、まさにいま撮影中で本国でも放送は来年だって!1年以上のインターバル!ひっでえ!でもまあいいっか~録画をニラニラしながら見直してのんびり待ちましょうUKタイム!
あ、タイトルがホームズでなくシャーロックなのは、現代英国人はお互いを苗字で呼び合わないだろうってことらしい。だから「ホームズ氏」「ドクター・ワトソン」ではなく、「シャーロック」と「ジョン」なんだよ。でもハドソン夫人とレストレード警部、マイクロフト兄さん(ステキ!脚本もこの人!)はそのまんま。そして黒幕ジムも勿論でてくるよ!しかもすっげー面白いキャラ造形で第2期の対決が楽しみだ!
あ、私はシャーロッキアンには程遠いけど、子供の頃はルパンよりホームズ派。その後クリスティに親しんで、結果英国が大好きになったんだ。20年近く前はじめて出張で英国に言った際にも、もちろんベーカー街221B(はないけどホームズ博物館がある)を訪ねて、ストランド誌(ドイル先生がホームズを連載していた雑誌)のレプリカをお土産に買ってきたよ!
そういえば2005年の英国旅行も、ダートムーア(バスカヴィル家の犬の舞台ね)を訪ねて、魔犬のTシャツ買ってきたにゃ。(旅行記)
というわけで元ネタ探しはファンの使命。随時やっていきます~。(時間かかるから少しづつね)
1.A Study in Pink : 桃色の研究
- タイトルは「A Study in Scarlet(緋色の研究)」から
- 冒頭、アフガン戦線の悪夢に悩まされるジョン。足を負傷し杖をついているが、セラピストからは心因性といわれている。実際、劇中でシャーロックとともに犯人を追いかける際にはジョンは杖を手放しているのだ(以降すっかり杖いらず)。
これは原作の「ワトソン君の負傷箇所はどこだ!」問題をパロっていると思われる。「緋色の研究」では肩を、「四つの署名」では足を負傷したってやつね。
- ジョンがもと同僚のマイクに出会い、二人でベンチにすわって飲むカフェラテのカップには「Criterion」と書かれている。これ原作での「クライテリオン・バー」の出会いをリスペクトしてるのだ。シャーロッキアン喜ぶよにゃあ。
- ジョンは僅かな(?)軍人年金をもらっているがこのままじゃ生活がたちゆかないと思っているのは原作どおり。原作は11シリング6ペンス/日。
- マイクがジョンにルームシェアをすすめるが、「まさか!誰が僕なんかと!」とジョンは拒否。するとマイクが「おかしいな。今日そういったのは君が二人目だ」と笑う。このマイクの台詞は原作のまま。
- シャーロック初登場。モルグで死者を鞭打ってるという強烈な場面。死後にどれくらいのあざができるか確かめるためだが、これも原作どおり。
- 実験室での対面も初対面のジョンがアフガニスタン帰りであることをあてるのも原作どおり。ただし「アフガニスタン? イラク? どっち?」と聞くのは今風だなあ(とほほ)
- 「バイオリンは嫌いか?」「考え事があると何日も口をきかない。そのときはほっといてほしい」も原作どおり。
(以下続く)
2. The Blind Banker
3. The Great Game
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下記は劇中に登場するサイト。コメント欄が面白いよ~(こちらもおいおい訳していきます)
ホームズのWebページ(「The Science of Deduction(推理の科学)」は「緋色の研究」の第二章タイトル) - The Science of Deduction
ワトソン君のブログ - Dr.John Watson's Blog
モリー嬢のWebサイト(ホームズに片思いしてるちょっとイタイ女の子。モルグ勤務) - Molly's Website
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そうそう、第2期情報を書いておこう。ネタモトはwiki…ってちゃんと調べようよ!
Sherlock (TV series) .. Wikipedia
1 A Scandal in Belgravia .. ベルグラヴィアの醜聞 (ボヘミアの醜聞のパロ)
ベルグラヴィアはロンドンの中心の超高級住宅街。セレブとかいっぱいすんでるよ。
2 The Hounds of Baskerville.. ひ、ひねりないよ!「バスカヴィル家の犬」 ってまんまだ~。シャーロックとジョンがダートムーアに行ったら嬉しいけどさ。
3 The Reichenbach Fall .. ライヘンバッハ滝 これもひねりがないなあ「最後の事件」の例の滝。タイトルは変えるのかな?
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コメント
感想読んでたら「Sherlock」、とっても面白そうですね。
第二期は、ぜひ観てみたいと思います。
私もシャーロッキアンと言うほどではないですが
ホームズ・シリーズ好きでしたよ。
初めは、他の小説にちょこちょこ引用とかされてるから
これ読んでおかないとまずいなみたいな感じで読み始めましたが
いつの間にかはまってしまって。
初めてのイギリス旅行の時、ちょうどホームズの記念切手が出てたので
和英辞典で「記念切手」ってなんていうのか調べて郵便局で買いました。
とってもきれいな切手で今もアルバムに貼ってあります。
PS…ところで「ホームズ博物館」って、パブ・シャーロックホームズの2階のですか?
それとも、新しく別にできたのでしょうか?
投稿: 雛のご主人 | 2011.08.29 14:04
雛のご主人さん、コメントありがとうございます!
はいー、とても面白かったです。1期もそのうち再放送などやるのではないかと思いますので
機会がありましたらぜひご覧くださいね~。
私もわりとすぐにクリスティ(ポワロです)にはまってしまったので、ホームズものにそれほどはまったわけではないのですが、なんとなく好きです。今回のこともあり読み返していますがやっぱりいいですねえ。
シャーロックホームズ博物館にいったのはもう20年も前になりますよ~。ベイカー街の221B(ほんとはちょっとずれてるらしいです)にありました。建物(といってもホームズたちのフラットですからごくこじんまりしていますが)がまるごと博物館になっておりました。下記を見る限りまだあるようですね。
http://www.areab.co.jp/221b/top221b.htm
投稿: nya | 2011.08.29 17:30