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震災とTwitter

昨夜のSuperMoon。被災された方々へ等しく光が届きますよう。

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非常時にはその人のありようが試される。オフィスで激震に見舞われた際に私は机の下にもぐりこみ頭をかかえて震えていただけ(ダメ)だけど、いち早く会議室のドアをあけにいった同僚や、ヘルメットをかぶって「みんな落ち着いて!」とフロアを走った災害担当の同僚などほんとうにえらかったと思う。絶え間ない余震、家族への連絡が取れない不安状況で仕事を続けている同僚たちを心から尊敬した。

Twitterへの取り組み方も同じだ。その人の情報リテラシーが試される。震災直後は、帰宅難民となったこともあり、都内の交通情報のツイートはたいへんにありがたかった。(もちろん「xx線復旧」のツイートを見た後には、鉄道各社の公式サイトで実際の運行状況を確認することは忘れなかったが)

しかし、震災から日がたつにつれてノイズのようなツイートが増えてきたのも事実だ。針小棒大に騒ぎを広めるツイート、誰かのゆるいツイートを不謹慎だと非難する、言語道断な人種・地域差別、ソースも確かめないまま右から左へ「拡散希望」のツイートを非公式RTする等々。

自分がRTしたツイートがデマとわかった際に「でもxxならいかにもやりそうじゃない」という論調のツイートがあったのには呆れた。デマに踊らされ、誰かを非難し、あげくの果てに偏見を改めない。これはいわゆる物語におけるテンプレ悪役(しかも雑魚)の言動そのものだ。

さきの大戦で、関東大震災で、オイル・ショックで、私たちはたくさんの間違いをし、誰かに社会に害をなしてきた。時がすぎてその愚かしい行いが検証され反省されてきたはずなのに、震災から一週間、私はネットの上でそんな過去の愚かしい行為が繰り返されているのを見て暗澹たる気持ちになった。

もちろんソーシャルメディアには良いところもたくさんある。人脈を駆使し、車やガソリンを確保し、いちはやく支援物資を満載にして手弁当で現地に乗り込んだ社長さん達、ファンやその家族を気遣い励ます作家や役者の方々、YoutubeやUstreamでチャリティコンサートを行うミュージシャン。普段いささか軽薄だなあ(すまん!)と思っていたセレブリティの方々が真摯に支援活動されてて本当に見直した。

また、ネット上にはたくさんの専門家・識者がいる。福島第一原発の現在も進行中のクライシス。いったいどのようなことが起こっているのか、「最悪のシナリオ」をたどった場合、どのような惨事が起きるのか。私たちは何に気をつけ覚悟すればよいのか。原子力を専門にされてきた方々が、冷静で信頼のおける考証をたくさんされている。自分が欲しいと思った情報にすぐアクセスでき、その情報は刻々と更新されていく。これは従来の片方向のメディアではできなかったことだ。

信頼が置けると私が判断したブログ記事です。冷静で的確。→「福島原発で起きていること

そういえば、日本ユニセフについても多数のデマや誹謗がとびかっている。私自身、日本ユニセフのマンスリープログラムで毎月募金をしているため、このデマや誹謗にはたいへんに腹がたった。そもそもユニセフとは国連児童基金。途上国・戦争当事国の児童を支援する機関だ。

私は子供を持たないため、せめて世界の支援を必要としている子供たちの役に立ちたいと思っての募金だ。日本ユニセフは日本におけるユニセフの支援機関。日本にユニセフの理念を普及し、寄付を集めユニセフに円滑に送るための機関だ。そもそもが途上国・戦争当事国の児童支援のための募金であり、私もそれを承知でユニセフに募金をしている。ユニセフからは期毎に活動の詳細なレポートが送られ、収支もきちんとレポートされており、信頼のおける機関と私は考えている。

それがいつの頃からか、日本の災害には募金は使われない、職員、広告塔の芸能人が上前をはねて私腹を肥やしているなどという誹謗中傷がまかり通るようになったのだ(多分児童ポルノ禁止活動あたりからだな)。それははっきりいって中傷だ。ユニセフの理念は上記の通りだし、組織が活動するには運営費がかかる。それが大きな組織であればあるほど額も大きくなるだろう。これは例えば日本赤十字も同じだし、いずれもその収支はきちんと報告されている。

今回の震災にあたり、日本ユニセフがだしたプレスリリース「東日本大震災(東北関東大震災)への、日本ユニセフ協会ならびにユニセフの対応について」もたいへんに曲解されて伝わっている。読めば一目瞭然であるが、今回の震災はたいへんな被害であるため、ユニセフは日本支援を決定した。日本ユニセフの運用資金をまず被災地の児童救援のためにあて、ユニセフ本部からも別途支援を行うといっているのだ。支援活動もすでにはじまっている

私自身はいままで、日本で震災や自然災害があった際には日本赤十字に募金してきたし、今回もそうした。それはその募金をひろく被災された方々の支援に使って欲しいと思うからだ。

募金を行う際は、その募金がどのように運用されているのかきちんと確認するのは当然のことだ。その募金を全額被災地に送りたいのなら、方法はひとつだけで、被災地に直接自分で届けることだ。しかしそれはまったく現実的では無いし無駄が多い。支援活動のプロフェッショナルが募金を運用しながらより効率的に被災地が求めている援助を行う。私達はそのために実績ある団体に募金を委託する - その実態も知ろうともせずに詐欺だ着服だと騒ぐのは愚かな行為であると思う。

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コメント

nyaさん、こんにちは。
本日「南へ」観て参りました。開演前の野田さんの震災後の再開についてのアナウンスにグッときました。
内容は…、まだ噛み砕けません。自分なりの解釈と自分なりの感想しかないけれど、ただ、こんな時だからこそ、観に行ってよかったと感じました。
我が家は停電ありますよぉー。同じ地域でも地区によって違うのでしょうか?買い物もままならないし通勤も大変な状況ですが、それでも自分はなんて恵まれた環境で生活しているんだろうと思います。自分に出来ることを、きちんとやっていかねば…と思います。
変な文章ですみません(^_^;)

投稿: 知子 | 2011.03.20 17:08

スーパームーン見ました。一瞬で陰ってしまいましたが、その一瞬が美しかった。最近、滅入ることが多い中で、久しぶりに清々しいものを見た感じです。

投稿: CHARADE | 2011.03.20 18:39

萎縮・自重!当該地域なら当然でしょうが、その他の地域では日常が大切なのでは?余暇も含めて経済なんだし、派手ではなく地味に日常を過ごしましょう!

投稿: 246の白い狼 | 2011.03.20 21:22

知子さん、コメントありがとうございます!

幕を再びあけた野田地図「南へ」ご覧になったのですね。題材が火山噴火ですから震災の前と後では受け止め方も異なるのではないかと思います。含蓄が深いですね。

計画停電、我が家もグループ5のはずなんですが、こない!停電準備して待ち構えてるんですけどねえ。

この時期だからこそできるだけ平常心ですごしたいものですが、余震が来るたびにちょっと泣いたりしています。

投稿: nya | 2011.03.21 13:02

CHARADEさん、コメントありがとうございます!

CHARADEさんが撮影された未明の月も大きく美しいですね。春の朧月、はやく皆が安寧な気持ちで眺められるように心から願います。

投稿: nya | 2011.03.21 13:04

先輩、コメントありがとうございます!

そうなんです。笑いを不謹慎だと排斥したり、物を買い占めたり、必要以上に節電節約生活をしたり、いずれもよろしくないと思います。できるだけいつもどおりの毎日を送りたいと思っております。

でもでもスーパーの棚に物はないし、ガソリンもないし、計画停電あるし、余震も大きいし、会社はe-workで自宅仕事だしで、なかなかそうもいかずちょびっとストレスです。はやく落ち着きたいです~。

投稿: nya | 2011.03.21 13:07

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