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2011年2月

情報リテラシーを問われるTwitter

Twitterに親しむ今日この頃です。朝おきれば「おはにゃん☆」とつぶやき、外出すればfouesquareでランドマークにチェックイン、iPhoneで写真をとって「XXなう」とかつぶやいちゃう体たらく。TLが特定の話題で賑わってっていれば、Togetterでまとめを読んで「ほほうこんなことがあったのか」「こんな意見があるのか」と驚いてみたりね。テレビ番組や映画、演劇を見たり、本を読んでもファーストインプレッションは140字でさくっとつぶやく。勿論まとまった感想はブログにアップするけど、それも「ブログ更新したよ」ってつぶやいちゃうね。まあこれはブログの機能ですが。

さてさてそんなTwitter。楽しく使っているけれど、「ちょっとどうかしら」な部分もあるのも事実。これはあくまで私見だけれど、Twitterは使用者の情報リテラシーを厳しく問われるメディアだと思ってる。例えば以下の風潮が私にはひっかかるのだ。

1.【拡散希望】のツイートの無条件拡散。勿論お子さんや高齢のご家族の探索、緊急の輸血や迷子ペットなど、やむにやまれぬ事情で拡散希望されている方が殆どのため一概に否定するものではない。けれど、情報の発信元、正確性を確認せずにRTしてしまうことはないのか。もし、その情報が不正確だったり悪意に基づくものであった場合は、デマを拡散することになってしまう。私自身の経験だがRTされたツイートはいつまでもTwitterの中を巡っており、時間が経過しても「いま発信されたかのように」RTされ続ける。削除や修正のきかないメディアなのだ。RTする場合は、それが半永久的に流れることの影響をよくよく考えてから行う必要があると思う。

2.海外のメディアではトップで報じているのに、日本のメディアでは扱いが低いもしくは報道されない - バイアスがかかっている。意図的にそのようにしているに違いない - という論調。海外と日本の報道の差異を考察するならまだしも、BBCではブレイキングニュースとして流しているのに、NHKでは扱いが小さい、報道されない。NHKは信頼性に欠ける放送局だという論調はいかがなものか。中東の情勢を報道するにしても、BBCとNHKではその姿勢がまったく違う。英国にとって中東は近隣の地域であり、かつ英国は現在の中東のパワーバランスに大いに責任があるからだ。

今日、私たちは多くの情報をさまざまなメディアから得ることができる。インターネットはもとより、テレビでさまざまな国のプライムニュースを視聴することが可能だ。グローバルな環境に置かれたアジアの小国に生きる私たちにとって、グローバルで多角的な情報を得ることができるのは、とても幸運なことだと思う。これは数十年前では考えられなかったことだ。

しかし忘れてはいけない。あらゆる情報は加工されて私たちの手元に届くということを。それはあのエジプトの、リビアの携帯電話で撮られた動画ですらそうだ。きわめて事実に近いかもしれないが、「事象の一端を、ある面からとらえた情報」なのだ。どの情報も事実は伝えない。伝えているのは視点だ。そして、いままで隠蔽され、情報が一方の管理下に置かれた国から発信されたそれに相対する視点から、私たちは「中東でいま何がおこっているのか」をより角度高く類推することが可能となったのだ。

勿論、マスゴミと嘲るのも自由だし、中東の情勢はシビアなのに日本はパンダ来日をトップニュースにして危機感がないねえと嘆くのも自由だ。でもいずれにせよ、どんなメディアもある視点を伝えているに過ぎないということを心にとめておく必要があると思う。

私は情報リテラシーとは、情報の性質を知り、それをできるだけ公平に扱い、咀嚼し、判断する力、自分の視点を加えて発信する力だと思っている。発信もとの不確かな情報は眉にツバをつけて読む必要があるだろうし、自分の憶測や噂をさも本当のように発信するなんて言語道断だ(イエロージャーナリズムを否定はしないんだけどね)。

と、えらそうに語っているが、私自身は情報産業に身をおいている割には間違いをたくさんしており、ご指摘をいただくことがよくある(ありがとうございます!)。ブログはできるだけ迅速に訂正しているが、Twitterはその訂正が追いつかないメディアだ。楽しんではいるけれど、粗忽な私は情報を扱っているということを心にとめてお付き合いしなければいけないと思っているよ。

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野田地図「南へ」感想(超短感、でもネタバレあるので注意)

はあい年に一度の野田地図。今年は意外とはやかったなあ(昨年が遅かったんだな)の2月公演。妻夫木くんと蒼井優ちゃんをフィーチャーした新作「南へ」。

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芸術劇場恒例スパークリングワイン。野田さんAERAえっせい「ひつまぶし」(notひまつぶし)も買う。

今回の舞台は火山観測所。所員が連れてきたのは火口に身を投げようとした女アマネ(蒼井)。そこへやってくる新任観測員南(妻夫木)。着任早々、アマネの嘘に振り回される。観測そっちのけでナイターを見る所長(渡辺いっけい)。人のよい人吉(山崎清介)。理路整然とした道理(チョウソンハ)。いまにも噴火しそうな火山を目の前に「この火山は噴火しない」といいはる所員たちに南は疑問をいだく―

舞台はかわり火山のふもとの旅館。VIP(野田秀樹)とSPたちを迎える女主人(高田聖子)。VIPは天皇陛下がここを行幸するための事前調査を行っていたのだ。秘密の調査だがみなにはバレバレ。天皇皇后両陛下の影武者(藤木孝、銀粉蝶)を交えたドタバタをするうちに、時代はさきに火山が大噴火した宝永の世に移り変わっていく―

以降、ほとんど感想ないんだけどネタバレしっかりしてるのでこれから観に行く人はご注意ください。

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テオ・ヤンセン先生を観てきたよ!

先週の金曜日のお昼休み。iPhoneでTwitterを観ていたらTLに「テオ・ヤンセン先生緊急来日!日曜日にトークライブが」のお知らせ。早速ネットでチケットとって観てきたよ。うーむ即断即決ネット時代はいいねえ。

テオ・ヤンセンとストランドビーストのこどもたち

お台場のZepp Tokyoの2階にある東京カルチャーカルチャーはお洒落なロフト・プラスワンという趣。サブカル(って死語?)イベントをよくやってるみたい。日曜朝10:45開場というので、車で家を9:30頃でたら首都高がすごく空いてて10時にはついちゃった。お隣のヴィーナス・フォートに車をとめて外に出たらすっげえ大行列。のわんと「渡り廊下走り隊」の握手会があったのでした。男の子がたっくさーん。でも女の子もいたよん。

チケットはSOLD OUT。内部はレストラン形式で全員着席。お客さんは若い人から、お子さん連れ、私たちのような年配まで本当にさまざま。みんなビースト好きだと思うとなんだかにこにこしちゃう。約2時間のプログラムは2部形式。1部はヤンセン先生のビーストに触発されて日本でマイ・ビーストを作ってる人たちの座談会。いやあいろんなビーストがいるなあ。

のれるビースト。昨年のMake Japanのコンファレンスにも出展されてた。お子さんに「ぱぱーロボット作って~」といわれて作ったけど「顔がない~」といってdisられたらしい。かわいそうなお父さん。材料費は35万円くらいだそうですよ!

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木製ビーストを作った方は、ヤンセン機関を使って鉄の玉をもちあげて転がす永久機関マシンを作成。美しくて素敵。モーターはスイス製(音が静かなんだって)。100均の木製お玉など利用、ヤンセン先生ものすごく気にいっておられた。

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写真とらなかったけど他にペーパークラフトのビーストも!夫も前にペパクラでビースト作ってたから(夫は昔ASCIIでペーパー・クラフト連載してた)ライバル意識を燃やしていたよ。

休憩はさんで第二部はいよいよヤンセン先生登場!大人の科学マガジン西村編集長がオランダのヤンセン先生のスタジオを訪ねた際の写真をみながらの対談形式で。ヤンセン先生はとても優しそうでクリアな英語で語られました。以下覚えてること羅列。

・ビーストに使うパイプの加工は1本5秒
・ビースト組み立てに使用しているパイプ(黄色いプラスチック)はオランダのDIY屋さんで売ってるパイプ。モデルチェンジされたらしいが、ヤンセン氏それを使うのは拒否。倉庫には50Km(1本4m)のストックあり。
・失敗セル(パイプを組み合わせた構成物)はどんどんたまっていく。
・過去に組み立てた失敗作(?)はスタジオ周辺に放置。墓標も作成。古いパイプはいい感じに色あせて白くなっていくのでパイプの色で作成年代がわかる。
・大人の科学マガジンのミニ・ビーストをはじめてみたときのヤンセン先生の写真。すげーシリアス顔。あまりに細かくて見事な細工なのでびっくりしすぎたせい。過去他人が作成したミニ・ビーストはいろいろあったが、みんなモーターで動いて風で動くものはひとつもなかったそうです。
・ミニ・ビーストを自分で組み立てて海岸で動かすヤンセン先生の写真。かたわらには愛犬マーフィー。

最後は日本の人たちが作ったビーストへのヤンセン先生の講評でした。いやあ憧れのヤンセン先生のお話を直接聴くことができて本当にうれしかったなあ。よいイベントでした!

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テオ・ヤンセン展の感想はこちら

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