「のだめカンタービレ」25巻 & Kiss付録小冊子「のだめカンタービレ:怪」感想
年の瀬も押し迫ってきましたね~。のだめ映画で明けた2010年もいよいよオーラス。12月はのわんとのだめ25巻あーんどKiss付録小冊子という嬉しい2連発のクリスマスのだめプレゼントですよ。ちょっと間が空いちゃったけど感想も2連発でいきましょう!
【25巻感想】
というわけで長らく続いたのだめもいよいよ最終巻ですヨ!オペラ編の完結編となんと!ターニャ・カンタービレの書き下ろしといううれしいおまけつきでお得感満載。
オペラ編の感想は、まあ連載当時のものをご参照ください。私自身はのだめデビュー後の大活躍と千秋の奮闘とらぶらぶハッピーエンドを観ることができて大満足かな。のだめも千秋とオケで共演できて喜んでたし本当によかったな。
そしてこの番外編のなによりの価値は、千秋とのだめが今日も世界のどこかでふつうにがんばったり衝突したりらぶらぶしたりする日常が続いているんだろうなと実感できたこと。映画のラストもそうだったし、この継続性がのだめ物語の根幹だったりするのかなとも考えているよ。
ラフスケッチは大放出だよ!以下おもしろかったもの
・勉強に疲れてうたた寝千秋がちょっとかわいかっこいいよ!
・ハルヒ制服バックの俊彦「どこへ行く」「俊彦…」(わーはは)
・佐久間ののだめインタビュー記事!「大好物は千秋先輩」がタイトルだよ!それをみてバカがばれた!と青くなるエリーゼ→これだけペン入れしてますよん。
・演出デビュー峰。この格好ってミュージカル「モーツァルト!」のシカネーダーじゃね?
・千秋の作った綿密なダイエット計画表に従ってダイエットするぶー子。でもどうやら千秋はぶー子の好みじゃないらしいよ。
・夜の女王杏奈。バックには峰母「あのドレス。私のなくなったドレスによく似て…いや同」そうだったのか!
そしてラストシーンの後の、らぶらぶ手つなぎ千秋のだめ。映画後編のエンディング玉木千秋のような優しい表情の千秋にほっこりしちゃうな。作中さんざん千秋がのだめに冷たいとか言われていたけど、漫画に描かれない二人だけのシーンでは千秋はのだめにあまあまなんだよ(力説)!
はい、そして!渾身の豪華描きおろし16ページは「ターニャカンタービレ」だよん。表紙の煽り文句が安っぽくっていーんだ!
武士の故郷は小江戸ともいわれる埼玉の川越。黒木君のお家は旧家っぽい。、ご近所さんもみな顔見知りのレトロで落ち着いた町並みに金髪ド派手のターニャをつれて帰国した黒木君に周囲は大びっくり。地味で人の良さそうな黒木一族は奔放にふるまうターニャにふりまわされまくり。
お話の語り手はくろきんをやっちゃんと呼ぶいとこの大学生の多恵子ちゃん。地味顔で、絶対黒木君はターニャにだまされてると思ってる。でも黒木家でもピアノの練習を欠かさないターニャの真摯な音楽に対する姿勢を見て気持ちが変わる。
黒木君にプロポーズされたけど、パリの学校に残って教師になるための勉強をしたいと語るターニャ。でもそれではドイツのオケに行っちゃう黒木くんと離れ離れ。黒木君の地味な魅力に気がつく人がいて心が離れちゃったらと悩むターニャを励ます多恵子ちゃん。
黒木くんとターニャはちゃあんと音楽で心がつながっているから大丈夫。同じ音楽の世界で互いの存在に励まされながら愛を育み前に進む二人はまさにもうひと組ののだめと千秋だね。なんてったってターニャはまだ21才だし(マジ?)
てなわけで、ラストのだめがいろいろいっているけれど(ちゃんと指輪をしてるよ!)、黒木君とターニャも大団円でよかったね!
【のだめカンタービレ:怪感想】
各国のスパイを見分けるコツ。だされた料理の味見もせずに塩をかけたらイギリス人…って小話があったけど、今回のお話もそんな感じ~。
ってゆーかまんまアニメどおりでおかしいったらありゃしない。千秋の心づくしの真鯛のポアレに味見もしないでお醤油をかけて食べるのだめに怒り心頭。しかしアンチョビまで手作りなんてなんて主婦の鏡なのかしら~千秋。
閑話休題:私も英国行く時にはお醤油の小袋をもってきますよ。ポアレって要するに素焼きだから、こっそりとお醤油かけて食べると本当においしいのだ!
でもそんなこんなで大げんかの千秋とのだめ(夫婦喧嘩ですがな)のもとにリュカからデートのお誘いの電話。気になった千秋が一生懸命のだめの部屋にとまろうとするのがかわいいね。ソファに追いやられてるけどさ(くす)…ってことはいつもは一緒のベッドなんだよねえ。仲いい仲いい♪
のだめエスコートのリュカは15歳になってすっかり背も伸びて大人で千秋はやきもき。リュカは指揮科の試験を受けることにした模様。がんばるなあリュカ!
しかしスパイ(笑)のターニャから「千秋もデート!」の報を受けて、アパルトマンに走るのだめ。そこで目にしたものは!
中学生になって美しく成長した由衣子ちゃんだったのだ!もちろん「いいともいいとも」の千秋は由衣子ちゃんにデレデレ。そしてリュカも由衣子ちゃんにフォーリンラブ!同世代であっという間に仲良くなるリュカと由衣子ちゃんにやきもきして尾行までする千秋。それに嫉妬するのだめでもうナニガナニヤラ…
まあ、にぎやかしのお笑いですのでこんなもんで!でも表紙の千秋は格好いいし、ときどきはこんな小作品をかいてくれたらうれしいなあとおもいましたよ!
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オペラ編、雑誌掲載時の感想
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コメント
Nya様、はじめまして。のだめの感想を待ってました!技術系(私は専門職)腐女子、同年代(私の方がちょっと上)ということもあり、今まで連載と同じくらいずーっと楽しみに読ませて頂いてました(仕事中心の生活までよく似てるんデス)。
「怪」がホントに最後なら寂しいのですが、こんなまったりのんびりと楽しめるエピソードを単行本1冊になる位まで二ノ宮先生には時々書いてほしいな・・と思ってます。のだめ以外にも、またNya様のアンテナで、元気の出るお話を見つけて紹介して下さいね。(君恋も久々にTVを録画してワクワクしながら見ましたヨ)
のだめアナリゼもゆっくり待ってます。これからもヨロシク。
投稿: わいん | 2010.12.27 17:42
ワインさん、はじめまして!コメントありがとうございます。
こんな辺境のブログにようこそお越し下さいました。ワインさんは先輩なんですね!しかもいろいろ重なる生活環境が!嬉しいです~。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
のだめは終わっちゃいましたけど、まだイラスト集などもでるようですし、折にふれてご紹介していきますね。その他の楽しいお話も!とりあえず月のJINセカンドシーズンが楽しみです。
のだめアナリゼも続けていきますのでまたいらしてくださいね!
投稿: nya | 2010.12.31 22:37
25巻の感想をお待ちしておりました(さっそくリンクさせていただきました)。「ターニャカンタービレは傑作ですね~。続きが読みたいですね~。
投稿: CHARADE | 2011.01.03 04:08
nyaさん、あけましておめでとうございます。
「JIN -仁-」最終回 超短感で思わず書きこんでしまいましたがこちらにも~。
のだめ、オペラ編、最終回までやっと読み終わりました。
本編ラスト、あれはあれでよかったと思いますが、オペラ編のラストとターニャカンタービレのラスト、多恵子ちゃんのモノローグで25巻が終わっていくあたり、それぞれ今までの余韻とこれからの未来を感じることができてホントに素敵でした。
のだめと千秋の学生時代からの変遷を振り返るとやっぱり、2人の共演はこの形が1番しっくりするし、日本で2人並んで月夜の下を歩いてく姿を最後に見ることができて(のだめ、ほんとによかったねっ!)、これでほんとに、この2人を、のだめワールドの住人達を心おきなく何の未練もなく自分の中で、次のステージに送り出すことができマス!のだめ達の世界は、ずっと続いていくんですもんねっ☆
二ノ宮先生とスタッフの皆さま、本当に長いことお疲れさま&ありがとうございました。また、のだめに関して色々語ることのできるこのような場を提供してくださっているnya様や私と同じようにのだめを愛して止まない多くの方々等全ての人に感謝です。
「どこへ行く」「俊彦…」は25巻で1番ウケました
投稿: まりも | 2011.01.04 16:04
そしてブログでのリンクありがとうございます!こちらもトラックバックさせていただきましたのでどうぞご確認くださいね!
のだめ終わっちゃうのはとてもさみしいですが、まだイラスト集もあるし、今回の小冊子のようにときどき番外編を描いてくれたらこんなに嬉しいことはありません。ターニャカンタービレは素晴らしかったですね~。
のだめ物語はやっぱり余韻が素晴らしいですよね。芸術は長く人生は続いていきます。またいつかどこかで彼らの幸せな人生を垣間見る機会もありそうな、そんな最後に感動しましたよ!
これからも折にふれてのだめを語っていきたいと思いますのでどうぞまたいらしてくださいね!
投稿: nya | 2011.01.05 05:29
o(_ _)oペコッ
はじめてコメントします。
アナリゼ&感想をいつも楽しく読ませていただいてます。
nyaさんのアナリゼとかを読むとまたのだめを読み返したくなるんですよね~(o^-^o)
そしてまた理解が深まる・・・も~~~素晴らしいです!!感動します。
のだめ25巻を年末にやっと読破しました!
もう面白かった~~
発売日から3日後に入手していたのですが(輸送の関係で発売が2~3日遅れる)
なかなかじっくり読む時間がとれず今頃に・・・
小冊子も入手済みですが未だ読めてません。
のだめが終わりなのは寂しいですが
映画同様、未来の感じる最終回だったので良かったです。
のだめと千秋の関係って・・・いいなあと憧れます。私もダンナとあんな関係でいられるように努力しなくちゃ!
投稿: siz | 2011.01.05 13:43
sizさん、はじめまして!コメントありがとうございます!
こんな辺境のブログにようこそお越し下さいました。モウソウアナリゼをお読みいただき嬉しいです。これからも少しづつ書いていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
25巻お読みになったのですね!楽しかったですね~。ラストもとても良い感じでよかったです。のだめと千秋はお互いを思いやり、切磋琢磨して成長していく理想的な恋人同士だと思います!
ではでは、是非またいらしてくださいね。
投稿: nya | 2011.01.09 00:07
nya様、はじめまして。
たぶんnya様よりも10歳は年上のオバサンです。
こちらを見つけたのは今から半年ぐらい前でしょうか。以来、ちょこちょこと通っては勉強させていただいています。
「のだめ」は連ドラが終わってから、友人に洗脳!されて単行本を半分程度読み、連ドラはDVDで、SPドラマはリアルタイムに観て、映画にハマり、最後の最後にようやく単行本の大人買いをしたという、ずれた経路をたどって今に至っています。
しかも映画は前編よりも後編にハマったという変わり者。(原作を読んだ今となっては映画にはいろいろありますが)
世界のNODAME誕生に至るまでの苦しく長い道程がツボです。描かれていないところののだめ千秋のらぶらぶも「うふふ」です。世間一般の人気は日本編のほうが高いかもしれないけれど、『のだめ』の真髄はパリ編ですよね!
久しぶりにこちらに来て、諦めかけていた25巻の感想がポストされていたので、嬉しくてコメントさせていただきました。
大人になってからマンガ雑誌は買ったことがないのですが、『怪』を読みたくなってしまいました。でも熱帯雨林でもユーズドしかないし、値段が高い~
誰か周りに持っている人いないかしら。
いないだろうなあ・・・。
これからも寄らせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: foggykaoru | 2011.01.12 20:09
foggykaoruさん、はじめまして!コメントありがとうございます!
こんな辺境のブログにようこそお越し下さいました。foggykaoruさんは先輩なのですね!わたしものだめの真髄はパリ編だと思っていますよ!映画の後編も好きです~。
怪はまあおちゃらけですし、そのうち単行本などに収録されると思います!
foggykaoruさんのHPを拝見させていただきましたが世界中を旅行してらっしゃるのですね!すごい~。私は昔から旅行記などを愛読してはいましたが丘バックパッカーでプライベートでは香港と英国しかいったことがないのです~。
私もたびたびfoggykaoruさんのHPにおじゃまさせていただきますね!どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: nya | 2011.01.15 16:51
初めまして。
今更ながら、のだめにハマりまして、
ネット上をウロウロするうち、こちらのブログに辿りつきました。
ヨーロッパ編の後半部分を中心に拝見しましたが、本当にすごいです!
のだめデビューの前後など、
nyaさんの感想を読んで初めて、
なるほど!こういう意図があったのか!
と目からウロコが落ちるような思いでした。
まだ一部しか読ませていただいていないのですが、
じっくりと、全部楽しませていただこうと思っております♪♪
ところで、コミックの16巻以前の感想も、どこかにアップされたりしているでしょうか?
ぜひ、nyaさんの感想(私にとっては解説です♪)を拝見したかったなぁ…と思いました(^^;
投稿: pia | 2014.05.12 13:18
piaさん、はじめまして!コメントありがとうございます!
こんな辺境のブログにようこそお越しくださいました。のだめ感想おほめいただき恐縮です!嬉しいです~。
実は私もはまったのが17巻あたりからなのでその前の感想はないのです~すみません!でもアナリゼの項では全体を俯瞰した感想になってますのでどうぞそちらもあわせてご覧くださいね。
これからもよろしくお願いいたします~!
投稿: nya | 2014.05.24 10:52