「のだめカンタービレ」番外オペラ編 AKT9.感想
ほええ、暑い日がつづきますなあ。もはや35度がデフォ!日本だけではなく、欧州・北米など北半球高緯度地方のきなみ猛暑あーんどゲリラ豪雨。偏西風の蛇行の影響らしいけど、地球はどうなってしまうのか。皆様もどうぞご自愛くださいませ。
そんなこんなでのだめ掲載Kissを買いに出かけたのは土曜も遅い時間になってから。感想行きますヨ。
表紙は名作オペラシリーズ。ベリーニの「ノルマ」よりヒロインケルトの巫女ノルマに扮装したのだめ。ノルマのアリア、Casta Diva(清らかな女神)はマリア・カラス版が非常に有名ですな。
例によって私の感想はネタバレには躊躇がありませんので、単行本派の方はご注意くださいませ~。
さてさて、本番を控えてオペラの練習もいよいよ佳境。みんな衣装をつけてやってるよ。ぶー子は何と8Kgもやせて(千秋の特製メニューのおかげ?)、まだぽちゃっとはしてるけどすっかりきれいなパミーナ王女となり、オケのみんなも感心してる。
しかし第一幕はなんとかこなしたものの、問題は第二幕。杏奈ちゃんの「夜の女王のアリア」は鳥肌がたつほど素晴らしいが、それに対抗するパミーナのアリアでぶー子と千秋の息があわない。パミーナのテンポにあわせれば「遅すぎてキモイ」と言われ、主導すれば「その態度が気に食わない」と文句をつけられる。
途方にくれる千秋に対して、副指揮の片平さんが「音楽稽古に来られなかったことを気に病むことはない」と慰める。みんなここにきて勝手なことをやりはじめたからと。
"調子をあげまくりのパミーナに つられるザラストロ"
"調子を下げていくタミーノ"
"経験不足でシャイだったパパゲーノが 開き直って急激に成長を……"
もはやOPのみんなとは別人。ここがお芝居のいいところかも~。でもでも、合わせるオケはたまったもんじゃあないよね。特に未熟な千秋じゃあとてもとても。もっと舞台監督さんがきちんと制御してくれないと!でも峰だしねえ。
そんな大混乱な現場をよそに、のだめとターニャは三善家でまったりお茶してるよ。しかもコスプレのまま!のだめは前回に引き続きハルヒで、ターニャはなんとボーカロイドの初音ミクちゃんだ!俊彦プロデュース(4000円)。俊彦くんてオタクだったんだ~。
ターニャは洋館の三善家ですっかりリラックス。黒木くんのお家は日本家屋で畳ばっかりで疲れるんだって!やっぱり婚約者として黒木家滞在なんだな。くろきんやるやる~。
ふたりのガールズトーク。黒木くんにプロポーズされてるターニャは正直迷ってる。来年室内楽のクラスが終わったら、コンヴァトで教師の資格がとれるクラスに残ろうと思ってるけど、ヤスと長く離れるのは…と迷い顔。
そんなターニャにのだめは「それならなおさら結婚した方がいいですヨ!」と力説!つっこみはnya。
曰く「のだめなんかプロポーズもされてないんですヨ!(自分でしたけど)」→したねえ
「それで今されるためにどんだけ苦労していることか!」 まったく煮え切らない男で→そうだねえ。
「沈黙を守り」「しおらしく」「かいがいしく尽くす!!」河野けえ子直伝
「もー大変なんですから!黙ってるって」 「『結婚してー!』って大声で言いたいデスよ!!」→言えよ
「でもまあ 本当に『沈黙は金なり』ですヨ!黙って去ろうとしただけで2(ツー)待ったゲットですから」もうのだめにメロメロで~ →めろめろだねえ
「この調子でいけばあと一息!」「今晩あたりのだめの前にひざまずいてプロポーズさせてみせマス!!」
はいはいお約束。こっそりかえってそれを聞いていた千秋は怒り心頭で
誰がするか―――――!! この変態腹黒女―――――!! (花瓶なげつけ)
ムキャ――――と地獄におちるのだめ。
ほほほ、頭ワルイのだめに絡め手なんかできるはずはありませんねえ。お稽古もプライベートもサイアクの千秋はがっくりしてるよ。
あ、いっとくけどこのあたりはギャグっすよ。また某所で「千秋優遇。のだめ虐待」とか盛り上がってるけど、あれはどうかと思うよねえ。千秋は間抜けでのだめはおバカだけどふたりともかわいいじゃん!のだめの姑息なワルダクミが千秋にばれてギャボーなんていつものことだからねえ。のだめのハルヒコスは今回もめちゃくちゃかわいいよ!
今回はオペラ挑戦がうまくいかない千秋の心情と魔笛の難しい第二幕をシンクロさせてなかなか秀逸。タミーノとパパゲーノは叡智の心を手に入れるため、ザラストロの試練を受けることになる。それは沈黙の行。これを見事にクリアすれば、タミーノはパミーナと結ばれ、孤独なパパゲーノは自分にそっくりな恋人パパゲーナを手に入れることができる。それまではパミーナ・パパゲーナにあっても一切口を利いてはならないと。「女たちの悪だくみから身を守れ、道を誤るな」と歌う合唱「女の奸計から身を守れ」を聞きながら、清良は「このオペラ女に対してホントひどい」と怒ってるし、萌ちゃん薫ちゃんも「そんな二重唱…」とあきれてる。ま、モーツァルトの時代だからねえ。
王子の試練は千秋の試練。どうすれば叡智の心を手に入れオペラを成功させることができるのか。そして沈黙を守れず、パパゲーナを失ってしまったパパゲーノの心はのだめにシンクロ。ゲネプロでパパゲーノのアリアを聴きながら涙にくれるのだめに、峰は「おい、世界のNODAMEさん」「お願いがあるんだけど」と声をかける。
前日なのにこの出来、千秋はぶー子を探すけど、すでにエステに行くって帰っちゃった模様。これで本番はだいじょうぶなのかあ!
のだめカンタービレオペラ番外編も次回で最終回…のわりには終わる気配がないよ!あーでもこんな日本編を彷彿とさせるユルイヌルイ進行は結構好き。きりきり緊張の欧州編を何年もつづけて大団円を迎えたんだからアンコールはこれくらいがちょうどいいと思うなあ。
それにいま千秋は叡智を探して迷い、のだめは奸計(わはは)がばれて涙にくれているけれど、魔笛の最後は大団円。タミーノは叡智の心を手にいれ魔笛を使って夜の女王に打ち勝ちパミーノと結ばれ、パパゲーノは魔法の鈴を使ってかわいいパパゲーナと結ばれる。のだめオペラ編のラストもきっと楽くて幸せな最終回になるよ!
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コメント
nyaさま、おはようございます。
毎日尋常じゃない暑さにバテバテです。
いよいよ次回で最終回なんですね~(涙)。だけど、この時点で最後はどうなるのかわからないところが二ノ宮さんのすごい所。峰くん、何を思いついたんだろう?楽しみ♪
某所、そーなんですか(ははは)。まあ、そうなりそうな要素が含まれてますからね。
あ、でも、今回、私も久々に千秋に本気でムカッとしたんでした。花瓶はねーだろうって(笑)。自分に余裕がないとトコトンひどい男なんだな(笑)本当にしっかりしろよ千秋と蹴り飛ばしたくなりましたよ。
…ターニャのネタはミクちゃんだったんですね。ふむふむ。
ではでは、こんな気候ですので、くれぐれもご自愛くださいませ。
投稿: 茶々 | 2010.07.25 08:29
この番外編、本当に面白いですよね。このまま番外編2、番外編3……と断続的でもいいから長く続けてほしいものです。それと、今回の番外編もぜひ! ぜひ! 映画化してほしい。
投稿: CHARADE | 2010.07.25 08:50
まじ暑いですね~。ふふふゆるーくぬるーく続いてるんで終わる感じしませんよねえ。峰はのだめに何を頼んだんでしょう?きっとオペラ成功のカギになる何かですよねえ。楽しみです。
千秋のアレは、まあいまさら腹立てるもんじゃあ。まだまだ若くていっぱいいっぱいの駆け出し指揮者ですヨ?ここは世界のNODAMEさんが何とかしてやらなくちゃあ。で大団円になるなるわけですな。
まだまだ夏の入り口でげっぞりですけど茶々さんもどうぞご自愛くださいね!
はい~、二ノ宮先生は次回作にとりかかって、すぐには無理かもしれませんが、時々は彼らに会いたいですよね。番外編は映画は無理かもなんで、ドラマでぜひ!ですねえ。
投稿: nya | 2010.07.25 11:25
本当毎日
暑いですよね
死にそうですよ〜
ついに次回
最終回ですね〜!!
一体何を頼まれたんですかね、世界のNODAMEは。
気になりすぎて
早く読みたい〜!
来月まで妄想しながら
待ちます〜(^^)
プロポーズして欲しいなぁ...
投稿: なな | 2010.07.25 13:11
そうですねえ、正直、テレビドラマだったらどうでもいいかな。映画の前篇・後篇とも4回ずつ劇場で見て、前篇のDVDを購入して自宅で見て、のだめは劇場で見るものだな、の感を強くしました。最初にテレビドラマを見た時は面白いと思いましたが、一度劇場で見てしまうと……。
昨日、渋谷でまだ後篇を上映している映画館を見つけたので、来週5回目を見てこようと思っています。
投稿: CHARADE | 2010.07.25 14:22
nyaさん、感想ありがとうございました。
素敵なつっこみとともに堪能しました。
ゆるゆるな展開は私も好きです。
ところで
千秋くんがのだめちゃんに花瓶投げつけるのって
虐待だったんですね(^-^;
笑って読んでいる私もなんてひどいんだろう・・・
なんてね。
次回が最終回なんて思えません。
峰くんはのだめちゃんに何を頼んだのかが気になる~
千秋くんはのだめちゃんにちゃんとプロポーズして
くれるのでしょうか。
のだめちゃんもかわいかったけど、ターニャもかわいい。
くろきんが見たらメロメロになるんじゃないかなぁ。
投稿: きみえ | 2010.07.26 22:45
Nyaさん、こんばんはー。
暑さで体調など、崩してませんか?
俊彦くん、さすがに「みそ字」使用者だけ、ありますね。
ターニャも似合ってます、ナイスなプロデュースです。
そして、パパゲーノにシンクロして泣いてるのだめが、
もう、おかしいやら、かわいいやら・・・
そんな策略なんて、のだめには似合わないし、できないですよね。
ほんっと、次が最終回だなんて思えないのですが、
ずーっとココロがホンワカするような、ラストになると願ってます!
投稿: ゆきだるま | 2010.07.29 00:01
こんにちは。
終わっちゃうんですね。昔々「エースをねらえ」の終盤と似た心境を味わってます。ワクワクと切なさ?スッゴく濃い顔触れとなりそうな披露宴とかも見たいけど脳内処理します。
某所、苦手な場所ですが覗いてみました。
色んな意見、感じ方は尊重しなくちゃとは思いつつ私はやっばりダメ。退散です。あれが大勢なの?も、もしかして年齢のギャップ?
またまた個人的な事ですが、秋に魔笛に行くんです。実はオペラは超苦手分野なんですがのだめの影響ですね。半分ミーハー気分。生パパゲーノやパミーナちゃんを観てきます。
投稿: とまとん | 2010.07.30 09:57
とけちゃうような暑い日が続きますねえ。どうぞお体おいといくださいね!
峰くんがのだめに何を頼んだのか気になりますねえ。でもきっとすばらしいオペラになるような秘策さど思いますよ!楽しみですね。
プロポーズどうなるか…のだめの姦計にだまされるような千秋じゃあないでしょうけどちゃんと考えてるとは思いますよ!
そう、なによりのだめを映画館で観たときびっくりしたのは音ですよ!素晴らしい音の洪水に酔いました~。THX映画館ばっかりいっちゃったくらいです。
私もなんとかあの感動を自宅で!とブルーレイ対応REGZAとSONYのデジタルサラウンドヘッドホンを揃えました。それなりのよい音が楽しめて満足です~。
ぬるーいゆるーい感じが楽しいのだめです!あれを虐待と見るなら、日本編なんか読めないよなあと思いましたよ。
のだめのハルヒもかわいいけど、ターニャの初音ミクもかわいかったですよねえ。くろきんはめろめろになることでしょう!
お気づかいありがとうございます。夏休みにはいってますます元気ですヨ。
俊彦くん、おそるべし!ですよねえ。三善の将来が…ちょびっと不安です(うそうそ)
楽しい最終回、そしていつでものだめや千秋に会えるような、彼らの奮闘や幸せがずっとつづいていくような最終回を願っています!
まあ、二ノ宮先生のいままでの傾向からいけば、ドラマチックではなくさらりと終わりそうな気がしますけどねえ。本編のようにのだめが楽しく笑ってればそれでいいと思います~。
某所は、とても面白い視点や意見があっていいんですが、時折ネガティブストリームが吹き荒れております。まあ人は自分の読みたいようにしかその物語を読むことができない…としかいいようがないのです。
おおお魔笛!私もオペラ寝ちゃうんですよ~。でものだめでばっちりポイントおさえたのできっと楽しいですよ!パパゲーノとパパゲーナみたいなあ。
投稿: nya | 2010.08.01 23:13
はじめまして。
偶然、このブログを見つけて、少し前から、こっそり覗かせていただいていました。
ロンドンに住んでいるので、nyaさんのネタバレ感想、ものすごく有難いのです!
来月で最終回なのですね、、、寂しいです。
またネタバレバレでよろしくお願いします。
投稿: kimi | 2010.08.02 20:31
kimiさん、はじめまして!
コメントありがとうございます。こんな辺境のブログにようこそお越しくださいました!kimiさんはロンドンにお住まいなのですね。日本の雑誌がなかなか手に入らないつらさは、私も英国長期出張の折に味わっており、お察し申しあげます。
もともとのだめ感想は、「のだめカンタービレ」という作品の素晴らしさを皆様に少しでもお伝えできれば、そしてみなさまと語り合うことができればと思いはじめました。わたしの感想では二ノ宮先生の原作の素晴らしさの1000分の1もお伝えできていないと思うのですが、少しでもお力になれれば幸いです。ロンドンでも単行本は発売されると思いますので、発売の折には是非その素晴らしさを堪能してくださいね!
のだめ番外編もいよいよあと1回ですが、きっと楽しい最終回になりますよ~。一緒に楽しみましょう。どうぞまたいらしてくださいませ~。
投稿: nya | 2010.08.02 23:01