「のだめカンタービレ」番外オペラ編 AKT7.感想
うわわわん、25日の朝にKiss購入して読んだのだけど、今週は忙しくって更新できませんでした!すみませぬ~。
てなわけで、マンスリーでまったり楽しめる番外編。映画後編も上映中でお得感まんさい。今回はラブラブなのだめと千秋がおがめますよう!
表紙の名作オペラシリーズはリヒャルト・シュトラウス の「ばらの騎士」。扮するのは小間使いゾフィーに杏奈ちゃん。ばらの騎士オクタヴィアンの男装のだめが凛々しいね!二人とも寝てるけど~。
例によって私の感想はネタバレには躊躇がありませんので、単行本派の方はご注意くださいませ~。
今回は華やかだよっ!まずは「祝☆NODAME日本デビュー」の打ち上げパーティから。
豪華なパーティは三善家主催。乾杯の音頭は竹おじさん。最初は「ホホホ」とおしとやかに微笑んでいたのだめも、奔放にふるまう野田家親族に思わずムキー。野田家一同はセレブ竹おじさんの写真は取りまくるは、じき親戚になる千秋にたかるわでもうたいへん。まさにのだめの血族(by峰)!「誰の祝いち思うとっと…!?」と怒るのだめにも、ヨーコが山のようなサインを書かせてるよ!ひでー!
マキちゃんレイナちゃんも参加して、のだめと千秋がひっぱりだこの会場でひとり憂鬱な顔をしている杏奈ちゃん。のだめも杏奈ちゃんもデビューしたばかりの新人プロという立場は同じでしょうという真澄ちゃんに杏奈は、その真相を語る。
結局、ウィーンで劇場付の研修所にいる時にデビューしたけど、その劇場には採用されず、オーディションもだめで全然仕事がなくって落ち込んでたんだって(わりとシンプルな悩みでした~)。バックのケイケイさん風杏奈ちゃんがかわいい!
気分転換に日本に来て、今回の魔笛のオーディションに受かったけど、わくわくしたのは最初だけで、ぶー子のパワーに圧倒されて、幼馴染の千秋も気をかけてくれなくて、「聴いたらなにかパワーもらえるかもと思って」行ったのだめのリサイタルにも、結局そのパワーに当てられて余計ネガティブになっちゃったんだねえ。
まあ生き馬の目を抜くこの業界。千秋のように愚直にがんばるか、のだめのように圧倒的な天才を持つか、はたまたぶー子のように厚かましいくらいのパワーがないと本当につらいのかもね。いわば"売れない駆け出し"の悩みだったわけだね。
とはいえ、杏奈ちゃんだってプロでその歌には力がある。「あんたの歌十分パワーあるんだから!!」 「私が言うんだから本当よ!」と慰める真澄ちゃんの言葉は杏奈には届かない。殻にこもって、それを破るきっかけを待っている状態。
■
場面はかわってその夜の三善邸はのだめと千秋のらぶらぶシーンだよ!かわいくっていじらしいのだめに千秋もめろめろだ。詳細は是非本誌でお楽しみください~。ぼへキス・トンネルキス・モツキス・こたちゅーときたからさしずめ今回は桜桃キスかな?
いずれにせよ、千秋とのだめの差はぐーんと開いちゃった。サントリーホールを満杯にして、世界で一流のオケからのオファーも続々の気鋭の新進ピアニストと、欧州の小さなオケの常任指揮者。のだめの活躍は嬉しいけれど、千秋だって負けてはいられない。「悪かったな」「一緒に共演したいって言ってたのに」と自嘲的に笑う千秋に「お先に失礼しマス」(ゴメンなさい!)とダメ押しをするのだめは本当にひどいやつだよね(うそうそ)。
■
オペラのお稽古は続く。スランプ杏奈ちゃんの憂鬱はどうやら、モノスタトス門田さんの前向きなプロ根性と、新登場歌劇団スポンサー社長で高僧ザラストロ役の山下さんの人生経験に彩られた深い歌声によって晴らされた模様。
デビューまでとんとん拍子だったから、力以上に思い上がってたのかも。いまはただこのオペラを精一杯やるしかないと覚悟したみたいだよ。そして、それは杏奈ちゃんを心配していた千秋も同じ。まあ結局プロなら誰でもぶちあたる停滞という名前の壁。Ruiや千秋もそうだったし、のだめだっていまは超順調だけど、どうなるかわからない。そんなときの解決方法はただひとつ。自分を信じてできることを愚直にやるしかないわけで。
千秋もそう。指揮者としての彼は順調だけど、なにしろカイブツのだめが傍にいるわけで。開いてしまったのだめとの差を埋めるために、多少は遠回りしてもオケの経験を多く積んで、いまできることをやっていこうと思ってる。
峰の考えたスリラー風モノスタトスのメイクとダンスは大うけで、それを一生懸命演じる門田さんのプロ根性も、それを素直によろこぶ劇団メンバーも素敵です。良い仲間に恵まれて、杏奈ちゃんもようやくスランプをふっきった模様だし、後はこのオペラの成功が楽しみだね。そしてしばらくドイツと日本(大川かな)で離れ離れになってしまう千秋とのだめ。さてさてプロポーズはいつかな~?
次号は6/25。マンスリーのだめをまったりのんびり待ちますよ~。
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コメント
nyaさま、連日残業お疲れ様です。
久々のラヴなお二人が見れましたね。それにしても気の抜けないカップルですね。同業者という時点で仕方のない事ですが…頑張って欲しいです。
今回のお話、自分自身の20代半ばの頃を思い出すような気がします。「今、自分の出来る事を一生懸命にやる。」という結論に達するまで、やっぱり悶々としていた気が…。
本当にこれからの展開が楽しみですね♪
↓おお、これが噂のiPad!!
新し物好きなので興味津々ですが、今の私にはまったく必要性がない(iPhoneもそうで諦めたw)。あ、でも触ってみたい、な(単にミーハーなだけ)。
投稿: 茶々 | 2010.05.30 17:04
nya様、お仕事お疲れ様です。
連日の残業だと本当に大変ですよね。。
体調を崩されないかが心配です。
AKT7の感想、お待ちしていましたw
単行本を待つか・・・と思っていましたが、ついつい
買ってしまいましたw
また来月が待ち遠しいです。
久しぶりにラブラブな2人でしたねぇ。
連載ももう後数回ですが、これからの2人の展開を
どのように描いていくのかが楽しみです。
それでは連日お忙しくていらっしゃるので、体調を崩さないように、どうぞご自愛くださいね。
投稿: きぃ。 | 2010.05.30 20:50
nyaさま、こんにちは。
」付き~~~
あいかわらず、楽しいオペラ編ですね!
しかも今回は「目の保養
千秋も「じゅうで~ん」しないと、明日からドイツ行けないんですかねぇ
たとえここが三善家だろうが、ドア開けっ放しだろうが(笑)
相変わらず「素直なのだめ」に弱いんだな・・・
「天才は一日にして成らず」
杏奈ちゃんの悩みは、のだめ物語の一貫したテーマですね。
彼女も天才、だけど千秋やのだめのように
もっともっと苦労しなきゃいけないってことなんでしょうね。
一皮剥けた彼女もまた楽しみです。
投稿: R&S | 2010.05.31 09:50
nya様、初めて書き込みします♪
実際にKISSの連載も読んでいるんですけどnya様の文章をみるとのだめの世界の楽しさが更に倍増致します。
これからも萌え萌えしながらnya様の更新を楽しみにしております。
プロポーズ楽しみだなぁ♪
投稿: mya | 2010.05.31 13:03
nyaさん、こんばんは。
お仕事お疲れ様です。私も疲れ気味です。
nyaさんも無理をされませんように。
今回は久しぶりに二人のラブ×2な様子が見られて
幸せでした。
杏奈ちゃんも復活しそうで楽しみです。
今回のツボ
千秋くんが「ホント女ってなにで立ち直るんだろ」
「いつもいつも」って言っているところにのだめ
ちゃん天使が飛んでるんですよね~。
実感こもってます( ̄ー ̄)ニヤリ
投稿: きみえ | 2010.05.31 23:52
感想シリーズおもしろいです.いつもリピさせていただいてます.
のだめ,50年生きてきて一番入れ込んだマンガかも.
Nyaさんおっしゃるように,ぶれない主題とぶれまくる(=多彩な)エピソードと登場人物.
風変わりな音大生の出会いでスタートした物語が,やがて音楽を志す若者たちの群像劇になり,最後にまた2人の出会いに回帰する.同じことの繰り返しのようでまったく違う第一歩.
見事すぎます.
「作者は神か?」です.
The last lessonに近づくにつれ,読んでて胸が苦しかったです.おっさんのくせに恥ずかしいですが,ノクターンの後の「はい,わかりました」あたりから,天才なのに健気でかわいい少女に「バキュン」されてしまいました.彼女が不幸になるようだったら,購読を中断しようとまで決意したりして.
Nyaさんがアナリゼに耽りたくなる気持ち,わかります.
それだけ奥深く,哲学的で,想像力を掻きたてるストーリですもんね(ああ,なんちゅー陳腐な言い草).
私も真似して,ヤドヴィ=のだめの分身(=シャドウ)仮説を立てたりして遊んでます.
いつかどこかで,お話できればよいですね(無理でしょーけど).
とにかく,のだめ記事楽しみにしてます.
(単行本派なので,Act6以降は未だ読めないですけど..)
お身体大切に~.
投稿: まろ | 2010.06.01 11:34
ACT7を読み忘れ、困ったときのnya様ブログにまた頼ってしまいました。ポイントを押さえた名解説、アナリゼ、数多あるブログの中でも群を抜いて、とってもいいです~!
ところで「私には音楽がある」と言って失恋ショックから立ち上がった彩子さん情報はちらっとは出てくるでしょうか。せっかくのオペラ編だし、かつてブー子の魅力には敵わなかったけど、海外とかで頑張ってくれてるといいなあと個人的には思うのですが。(RUIと同様役目が終わってもう出てこない?)
投稿: kumabyon | 2010.06.04 20:30
Nya様
お久しぶりです。いつものだめの感想やそのほか楽しみに読ませたいただいてます。自分で最初に読んだ時はさらっと流してしまって、Nya様の感想を読んだ後、ああ、そうだよね!と納得することしきりです。それから、再度読むとまた見方も変わってじぶんなりの感想とかも出てきます。なかなかまとまらないので、コメントするまでには致りませが・・・
さっきTwitterの部分を見たんだですが、もう前編のDVD手に入れられたんですね。私も予約はしてるんですが、福岡なので早くても明後日にしか届かないと思います。届くのがとっても楽しみ!(^^)!生まれて初めてコミック雑誌を買ったほどのだめにはまりこみ、こうなったらとことん嵌まってしまおうと関連雑誌を買いまくって知人にも見せています。NyaさんのBLOGもお気に入りに入れて毎日チェックしています。最近ものすごくお忙しそうですが、体調に気をつけられて、ご無理をなさらないよう、いつまでもお芝居を楽しむ生活を続けてくださいね。いろんなコメント、読ませていただくのを楽しみにしています。長々と失礼いたしました。
投稿: たまたろ | 2010.06.04 23:40
らぶらぶな二人よかったですねえ。「先がみえないけどいまはふんばるしかない」って心境はなかなか厳しいけど誰でも通る道ですよねえ。
iPadよかったです!でも私もiPhone持ってて買う理由が見つからないです。唐突に買っちゃうかもしれませんがね。それだけ出来の良いコミュニケーションツールです。
お気遣いありがとうございます~。らぶらぶな二人が大好きだなあと今回みて思いました。連載もあと3回。どこに着地するにせよ、まあ大団円になることは間違いないので安心してみていられるのが嬉しいですね。
目の保養ですよねえ。短期間といえど離れ離れになるのは千秋だって寂しいに決まってますよ。
杏奈ちゃんも苦しいけど、まあまだまだ悩みは甘い気がしますよね。ここでふんばればその先も見えるということで。
こんな辺境のブログにようこそおこしくださいました。妄想感想、お褒めいただき恐縮です。
連載もあと3回。プロポーズあるといいですねえ!
投稿: nya | 2010.06.06 11:03
お気遣いありがとうございます。きみえさんもお体おいといくださいね~。
のだめ天使かわいかったですね!千秋の心の中にはいつものだめ天使がすんでいるに違いありませんよ!
こんな辺境のブログにようこそお越しくださいました。
ふふふまろさんと私は同世代ですね。この年になっても新しい夢中になれることにであえるなんて素敵です!本当に良い作品にめぐりあえました。
私も、この作品は「のだめカンタービレ」なのだから大団円以外のラストはありえないとわかっていても、かわいいのだめが苦しみもがく終盤は読んでいてつらかったです。
きれいに終わった物語、いろいろ思いをめぐらすのもまた楽し!です。まろさんのアナリゼも是非おきかせくださいね!
私もオペラ編ということで、大好きな彩子さんの登場を待っているんです~。ラストまでにでてくるといいですねえ。
拙い妄想感想お褒めいただき恐縮です!DVDも届いて週末はのだめ前編三昧でした。未収録シーン(ろっくおん!)もばっちりで、もう最高ですよん。届いたらどうぞお楽しみくださいね!
投稿: nya | 2010.06.06 17:59