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のだめアナリゼその3:Ruiについての考察

のだめ妄想アナリゼ企画にたくさんの素晴らしいコメントをいただきありがとうございます。ブログやっていて本当に良かったなあと喜びをかみしめる毎日です。皆様のコメントにインスピレーションを受け、アナリゼをすすめておりますが、いかんせんへっぽこな私の脳味噌にはなかなかに過負荷で、その進み具合はまるでカタツムリの如くのた~としております。どうぞ更新の遅さクオリティの低さはご容赦ください。

てなわけで、今回はちょっと趣向を変えて私の大好きな登場人物、Ruiについて語ってみます。相変わらずの妄想与太話ですので、お時間のある時にご高覧いただければ幸いです。

ここから先はたたみマス。

二ノ宮先生同様に、私はRuiが大好きだ。ピアノが、ステージが大好きで、少女ゆえの一本気さ頑なさで壁にぶつかり、オトナ(だけど後輩)の千秋とのだめに刺激を受けながら二人を慕い、さらなる成長の扉を開く孤高の天才少女Rui。千秋とのだめもちょっと手を焼きながらも彼女をかまい、その音楽を大いにリスペクトし、刺激を受ける良い関係だ。

ライバルであり良き同業者、天才音楽家としての仲間のRuiという認識だったので、L119,120あたりの展開で、皆様から「Ruiと千秋の仲が心配」ライクなコメントをいただき内心ちょっとびっくりした。

何しろ千秋はのだめにぞっこんだし、のだめのRuiへの嫉妬(ヤギ!)はギャグだしねえ。コドモなのに苦しんでもなお自分の音楽を高めようとして懸命に努力し、のだめと千秋を慕うストイックなRuiを応援こそすれ、のだめのマジ恋敵になる要素は微塵も感じていなかった。

ところがその後の展開を読んで、皆様の心配も最もだったのなあと自分の浅さを反省した次第。なんとRuiと千秋は恋ではなく「のだめを想う」という絆で結託し、のだめ自身の存在を脅かしてしまったのだ。その絆の破壊力たるや!恋より遥かに強い音楽のパワーがのだめを吹き飛ばし、打ちのめしてしまった。

のだめ覚醒の大仕掛けに千秋とRuiのコンチェルトが使われたのはご存知のとおり。そのコンチェルトはただの共演ではなかった。千秋とRuiはともにのだめを想って、舞台の上にそこにはいない「夢ののだめ」を描いてしまったのだ。単純な恋のライバル、音楽のライバルならこうはいかない。Ruiも千秋同様、のだめを慕い憧れているからこそ可能となったこと。そしてのだめも恋の嫉妬に身を焦がすどころではなく、自分自身 - 即ちそれまでの努力、千秋への恋のナニモカモを疑ってしまったのだ。まあこのあたりはのだめの話なので別途考察するとして―。

ではRuiと千秋、のだめの出会いから、お互いに及ぼした影響を紐解いていきましょう。

1. Rui登場 - 上海講演での千秋代振り(千秋とRuiの出会いとのだめの焦り) - (L62、11巻p128から)

Rui :千秋の初共演の相手として登場した超絶技巧の天才少女Rui。ただし具体的な演奏シーンはメディアの記事のみで、千秋の前ではただの買い物好きの少女である。のだめの存在を知って千秋をからかう。
千秋:巨匠の代振りでデビューというチャンスをものにする。プライベートではRuiの買い物に振り回されるが、それに刺激を受けてのだめにプレゼントのネックレスを購入。
Ruiにのだめを重ね、のだめを想い、それをミルヒーに指摘される。「分ける」命題がはじめて提示される(別途考察予定)。
のだめ:千秋デビューがコンチェルトであったことにショックを受ける。さらにコンヴァトに入学し、自分の実力の程を思い知り焦りがはじまる。

【ポイント】
このエピソードは、「井の中の蛙のだめ大海を知る」の一環である。のだめは割と能天気に、千秋のコンクール挑戦を応援していたが、結果として千秋がプロになることの意味を認識していなかった。千秋はプロになり、世界を舞台にデビューし、公的な仕事を開始する。コンチェルトは千秋にとっては夢や憧れでは無く、ただの仕事である。

Ruiはこの時点では、のだめにとって具体的な存在では無い。千秋と共演する綺羅星のようなピアニストの代表としてのRuiなのだ。彼女に比べ、のだめ自身はその時点で、勉強の糸口すら掴んでいない状態。苦し紛れにRuiを仮想目標に置くも、(曲を理解して)ピアノを弾くことはできず、オクレール先生にだめだしされる。

のだめの音楽修行は、まずプロのRuiと千秋との相対差を認識し、自身の立ち位置を知ることからはじまったのだ。

2. Ruiとのだめのパリでの邂逅(三者三様の壁ぶちあたりと奮起) - (L73、13巻 p94から)

Rui:コンヴァトに入学し、のだめと対面し、自分の音楽でいっぱいいっぱいののだめと千秋に迷惑をかける。そもそもRui自身が酷評からスランプとなり、ある意味逃避のつもりで決めた留学であったが、二人に謝罪に来たアパルトマンでのだめの"清掃"を聴き奮起する。
千秋:問題オケマルレの常任(前の代振り)という難題をかかえこみいっぱいいっぱいの状態となったところにRuiがダメ押し。ふりまわされたあげくボロボレロで大失敗。結果としては再起を誓う。
のだめ:コンヴァトの学生として奮闘中に千秋がマルレ常任となり、潜在的に置いてけぼり感、ライバル心を持つ。そこへ因縁のRuiがやってきて、振り回された上、千秋との初共演の機会まで奪われてしまい、焦りに焦っていったんはキれる…しかし千秋のマルレ奮闘、Ruiのスランプを知り、それに大いに共感し、千秋との絆はより深まり、モチベーションもあがる。

【ポイント】
のだめと千秋が晴れて恋人同士となり、苦闘しつつ足場を固めはじめた矢先に現れたRui。傍若無人ともいえるKYなはしゃぎっぷりで二人を引っ掻き回すが、それが彼女の苦悩の表現であったと知るのだめ。遠いと思っていたRui、そして千秋の苦悩に、プロの厳しさを知り、共感し、奮起する。一方、Ruiものだめのピアノを初めて聴き、大いに刺激され前に進み始める。のだめ、Rui、千秋、それぞれが壁にぶち当たり、それぞれの存在に刺激を受け、奮起するエピソードなのだ。

3. Ruiコンヴァトでの苦闘と再起(千秋とRuiのコンチェルトの前フリ)- (L103 18巻 p61から)

Rui:Ruiは本来、非常にストイックなピアノ馬鹿。友人も恋人も切り捨ててピアノに注力するが、オクレール先生に情緒的な欠点を指摘され、また来仏したRuiママとも衝突して家を出て、千秋を呼び出す。Ruiは千秋との会話の中で、音楽の喜びやトキメキを思い出し、自身の音楽を掴み始める。千秋に恋をするも瞬時に封殺されるが、千秋とのコンチェルトでその想いを昇華させようとする。
千秋:別に何もしてない。うそうそ、Ruiの相談にのってるよね!でも悩める彼女を前にして、のだめを想ってたりしてたな。うん、いつもと同じわんころ千秋。
のだめ:別になにもしてない(あれ?)別居しても千秋とらぶっぷりを見せつけてるだけやん!

【ポイント】
書いてて気が付いたけど、この時千秋とのだめはらぶらぶしてるだけで、Ruiが苦労してるだけだね…わはは(ちがうって)。ポイントはこの後だね。Ruiは千秋との会話の中で自分の音楽を取り戻すきっかけを掴み、再起のコンサートの共演相手に千秋を指名する。もちろん千秋はプロだからそれを喜んで受けるし、のだめもショックを受けつつ「仕方のないことじゃないですか」と許容する。この時点では、まさかRuiと千秋のコンチェルトがあんなことになるとは想像もつかなかった。二ノ宮先生の仕掛け作りの手腕に唸ったよ。

4. Ruと千秋のコンチェルト(のだめリセットへのプロローグ)- - (L119 21巻 p31から)

Rui:自分自身の音楽を掴みかけている。そのきっかけはのだめのピアノ。彼女にインスパイアされて、Ruiの表現力に幅が広がったのだ。千秋とのだめを想いながら音楽をつくりあげていき、壁を突破する
千秋:Ruiのピアノを聴き、のだめを想って一瞬は躊躇するがそこはプロ、しっかりと最高の音楽をRuiと創り上げていく。
のだめ:Ruiと千秋が創り上げる音楽を完全に見くびっており、その出来に驚愕する。

【ポイント】
Ruiの掴んだ音楽。彼女自身の音楽は全く異なるのに、その視点の先にのだめがいることを千秋は理解する。それに応えるため自分の持てる力を千秋はRuiとの共演に費やす。彼らの音楽を遥か超えてのだめが成長することを期待して。しかし結果として千秋とRuiが創り上げた音楽は、のだめが想い描いていた夢のコンチェルトであり、のだめは自身の存在意義を疑う。

ここでRuiは彼女の音楽を取り戻し、のだめ物語での役割を終え退場する。

Ruiの役割は、のだめの先達としてアドバンテージを持って千秋と出逢い、のだめが夢見ていた「千秋とのコンチェルト」の機会を横取りする、(構造的な)「のだめのライバル」だ。故にその存在に反発する読者がいることも大いに想像が付く。しかし実際のRuiは「のだめのライバル」にはなりえてはいない。何しろ「音楽のライバル」になるにはRuiとのだめの実力差はありすぎるし、「恋のライバル」になるには、千秋はのだめにぞっこんすぎて余所見すらしてくれないからね。

二ノ宮先生は、構造的にはのだめのライバルの立場にRuiを置き、そのような振る舞いをさせはしたが、それは本質ではない。実際には、Ruiは千秋の共感者であり、二ノ宮先生は千秋の想いを増幅する装置としての役割を持たせたのだ。結果として千秋とRuiの強い思いは「夢ののだめ」をステージ上に出現させ、のだめ自身を打ちのめし、それまでの彼女を破壊するきっかけとなったのだ。

また一方、Rui自身の物語もきちんと完結する。のだめの合わせ鏡的な天才少女として現れ、彼女自身のスランプからのだめと千秋をふりまわし、自分自身で大いに悩む。本来は心優しく真面目でストイック、健康な心を持っている彼女は、その悩みの中から千秋とのだめ、それぞれに再起のきっかけをもらって立ち直り、再び音楽の王道を歩き出しているのだ。彼女はこれからも、のだめと千秋に迷惑をかけたりしながら、プロデビューしたのだめのよきライバルとして、元気に彼女の道を歩いていくのだろう。

というわけで、私の妄想的Rui感を語ってみました。これはあくまでも私nyaはRuiをこう見ているよということですので、どうぞその点ご斟酌ください。よろしくおねがいいたします。

のだめアナリゼ第一回:Lesson67と68

のだめアナリゼ第ニ回:Lesson69/70/71

【今後のアナリゼ予定】 - あくまで予定ですよ~

1.Lesson毎のアナリゼ
・.L83-L87:サン・マロのリサイタルの作品における位置づけ : ご存知のようにサン・マロのリサイタルはのだめの終盤のキーシーンとなりました。ここでの"千秋の覚悟"とは、のだめの"楽しんで弾く姿勢"はそれ以降の物語にどのような影響を与えているのでしょうか?
・L88-L101:千秋マルレ苦闘から別居に至るまで; 実はこのあたり、千秋の苦闘があまりにつらくて読み込んでいなかったりします。もう一度読み返して雅之の影響など考察したい。
・L105-L107:サロンコンサート夜におけるのだめ千秋立ち位置の変化:衝撃の犬プレイ(笑)…いやいや、このシーンでのだめの千秋の関係のイニシアチブをとっているのは実はのだめということが判明します。日本編まで遡り二人の関係性の変化を紐解いていきます。
・L108-L115:脇役カンタービレの影響:のだめと千秋は傑出した天才であり、易々とパリになじみ自身の天才を存分に羽ばたかせています。しかしそこまでは至らずとも十分に才能に溢れたアパルトマンの仲間達の苦闘がのだめに及ぼす影響について考察します。
・L116-L119:二人旅の意味:のだめと千秋の自家中毒にならんばかりの濃密で短い二人旅はのだめ自身の拒否によって幕を閉じます。それは実はのだめと千秋の成長の差がもたらしたものでした。もちろんのだめの成長が千秋のそれを大きく上回っているのです。千秋はそれを頭で覚悟していたけれど体(笑)ではちっともわかっていなかったが故の軋轢ととらえています。

2.物語全般のアナリゼ - 上記1の個別アナリゼ内で考察しつつ、ある程度まとまったら独立させる予定です。
・全般:のだめビルドゥングス・ロマン:のだめの夢が如何に彼女の成長を阻害するに至ったか
・全般:父子鷹(うそ):雅之と千秋の関係
・全般:のだめカンタービレの交響楽的物語構造:ぶれない主軸とわりとぶれまくる(ようにみせる)物語トーン
・全般:のだめ面白漫画テクニック:既存の少女漫画的表現を踏襲しつつ実験的な表現手法に挑戦

/ 以 上

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アニメ・コミック」カテゴリの記事

コメント

nyaさん、はじめまして!
私は18才、受験生です。

こないだ、気分転換にパソコンをいじって、このサイトに出会い感謝!!もー、一人絶叫してましたよ。笑

nyaさんのおかげで、謎が解けました〜特にLesson67のトンネルに、あぁ〜なるほど!!あへ〜の謎がスッキリしました。受験が終わったら1巻から一気読みして深めようと思います。

も〜、いろいろ書きたいこと、聞いて欲しいこと、いっぱいありますが、とりあえず勉強が....また、来るんでこんな小娘の話聞いて頂けると嬉しいです〜。
アナリゼ楽しみにしてます。無理なく頑張って下さい!

P.S.映画の序曲1812年は音楽監修の茂木先生(確か)からも反対があったそうなんですが(理由はnyaさんと同じです)、最終的にはあの曲にしたそうです。(その過程はうろ覚えなんですすみません。)すでに知ってらっしゃったらごめんなさい。

またお邪魔させて頂きます。(ちなみに私は吹奏楽部でトロンボーンと指揮を少しやってました!)長文失礼しました。

投稿: なな | 2010.02.13 16:06

おお、ななさん!はじめまして!コメントありがとうございます。

こんな辺境のブログにようこそお越しくださいました!

18歳!受験生!おおお、どうぞお体に気をつけて受験に注力してくださいね!息抜きに私のへっぽこ感想お読みいただけるなんて光栄デス!でもでもどうぞもろもろは受験の後にお願いいたします。あったかくして平常心ですよ~。

ではでは、合格を心からお祈りしております。是非是非またいらしてくださいね!

投稿: nya | 2010.02.13 17:37

おお~~Ruiのアナリーゼだ~~
Ruiっていい人で悪い所なんてないのに結果的にのだめのライバルみたくなってて・・・

マンガとかってたいてい主人公目線でいくので「あんた邪魔よ~~」って思ってしまうものですけど。。。

彼女はのだめの夢とか目標は知らないしね。

Ruiものだめにあこがれたりしたんでしたね。

そういえば、最後のほうフランクと恋愛しそうな雰囲気でしたがそこが気になります~~

では、次のアナリーゼ楽しみに待ってます~~

投稿: あみーゆ | 2010.02.14 01:42

nyaさま、待ってました。
おお、Ruiへの熱い思いが伝わってきます。
私も単なるのだめの「ライバル」ではなく、もっと大きな存在だと思ってました。丁寧に描かれた彼女の描写はのだめを大きく動かす理由が見事に表現されていたと思います。
私もRuiは好き…なんですが、のだめを偏愛しているが故、着地するまでは真っ直ぐには見る事ができませんでした(笑)。それだけ、のだめにとって彼女の存在は大きいからなのでが…。
>実際には、Ruiは千秋の共感者であり、二ノ宮先生は千秋の想いを増幅する装置としての役割を持たせたのだ。
なるほど~。私も横恋慕させるようなキャラクターではないと思ってましたが、フムフム。
のだめにとってRuiは驚異的な存在であったように、Ruiにとってものだめの存在は驚異的だったんでしょうね。大恋愛にも匹敵するような衝撃だったのかもしれません(笑)。

予告編・・・楽しみです。

投稿: 茶々 | 2010.02.14 01:43

こんにちは。
オリンピック始まりましたね。

Ruiに関しては好き嫌いというよりもどうしてものだめ贔屓で読んでしまうので、これ以上可愛いのだめの心を掻き乱さないで~ときちんと彼女を見つめる事ができていませんでした。これでは物語がなりたたないと分かっていても、もう出てきちゃダメと思ったりしいた勝手な読者です。
斉藤洋介さんが「役者は台本を後ろから読むべし」とおっしゃっていて、わかりやすい簡単な言葉でとても納得しました。nyaさんのアナリゼ、皆さんのコメントを反芻しながら今一度読み直しです。
この企画でモヤモヤがどんどん晴れていきスッキリしています。いまだに自分なりの落とし所がみつからない一番のモヤモヤ箇所が予定に入っている事も嬉しい限り。
関係ないどーでもいい話ですが、私もトロンボーンやってました。

投稿: とまとん | 2010.02.14 10:49

あみーゆさん、コメントありがとうございます!

はい~私の好きなRuiを語ってみました~。位置づけとしてはのだめライバルなんですが、実はライバルじゃないというたいへんに面白いポジショニングですし、何よりRui自身がものすごくがんばりやさんで魅力的ですしね。若いし~。

Ruiはこれからたくさんの人と出逢い、友情や恋を経験していくと思います。フランクとのデュオはその象徴ですね~。(あ、実際に恋に落ちてもステキですね)

茶々さん、コメントありがとうございます!

某掲示板で蛇蝎のように嫌われてるのを見て、思わず「Ruiが何したってゆーんだあ!」と叫びたい気持ちをこちらで語ってみましたよ。

邪魔どころか結果的にはRuiは千秋とのだめの絆を深め、かつ双方の成長に寄与し、自分自身も成長するというプラスのキャラなんです。私ものだめ偏愛ですが、Ruiに関してはちっとも不安ではありませんでした。

しかし皆様が慧眼で私の目がフシアナでした。結果的にそのプラスのRuiは「のだめを壊した」のですから。それに大いに反省し考察したのが今回のアナリゼです。

もちろんこれは結果論で、連載中ははらはらさせてナンボの存在で、皆さんが「Rui邪魔~」と思わせたら二ノ宮先生の勝ちなんですけどね。

とまとんさん、コメントありがとうございます!

はい~、Ruiは物語の構造上、のだめのライバルで彼女をかき回すことが役割なのですからとまとんさんの感じられたことはもっともなのです~。

今回のアナリゼも物語が終わったからこそできることで、のだめ物語を俯瞰する楽しみを皆様と共有できることがとても嬉しいです。

ふふふ管楽器やってらっしゃった方多いんですねえ。実は家の夫も高校時代チューバやってたということを最近知ってびっくりです。

投稿: nya | 2010.02.14 17:28

2回目の書き込みですが、いつも楽しく読んでいます!
私もRui好きです、とてもうれしいアナリゼでした~!! 
私はドラマ→原作だったので、SPのときのRui登場では樹里ちゃんのだめのせつなさにどっぷりはまってしまいましたが、原作を読み進めると素直で一生懸命なRuiに好感を持ちました。恋のライバルにはなりえない!!と勝手に思い込んでいたし。
リアルタイムで原作を読んでたら違ったかもですケド。

映画ではRuiはどうなるんでしょうね…。私は映画でもRuiのこときちんと描いて欲しいなぁと思っていますが…前編でのだめのピアノを聴いてないからなぁ…。

とにかくこれからも楽しみにしています。あ、ちなみに私もトロンボーン経験者(笑)

投稿: ぱん | 2010.02.14 18:08

ぱんさん、二度目まして~。コメントありがとうございます!

そうそうドラマではSPで初登場!あの樹里ちゃんのだめの切なさは原作を超えてましたね~。

リアルタイムでは、別居やサロコンすっぽかしの時の危機感がそりゃもう凄かったので(まじ別れると思ったくらいで)、Ruiはそれに比べるとあまり脅威には感じなかったのですよ~。

映画後編も基本は原作を踏襲すると思いますよ、千秋とRuiのコンチェルトでステージの上に自分自身の幻を見る樹里ちゃんのだめの唖然とした表情はみたいなあ。

を、ぱんさんもトロンボーン経験者!ひょっとしてピアノは少数派~?

投稿: nya | 2010.02.14 23:14

初めて書き込みします。
今までこっそり更新楽しみに拝見していたのですが
アナリゼ企画はなるほど!!の連発でついコメントを。
Ruiの見方が変わりました。私も、のだめ贔屓で見ていたばかりにRuiを斜めに見ていた気がします。
千秋は男・南ちゃんで、のだめ一筋なんだから心配する必要なかったんですよね。
改めて読み直す楽しみを教えて頂きありがとうございます。
次回アナリゼも楽しみにしてます。
因み私はフルート経験者です。

投稿: のんのん | 2010.02.15 00:35

のんのんさん、はじめまして!コメントありがとうございます!

こんな辺境のブログにようこそお越しくださいました。

アナリゼ企画お読みいただいてありがとうございます~。Ruiに関しては皆さま「こんな見方ねーよ!」と言われるかなあとどきどきしながら書いたので、暖かい目でご覧いただき嬉しいです。

はい~、少年漫画のお約束でステキなヒロインは変態主人公にベタボレなんですよ~。

次回アナリゼもがんばります!

そしてのんのんさんもフルート!管楽器強い~!

投稿: nya | 2010.02.15 05:51

nyaさま、こんにちは。
Ruiのアナリゼ、大変面白いです~

私はRuiはずっと千秋のことが好きだったと思いますよ。
でも、千秋にはのだめがいる。彼の恋人にはなれない。
それならばラベルの協奏曲を通してRuiは千秋と“恋愛”しようと思ったのではないのかな?
彼女の凄いところは音楽を通していろんなことが「経験できる」こと。一種のフォースですね(笑)。
ヤバイことに千秋もRuiの音楽の方向性に「感じ入って」しまった。プロの音楽家なら当然のことなんでしょうけど、のだめはまだ「本当の音楽家」にはなっていなっかたから・・・

ラベルを奏でることによって二人は音楽で結ばれ、演奏が終わることで恋も終わる。
これを目の前で見てしまったのだめには、後に千秋が雅之から言われた「浮気の現場でも見られたんじゃねーの?」に等しい、いやそれ以上の衝撃を受けた。のだめの精神的な同様も十分頷けることです。体を重ねてみても不安は増すばかり。で「結婚」に逃げようとした。
やっぱりRuiは「キケンな存在」だったんでしょうね。

オクレール先生がすっかりその辺りをお見通しなのも面白いです。
Ruiとのだめとの扱いの違いにもしっかり出ているし、さすがフォースの神様「マスターヨーダ」です♪

投稿: RS | 2010.02.15 09:26

すみません、↑のコメントは間違いだらけでした。

なっていなっかたから→なっていなかったから
精神的な同様→精神的な動揺

ですね。申し訳ありませんでした。
HNもRS→R&Sです。
「&」は入力しても入らないときがあるようですね。
以後、気をつけます。

投稿: R&S | 2010.02.15 13:45

ルイのアナリゼ面白かったです♪
私はもちろんのだめ大好きっ子ですが、ルイも大好きなので、すごくルイに好意的で嬉しかったです!

私は普段主婦をしながらピアノを教えていまして…性格はどっちかというと、のだめ寄りなんですが、ピアノに対する気持ちはルイの方が共感出来る部分が多いんです。
だからなのか、恋(しかも相手は自分も惹かれてる千秋)も、先生の関心(これはルイの誤解だけど)も、友達も、型にはまらない伸び伸びとした感性も、何もかもを持っている(ように見える)のだめに、ルイが嫉妬する辺りがすごく切なくて、『その壁を超えたらすごく素敵な景色が見られるに違いないから頑張って!』って、祈るような思いで見守っていました。天才少女としてというより一人の若い少女として。いや、むしろ娘を見守るような気持ちに近かったかも…
でも、物語的にはやっぱりルイはのだめファンから攻撃されちゃうのかなぁと思うとすごく可哀想で。
だから、Nyaさまのアナリゼでなんだか救われた気がします。すごく嬉しいです!
また次回のアナリゼ楽しみにしています♪
特に、千秋親子の関係(映画でもアニメでもサクッと削除されちゃいましたが)は思い入れが深くて…ぜひぜひお願いしま

投稿: しっぽ | 2010.02.15 21:52

初めて書き込みさせていただきます。

実は私も例に漏れずRuiがニガテな読者の一人だったのです。
それがなぜか今期のアニメのRuiカンタービレがきっかけですっかり彼女にハマってしまって。
そんな折のRuiアナリゼでしたので、みなさまの意見も含めてとても楽しく読ませていただきました。

連載中のもやもや(やきもき?)フィルターがなくなったせいでしょうか。自分でも不思議なのですが(笑)「Ruiってなんて切ないコなんだ〜」って今更ながら思って悶えています。
でも、のだめサイドもやっぱり切なすぎるし、Ruiのピアノに惹かれちゃった千秋も切ないしで、あの辺りのエピソードはキュンキュンしてしまいます。(なんかミーハーな読み方ですが・・・)

Ruiの淡い恋心は瞬殺されたように見えたけど、でも「経験がなくても感じられる」はずだった彼女が恋(なのかな〜なんか音楽のトキメキを共有したのとごっちゃにしてる気も/笑)を経験して、その好きな相手と(音楽でですが)一つになれたという意味では想いは成就してるのかな、と。Ruiにとってはキスだのなんだの一般的な恋愛よりそちらの方がよほど・・・でしょうし。だからこそ、当時はのだめが可哀想で仕方なかったのですよね〜

でも、今ではラヴェルの数十分間で表現したRuiの想いが切なくて悶え中です。みんな切ない、そして大好きなエピソードです。

投稿: Ti | 2010.02.15 23:55

R&Sさん、コメントありがとうございます!

訂正もありがとうございます~。おお~王道の素晴らしいご意見が!勿論Ruiは確かに千秋に恋をしていたと思いますよ~。ただその恋はおっしゃるようにステージの上で昇華したんですね。Ruiは本当に小さな頃からプロとして活動してきて、世界中の素晴らしい音楽家と交流し、彼らの音楽を経験してきた。それは彼女の得がたい無二の財産です。もちろん千秋やのだめも。

今回Ruiの恋がリアルにかなうことは無かったけれど、確かにRuiは千秋とのだめを触媒として素晴らしい恋の音楽を舞台の上で奏でたのですね。

だからのだめは自分の幻を舞台の上に見たのだと思いますよ。それは、自分が舞台の上にのれない悔しさではなく、自分の思い描いていた音楽がそこにあって、じゃあ自分は何を目標にこれから音楽をやればよいのかという目標の喪失につながってしまった。

千秋もオクレール先生ものだめが奮起すると思っていたのに、逃げちゃった。それがのだめの弱いところであり、すごい感受性を持っているということでもあるのですけどね。

しっぽさん、コメントありがとうございます

おおっ、しっぽさんはピアノの先生でいらっしゃるのですね!マスターと呼ばせてください~。

はい~何しろRuiはまだコドモですから、壁にぶち当たってナニモカモうまくいかなくって焦り嫉妬する気持ちを持つのは当然で、そんな感情も彼女を成長させる一環になるのですよね。

のだめファンがRuiを攻撃するという気持ちが私はどうにも理解できなくって。恋のライバルが主人公を陥れたり誘惑したりする典型的な恋愛漫画で、ライバルを嫌い!というのならわかるんですけど、のだめはそういう漫画じゃないですからねえ。

私は雅之大好き!なので千秋親子アナリゼがんばります!

Tiさん、コメントありがとうございます。

はい~、Ruiは切なくっていい子なんですよ~。音楽のトキメキと恋のトキメキはわざとごっちゃにしてましたね~。Rui自身もすぐに気が付いて、その思いをステージで昇華させようとして千秋との共演をママに申し出たのだと思いますよ。

ただ千秋がRui自身とステージで恋愛してたかというとそれはどうかしらと思ったのですよ。千秋はのだめをステージの上で思ってたし、のだめは自身の幻影をステージの上に見ました。だからこそ余計Ruiものだめも切ないんですけどね。

Ruiものだめもそして千秋も、このステージをきっかけに大きく成長したと思います。まあのだめは成長しすぎて脱皮してしまいましたがそれはこの漫画が「のだめカンタービレ」だからってことで。

本当に素晴らしいエピソードでしたね~。大好きです!

投稿: nya | 2010.02.16 05:27

Nyaさん、お世話になってます。くるみです。
私ものだめちゃんに偏愛してましたが、Ruiにはムカつくどころか、切なさを感じました。千秋とRuiとの共演は、のだめの目線でみても、あくまでもプロである「Rui」は千秋と共演出来るけど、まだまだの学生の「のだめ」という立場でプロの千秋と一緒にいるのが辛そうで、むしろ千秋がそこら辺のフォローがヘタレた感にムカついたと言うか…。Ruiは、音楽を通して千秋にトキメキ、恋をしましたから、Rui自身の音楽へのトキメキの一つとして指揮者千秋と共演しその中で仮想的にのだめになって演奏していた様に思え。だからあえてラベルのコンチェルトって、のだめみたいよね?なんて千秋にいい、実際奴は演奏中頭ん中のだめの事考えてたし、だから一瞬Ruiが千秋と目が合った後のRuiの切なそうな笑み(と私には見えるんですが)が何とも言えませんでした。そうした事でRuiは自身の音楽へのトキメキを取り戻すと共に「完全失恋」を経験?なんでしょうか?
 意図も単純な感想です。お恥ずかしいですが。千秋ごときがRuiにも、のだめちゃんにも、そんな思いさせて何様?だなんて私は徐々に一回痛い目に遭わせたいなどと、どんどん黒くなってくリュカを秘かに応援してました。ヘヘッ。あわせられるのはもう別にもいるよ〜だなんて。お粗末です。

投稿: くるみ | 2010.03.19 04:22

くるみさん、コメントありがとうございます!

を!くるみさんは千秋に手厳しいですね(笑)。

そうそう、千秋はのだめに誠実なあまり、Ruiには恋愛的には思いっきり冷淡でしたよねえ。そのくせRuiにのだめを重ねちゃったりして、どこまでのだめ一筋なんだよ!Ruiかわいそうじゃん!と連載当時は思いっきりつっこんでました。

千秋は音楽バカで融通がきかず、しかもモテ男くんのくせに恋愛の機微には疎かったりして...まあ普通の(しかも日本の)男ですな。的外れでヘタレだし。かわいいのだめに切ない思いをさせるなんて!と私もよく千秋に怒っています。

でも、まあ千秋は仕事にも恋愛にも常に真摯であろうとしています。その姿勢は私は大好きで、ヘタレだけどがんばれ~と応援してしまうんですよ。

投稿: nya | 2010.03.19 12:33

こんばんは。
やっとRuiのとこへ来れました!
Nyaさん的考察と、皆様のコメントを読み解くにも時間がかかりそうで(私は消化するのに大量の時間を要します)ぱぱっと読んで片手間に語るのは失礼な気もしてたため、遅くなってしまいました。
申し訳ありません。

Ruiのこと、私もよくは分かっていなかったなと反省してます。
こののだめ世界で恋のライバルになる可能性があるのはRuiだけですし(番外編ではぶー子が危険?)、のだめの夢を脅かす存在でもあるので、なーんとなく嫌な感じではありました。
でも千秋と共にカフェにてのだめについて語るところでは、Ruiものだめが好きなんだなって分かって良かったと思いました。
(…ここはアニメでのRuiの語りが素敵で、あっさりストーンと心に落ちてきたというか…これもアニメの良さと思ったり。)

のだめ世界におけるRuiの存在価値。
ライバルではなく「千秋の想いを増幅する装置」であったということ。
これは連載中の一喜一憂の中では決して見えてこないものであり、千秋自身も「のだめをカンタービレに導くための装置」にすぎない。
全てがのだめのための仕掛けであるということ。
なんて大きな物語なのだろうと、二ノ宮先生の手腕に感心しきりです。

連載時Ruiのコンチェルト中ののだめの表情が読み取れず解釈に悩みましたが、これもやっと分かってすっきりいたしました。
のだめ自身が千秋と共演しているかのような、更にそれを上回る、思い描いていた以上の演奏。
「のだめじゃなくたって」「誰だって…」
世界は広い。でもこれほどの衝撃を与えることができるのは、この時点では やはりRuiしか居ないでしょう。
演奏中は没頭するし意思の疎通もありますから、浮気のような錯覚に囚われても仕方ないとも思いますし。

千秋は今番外編でも音楽ばかで、またもやのだめをヤキモキさせてますが、これは本編では全く出てこなかった新しい展開ですよね。
のだめもすっかり自分の足場を固めて落ち着いた状態で、その上でのヤキモチですから堂々としたものです。
今度こそ結婚しちゃえ~!
もしかして本編内でのだめが(正気じゃなかったけど)既にプロポーズしてるから、千秋の受ける決意は出来てるし、案外あっさりと行けるんじゃないかと思って、一人で勝手にワクテカしてます。

二ノ宮先生って読者を散々翻弄させておいて、ほんとーにあっさりまとめますよねー。
いつもすごいと思いつつ読んでます。

投稿: まろん | 2010.03.20 01:07

まろんさん、コメントありがとうございます!

じっくり読んでくださったんですね!拙いアナリゼでオハズカシイですが、いただけるコメントがどれも深いものばかりで本当に素晴らしいです。

はい~、のだめ物語は、いってしまえばのだめが世界に向かって楽しく高らかに歌うための大きな仕掛けです。もちろん千秋もそのひとつの仕掛けで「天使はオレか」なんですね。

番外編はどうでしょうね~。ギャグですからね~。でもきっと楽しいお話になりますよ!

投稿: nya | 2010.03.20 13:56

**コメント先を移動させていただきました。kikiママさま、私の不手際でご迷惑おかけしてしまいもうしわけありません!(nya)

Nay様 いつも楽しく拝読させていただいております
アナリーゼから二次創作まであなた様ののだめに対する愛がひしひしと伝わってきます。

征子ママ世代である私がこの世界にドップリと嵌ってしまったのも のだめを通して二ノ宮先生の音楽に対する真摯な気持ちが伝わってきたからだとおもっています。
そしてNay様の深い洞察力でより一層楽しくのだめを読むことができました。深く感謝しております。

この物語はのだめの心情が隠されています。この二次創作はのだめの気持ちを言い当ててとてもすばらしいですね。

どなたか書き込みをされていらっしゃいましたが 千秋が留学をすすめて断った時ののだめの気持ち 千秋が一緒にコンチェルトをやろうと誘ったのに断った時の気持ち そして別れまで考えていたのにピアノ連弾でピアニストの道に進もうと決めた気持ちが あまりにもあっさり進んで消化不良になっています。

千秋と一緒にいるにはプロのピアニストになるしかないと思っていたのでしょうか?

征子ママの気持ちとしては 千秋を飛行機のトラウマから解放してくれて 出会ってからいいことづくめののだめちゃんには 幸せになってもらいたいと切に願っているのです。

投稿: kikiママ | 2010.03.24 10:12

kikiママさま、はじめまして!コメントありがとうございます。

こんな辺境のブログにようこそお越しくださいました。

まずはお詫びをさせてください。はじめてコメントいただいたのに勝手に移動してしまい申し訳ありません。実は二次創作関係はブログの底に沈ませております(あまりにも拙くお恥ずかしくて…)。コメント/トラバチェックを外していたはずですが、私の不手際で最近の作がいつのまにかOKに…本当に申し訳ありませんでした!

でもでも感想いただけてとても嬉しいです!深い洞察力なんてとんでもない!感想・アナリゼ・創作みーんな私の拙い妄想でお恥ずかしい限りです。

のだめ物語では、のだめの心情描写をあえて描かない手法をとっており、読者は千秋の視点となって、のだめの心情をいろいろ推し量るようになっており、それが物語に深みを与え飽きさせない理由となっております。まだかかれないのだめの心情をいろいろ妄想するのが楽しいです。意外と普通の女の子だと思ってますよ~。

パリ留学初期~中期では確かに、千秋と一緒にいるためにピアニストの道をまい進していたのだめですが、彼女の才能はそんなものを凌駕してしまうような大きくてすばらしいものでした。千秋とのコンチェルトというわかりやすいゴールがのだめの才能の発露をさしとめてしまっていたのです。

千秋がのだめによって飛行機のトラウマや雅之問題から開放されたように、のだめもラストの二台ピアノによって"千秋とのコンチェルト”という枷から開放されました。

これからのだめは自由にのびやかに世界に向けて演奏していくに違いありません。傍らには千秋がいます。のだめにとってこれ以上の幸せはないですよね。

ではではどうぞまたいらしてくださいね!

投稿: nya | 2010.03.24 10:23

おはようございます。朝風呂で、いろいろな、妄想に、ふけっていたらのだめに、行き当たりました。ルイと千秋がのだめについて、語り合う、内容が、納得できず、消化不良でした。井の中の蛙、、、の言葉は、よく理解できますが、のだめの、本質を表しているのは、その後に続く、天の高さを知る、だったんですね。ルイも千秋も生まれながらの旅人、のだめは、どこにいても、大川の人間で、そこに根っこがある。世界の広さは、知らなくても、天の高さ、星の光の先の闇の果てしなさは,しっている。世の中は、補完しながら、存在している。千秋とのだめもお互いが必要で求め合っている。そして、ようやく、二人は並んで歩いていく。のだめもようやく、自分を見つけたから。自分が自分であることが存在する意味。千秋とのだめには、上も下もない。自分に無い物を持つている存在。     では、失礼します。

投稿: fuzibitai | 2010.04.05 09:35

fuzibitaiさん、コメントありがとうございます!

そうですねえ。千秋もRuiも母国外で成長したというところが共通点ってご指摘で気がつきました。生まれながらのコスモポリタンであり、故郷を持たない漂泊人でもあります。のだめはごく普通の家庭で育ち、そういった意味では大川という心のよりどころを持っているのかもしれません。

しかし最初の挫折でのだめは大川に帰り、家族と故郷の風景の中で立ち直っていきましたが、二度目はどうでしょう。のだめはエジプト、ベルギーと放浪しパリの千秋のもとに戻ってきました。そういった意味では千秋とのだめはお互いの中に帰るべき港を見つけたのかもしれませんね。

投稿: nya | 2010.04.06 22:29

さっそく、ありがとうございます。千秋とのだめの立場が、これほど、入れかわっている事に驚いています。日本で、千秋の留学の誘いを拒否したり、キスを同情と決めつけたりして、千秋からの動きをのだめの意思で決めていますよね。千秋にしても、のだめを支配しコントロールするなんてあきらめてますよね。別居の時ものだめの気持ち次第ですんなりいつただけ。峰にした別居の説明も上目線だった気がします。でも、のだめがプロポーズして、スルーされた時に立ち位置が変わりました。音楽は、ミルヒーによつて,成果を得る事が出来ました。でも、愛は、千秋によつてでしか満たされない。のだめの、気持ちにしたら、今度は、千秋に行動して欲しいと思う。だから、のだめは、アパートに帰って来た。千秋の服と旅するなんて、貰い泣きしてしまった。どうしても、のだめの、天才の部分に、目がいつてしまって、女の子の気持ちをわすれてしまう。のだめにとって、恋する乙女にとってそれ以上も以下もない。音楽だけでいいなら、千秋パパの,言うとおり、ミルヒーともう1回やればいい。でものだめはもどってきた、だからこそ、千秋が決断しなければいけない。のだめに甘えてきたんだから、のだめの愛が枯れてしまうまえに。-----。

投稿: fuzibitai | 2010.04.07 13:24

fuzibitaiさん、コメントありがとうございます!

はい~、終盤ののだめと千秋の立ち位置は見事に逆転しています。というかむしろのだめが千秋を見切ってしまった感じですね。

それまでのだめは千秋の引越しやRuiとの共演を「仕方のないこと」と諦めていました。それもこれも先輩とのコンチェルトを目標においてしまったために、可能性を狭めてしまった結果なのかなと思っています(アナリゼ不足ですね。もう少し考えます)

ただし、千秋がのだめに甘えていたかというと私はNoだと思います。千秋はサン・マロの地でのだめのとてつもないポテンシャルと成長の速度に気がついていました。千秋はのだめの才能が開花したときに、立ち位置が逆転することは十分予測していたにちがいありません(オペラ編では、その逆転に喜び、自分も奮起していますね)。セコいところ、未熟なところ、的外れなところは多いけれど、のだめを受け入れる懐の深さはあるんです。

千秋はいつものだめのことを考えていると思いますよ。なんせベタぼれなんですからねえ。千秋の決断が結婚をさされているのなら、それはのだめ本筋で語られるものではないと私は考えています。あ、本筋じゃなければ大歓迎ですよ。オペラ編ではあったらいいですねえ!

投稿: nya | 2010.04.10 20:03

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