年があけてもウィークリーのだめ続行!第四回目はミューザ川崎を擁するわが地元音楽のまち・かわさきに戻ったよ!といってもいつものチネチッタではなく、川崎駅西口の巨大ショッピングセンターラゾーナ川崎内のシネコン109シネマズだ!
ラゾーナ川崎は川崎駅の西に広がっていた東芝工場の跡地の再開発で出来たショッピングセンター。実は立川から川崎までのJR南武線沿いには、名だたるITメーカーの工場や事業所が点在し、日本のシリコンバレーと呼ばれているのだ。20年前結婚したとき夫は沿線の某ITメーカーの工場勤務、私も現在の会社の川崎事業所勤務だったため、南武線沿いに新居をかまえたのさ。20年間の川崎駅前はまだ再開発前。アゼリアもなければ川崎BE(いまの駅ビルね)もルフロンもチネチッタもなかった。岡田屋More'sとさいか屋、銀柳街はあったけどね。
京急川崎駅の近くにはいわゆる立ちんぼの姐さんたちがいたし、競輪場でレースのある日には駅前でおじさんたちが車座になって酒盛りしてたりして猥雑でパワフルな雰囲気もあった。いわゆる大きくはあるけれど、垢抜けない街だったなあと、すっかりきれいでおしゃれでファミリーもたくさん来る場所に変わった駅前やラゾーナを見て、昔を懐かしんだ次第。
そんでもって109シネマズさ!お客さんは8割くらいの入りかな。チネといっしょで場所柄家族連れが多かったな。最初は子供さんが結構はしゃいでたけど、さすがマルレ再生の1812の前には場内水を打ったように静かになる。この心地よい緊張感はクセになるよ!たくさんののだめ好きのお客さんといっしょに笑ったり感動したりの一体感、しかも老若男女!のだめというメジャーな物語に出会えて、好きになって本当に良かったなあとちょっと感動。
今回はみんなが笑うポイントを抜き出してみたよ。◎は爆笑。○はふつうに笑ったり笑わなかったり。
○呪文料理のシーンで千秋ほっぺが赤くなる
◎のだめ市場で千秋にかみつく。その後やぎと同じ目
○妻デス
○人前で噛み付く大和撫子はいるのか!
◎のだめ池ポチャ
○今日は眼鏡かけてないんだー
○ドラは死ぬ気で探して来い!
◎千秋電話にのだめあへー
○共演の夢ついえてのだめがーん!
◎空気読めっていってるんデスよ!
○黒髪の貴公子ってキャラかぶってるんだよ!
◎ボロボレロ全体的に笑いがでて、ドラでとどめ
○Ruiママ登場
○センパイ今日はスナオですね
○のだめ即コロカレー
◎ターニャ黒木くんの伴奏で必死の表情→ターニャ倒れる
◎のだめゆうこの戦いで、ジャンの飛行船が落ちる
○じゅーでーん!
◎電話しなさいよ!
○ついに核心にふれた!(ノースリーブの件ね)
○「さっきも3時で…いまも3時」→シャツとブラジャーを一瞬で脱ぎ捨てる
○松田さーん!ああ、すべすべしてるby高橋くん
○真澄ちゃんの髪の毛がスパーク!
○ラストシーン
今日あらたに気がついたところとしては、子供バレエ団乱入で、千秋と会話しながらテオが白鳥の湖にあわせて踊りながら去っていくところと七三千秋のワックスがCGで光るところくらいかな。
玉木千秋の指揮は魅せる指揮。実際の指揮者は音楽を創り上げるリハ時はともかく、本番では殆ど身体や手を動かさない人もいる(高齢者も多いしね)。指揮者はその目線と表情で、オーケストラという巨大な楽器を奏でているのだ。これは指揮指導の飯森先生の方針だと思うけど、わかりやすく華やかな指揮は少々大げさで原作千秋のイメージとはちょっと違うんだけれどもスクリーンの千秋にはふさわしいと思うよ。
前回はピアノのハンマーの動きに注目したが、今回は運指。ターニャ○(出来はともかく本当に弾いてるね)、のだめちとアヤシイ。千秋○ただし引き振りとしては未完。フランクあんたサボったねってな具合。いえ単なるヨタです。みんな本当にがんばってて全然問題ないです!
それにしても玉木千秋の黒ポロシャツは絶品のスタイルだなあ。腕の筋肉と背筋が素晴らしい。いやあ眼福眼福。リピはまだ続けたいなあ。そろそろ次のプログラムもはじまるからハコは小さくなるかもしれないけれど、やってる以上は観にいくよっ!
ああ、これは言っておかなきゃと思うんだけど、私は実写のだめを原作のだめと同じくらい愛している。ドラマ、SP、そして映画。スタッフがのだめという原作を好きでとても大事にして魂こめて実写にしたということが本当によくわかる。その愛は作品に溢れ観客を幸せにする尊いものだと思う。
その上であえて言うが、これを映画作品として見た場合の出来は決して良くない。そもそも私はドラマを映画化することには懐疑的だ。よりクオリティの高い、自分の思い通りの映像を作るためにはより大きな投資が必要。そしていまの日本のドラマ業界を鑑みた場合、それを実現するには映画という手段をとらざるを得ないということは良くわかってる。しかし、ドラマと原作を前提に作られた作品は、場面場面は完結しているけれど全体としての完結感の無い中途半端なものにしかならない。ドラマサイズでとられたカメラワークの平坦な映像はスクリーンの中ではとてもみすぼらしく感じる。のだめ映画は映画自体の価値を高めるためには必要がない作品だ。
ただ、それはこの映画「のだめカンタービレ」の魅力を少しも損なうものではない。大好きだし手元において何度でも繰返し鑑賞したい気持ちに偽りは無い。のだめファンであれば観る価値は大いにある。むしろ観るべきだ。
映画第三回目感想
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ドラマ・SPの感想まとめました。
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