「のだめカンタービレ」感想 番外オペラ編 AKT2.
わあい、月に2回のだめ新作を読むことのできる幸せ。しかも映画も公開中。なんだか2006年秋のしやわせなあの頃が戻ってきたみたいだなあ。でも当時ののだめ原作はLesson100前後。千秋がいちばん苦しい頃だったからちと複雑。ま、それもノクターンという素晴らしい萌えで帳消しでしたが。
ま、とにかくのだめオペラ編はゆる~くたのし~く進行中。しかしそこへ思わぬ伏兵が!のだめ危うし~(笑)。
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表紙はヨハン・シュトラウスの「こうもり」。扉絵名作オペラシリーズ2だって、1はなによ!ひょっとしてLesson28の彩子のだめ千秋の「コジ・ファン・トウッテ」?
プリマドンナのロザリンデはのだめで、小間使いアデーレがぶー子かな?このオペレッタ、チャーミングな小間使いアデーレがキモなんだよね~。だから「ちょっとそこのアナタ……」「のだめより目立ってるんですケド」 なのかなあ。
さてさてAKT2はのだめピ~ンチの回(笑)あーんど黒木くんがターニャにとうとう!
例によって私の感想はネタバレには躊躇がありませんので、単行本派(24巻!)の方はご注意くださいませ~。
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帰国した千秋のもとで市民オペラ「魔笛」の音あわせをはじめるR☆Sオケとぶー子ひきいる白薔薇歌劇団。見学するのはターニャと妻きどり中ののだめ(かわいい!)。
今回のコンマスはジャンケンで勝ったきらきら高橋くん。負けた清良はくやしそう。二人ともソロ活動に忙しい中で参加。真澄ちゃんもプロ。黒木くんはコンクール入賞して(おめでとー!)来期からドイツ、ボストンの菊地くんもなぜか女がらみで日本に(わーはは。菊地カンタービレだね!)
夏だからこそ集まった一流のメンバー(除く演出峰)に、「このオペラは絶対成功させたい!!」と千秋とオケのモチベーションがあがる。
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しかしモチベのあがるオケをよそに歌い手に暗雲が!稽古がすすんでいくうちに千秋はどんどん不機嫌になっていく。どうやら原因は千秋帰国前の音楽稽古にあったよう。
【豆知識-オペラを作っていく過程】
1.まず「音楽稽古」。コレペティトゥール(歌唱指導者)の下、歌手は自分の役の歌詞や音楽を理解し暗譜していく。
2.その後立ち稽古。演出家が演技指導をしてキャラやドラマを作っていく。 立ち位置や動きの確認も行う
3.最後に「オケ合わせ」。
千秋はついにキレる!「なんだ!?歌!!」(全員!!)「おかしいじゃねーか!!揺れまくって」「こんな気持ち悪いモーツァルトがあるかー!?」
信用できるコレペティさんに音楽稽古を頼んだ千秋。そのコレペティさんは片平さんの奥さん理々子さん(美人!)。彼女も大いに不満そう。
なぜならば千秋のいない間、なんと自称副指揮者の大河内が勝手に歌唱指導をしてしまったのだ!理々子さんがとめるにもかかわらずめちゃくちゃな指導をしたために、ひどいことになってしまった歌。大河内ひでー!
大河内のことなんてぜんぜん覚えていない千秋が笑えるね。(扉の影で青ざめる大河内)
というわけで、歌だけ残って特別練習することに。オケとの合コンをもくろんでいた歌メンバーはがっかり。さあ練習と準備する千秋に向かい、ぶー子は「この女は千秋くんのなに?」「元カノ?」と杏奈のことを問いただす。
関係ないだろという千秋に、「あるわよ!!」「主役はわたしなのよ!?」と迫るぶー子。
やっぱり杏奈は千秋のウィーン時代の幼馴染、なんと社交ダンス教室のパートナーだったのだ。そりゃあ千秋は子供の頃から俺様でぜんぜんかわってないもんな~。杏奈ちゃんはすっかり子供の頃はふつうの少女だったんだね。大人びてすっかりキレイなおねーさんに!
しかしぶー子の疑念はやまない。ほんとにそれだけ?と睨むぶー子に、「おまえはなにしに来てるんだ!?」「燃やすぞ!!」と白目で怒る千秋。
そんな応酬をドア陰で見ているのだめあーんど真澄ちゃんと峰。美しすぎる杏奈ちゃんに千秋がとられちゃう!「どうする!?のだめ」(呪う!?)という真澄ちゃんがおかしい。とりあえず呪うのね。
のだめも危機意識が高まってる。昔の私たちを見るようだと。でものだめの視線の先は、なんとぶー子の頭をすこーんと叩いてる千秋!
「あの人絶対千秋先輩のタイプですヨ!!」と不安なのだめに、そりゃちがうだろとつっこむ二人。
やれクーラー止めろとか止めるなとかわがままな歌い手に振り回され、千秋はついにぶー子にまずおまえから歌ってみろ と指名する。歌劇団主催のぶー子が、きちんと歌い手をひっぱっていけるのか試そうというのだ。このあたりはプロだねえ千秋。
結果としてぶー子の歌声は素晴らしく、千秋も上機嫌に。実はぶー子は去年の押コンの声楽部門で1位無しの2位になっている、どっかで聞いたような経歴を峰に披露されて驚く真澄ちゃんとのだめ。笑顔でアイコンタクトしながら歌を続けるぶー子と千秋に「またどっかでみたようなあー」とムンク顔ののだめ。2台ピアノかよ!
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一方オケはうつぼ八で宴会中。「それでは~本日のメインイベント!」「黒木くんとターニャちゃんの入場で~す!!」 と夫の留守を守るキヨラ(もう酔っ払い)。割り箸マイク片手で峰顔負けののりのりの司会。後ろにグルグル巻きにされた大河内(前座)
ふたりのなれそめを聞くみんな。黒木くんが恥ずかしがって話さない分、ターニャはわりとあけすけに「コンクールの後ミュンヘンのホテルでふたりで乾杯して飲んでたら、この人いきなり……」。あわてて話をさえぎる黒木くん。彼から告白して普通に付き合うことになったというけれど、アヤシイよね。くろきんはいざとなると同居を提案したり、割と無茶やるからなあ。実際何をやったのかねえ(遠い目)
晴れて恋人同士の黒木くんとターニャが初々しくてかわいいね。でも黒木くんは来季からドイツのオケに行ってしまう。ターニャはどうするのと英語で聞く清良に、いいよどむターニャ。「そのことなんだけどターニャ」とフランス語で話し始める黒木くん。「一緒に来てほしいんだ」「婚約ってことにしてもいいから」。
のわんと黒木くん。みんなの前で(フランス語だけど)ターニャにプロポーズですよ!ターニャは赤くなって返事してないけどどうするのかな!ひょっとして勉強や仕事があるからついてけないのかな?でもまわりは祝福モード!「乾杯の歌」を歌い始めるよ。後ろではちゃっかり菊地くんと女の子がケータイの番号を交換してる。
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場面はかわって翌朝の三善家。のだめははピアノの練習中。ニコニコ顔でそれを聞く三善家のみんな。竹おじさんをはじめとして、リサイタルにはみんなででかけるつもりだよ。のだめは千秋以上に三善家の娘だねえ。
しかし!のだめのもとに暗雲が!その脳裏にはホホホ…と高笑いするブー子の姿が(やめなさいって)
そして千秋は久々の実家でのんきに爆睡中だっ!
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わーはは、さっくり軽いのだめ番外編は楽しいなあ。あいかわらずの真澄ちゃんに峰。すっかり峰妻の清良。新キャラ片平奥さん理々子さん。俺様復活千秋(本編後半はただののだめ大好きわんこでした)。台頭するぶー子の脅威におびえるのだめ(笑)!そしてそしてその中でのわんとくろきんがターニャにプロポーズ!!
のだめが千秋に嫉妬するなんて、市場のヤギぶりじゃあないかな?パリ編終盤は嫉妬の余裕もないほどに、のだめも千秋もどっぷりシリアスモードだったからねえ。ひさびさにのだめのかわいらしい嫉妬が見られて嬉しいよ。次回の展開はそんなのだめの的外れな嫉妬に振り回される千秋とかいいなあ。
のだめと千秋を中心に、旧R☆Sメンバーも集まって懐かしい日本編の雰囲気だけど、時間はちゃあんとすすんでいる。千秋は念願のオペラの指揮を。のだめはソロリサイタルという二人の新しい挑戦。そして千秋がいみじくも言っているように、これは懐かしい仲間たちとのつかの間の邂逅。これが終わればまたそれぞれの道を進んでいく。だからこそ、この時間を大切にしなくちゃね。とりあえずのだめはそのムンクをやめなさ~い。
次号はKiss3号(1/25発売)ですって。雑誌には1/9とありましたが、Kiss公式に訂正とお詫びがでました。
「のだめカンタービレ アンコール オペラ編」掲載予定の訂正とお詫び
1ヵ月後かあ。でも大丈夫。お正月も映画リピもあるし楽しく待ちますよ~。
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コメント
Nyaさん、メリークリスマスです♪
わーい、コメント一番乗りでしょうか?
そうなんです、扉絵!
シリーズ2って?って、私も気になりましたよー。
理々子さんの登場や、ターニャとくろきんの恋愛、
そしてのだめのジェラシー(笑)もありで、
てんこ盛りのアンコール・オペラ編、目が離せません〜。
投稿: ゆきだるま | 2009.12.26 00:48
おお、ゆきだるまさん、コメントありがとうございます!
めりくりでっす!北海道はホワイト・クリスマスですか?
オペラ編、てんこもりで嬉しいですよねえ。峰と清良ののりが同じなのがツボでしたっ!片平さんの奥様は同業者だったのですねえ。素晴らしい~。来年になるけど次回も楽しみです!
投稿: nya | 2009.12.26 06:29
のだめ映画を楽しみ!クリスマスにはコンビニに走ってKISSオペラ編の2回目!毎回楽しみなNyaさんの感想も読めて!もう最高の年末ですっ!映画は原作をはっしょっているのは仕方ないものの納得の展開で、玉木さんの指揮ぶりも堂々と美しく♪堪能しました。オクレール先生の声が変わっていたような、、? 次号1/9発売に続く。と読みましたが変わりましたか?
投稿: ろここ | 2009.12.26 11:10
ろここさん、コメントありがとうございます!
漫画に映画、のだめファンには最高の年末ですねえ。映画も大満足。今日2回目見てきます~♪
オクレール先生の声は柳澤愼一さんに代わりましたね。私たちの世代ですと「奥様は魔女」のダーリン役の声でおなじみの方なのですがお若い方はどうでしょう?
次号の件、わかりづらくてすみません。Kiss公式に訂正がでたのです。感想に追記しました~。
投稿: nya | 2009.12.26 11:35
nyaさま、お久しぶりです。
読むところ満載でいろいろと噛み付きたい所なのですが(JINとか)まずはこちらへ。
番外編面白いですよね。ああ、このノリが堪らなく好きです。
おーこーちここで登場かよ(しかも監修付き)。でもって、千秋の記憶の中にない所がらしいですよね。
ジェラシーのだめ。「そっちかよ!」って峰くんと一緒に突っ込みました。
あ、でも、のだめの読みは強ち間違っていないと思いますよ。千秋は学生の頃から沙也嬢の歌は好きだったみたいですし…(音楽の前では盲目な人)。
妻の座の危機を感じて翻弄されるのだめは、ある意味新鮮です。翻弄される千秋の印象の方が強いだけに、あ、やっぱり彼女なんだな~って微笑んじゃいます。
>そんなのだめの的外れな嫉妬に振り回される千秋とかいいなあ。
私もそれに期待。単なる妻役だけじゃなくて、R☆Sの方にも是非絡んで欲しいです。
小ネタ満載で続きも楽しみです。
映画。機会をみつけて観にいきたいと思っています。が、主婦にとっては冬休み突入という難題があるものでし…(涙)。
ではでは。お忙しいと思いますが、くれぐれもご自愛の程を。良いお年をお過ごしくださいませ。
投稿: 茶々 | 2009.12.26 11:55
nyaさんこんにちは
うれしい限りです
楽しいですね~番外編
的外れな嫉妬するのだめもすごくかわいい
三善家にかわいがられてほほえましい限りですね
8月にソロコンってことは日本に2ヶ月くらい滞在するんでしょうね 大川にも帰るのかな。
ぜひ、実家のみなさまにもコンサートに来ていただきたいですね~
ターニャは予想外のプロポーズでしたけど、なにか言いかけてましたよね 何か考えがあったのを遮られたようになってました。それにしても留学前の黒木くんでは考えられないような大胆さ!! 驚きです
楽しいですね~~~~~♪ (それに尽きる…)
ところで、さっぱり興味のなかったうちの夫。
最近の怒涛の連ドラ再放送をみてはまったようです♪
一緒に語れる~~~
でも映画は冬休みが終わるまでお預けです。。。。泣
投稿: ayaka | 2009.12.26 20:04
こんにちは♪
今回はのだめ、ブー子に焼きもちですか、顔も性格も美しい昔の知り合いではなく!?
千秋は女の子を好きになるのは音楽の才能から入るって事は自分が一番分かってますね。
それに、ブー子への突っ込みでって。
何か、Ruiのことを思い出して「え~~また!?」と思いました。
まぁ、ジャンルは違うから自分の音楽を脅かされる事もないし、真澄ちゃんが支えてくれるし。
とりあえず、のだめよ、千秋がブー子に乗り換えることはありえないから~~~~~って言ってあげたいですね。
練習してもブー子が高笑いで集中できないってことはこれから先のだめに関わってくるんですかね。
どうなんだか。
大河内のエピソードは最高でした^▽^
千秋、2度も「大河内って誰だ」って覚えてないし。
のだめも覚えてないんですかね、学園祭で指揮したし直接話もしたし。
今度は一ヵ月後ですね。楽しみにしてます。
投稿: あみーゆ | 2009.12.27 01:51
大河内くんの監修つき、笑いましたネエ。あの的はずれっぷりもプロの監修ないとわかりませんよねっ!
そうそう千秋は、沙也嬢の歌を彩子さんの前で褒めてましたねえ。きっと沙也嬢の才能も素晴らしいのでしょう。のだめのヤキモチもかわいいかわいい。
映画は素晴らしいです。きっとロングランでしょうから機会がございましたら是非ごらんください~。
今回は三善家の家族の一員のだめがツボでした。もちろん大川にも帰るかと思ったのですが、考えてみればソロコンですからね、野田家も揃って上京して来ますよ。そこで両家顔合わせがよいですねえ。
おお、だんな様も!うらやましい。家の夫は興味示しやがりませんよ。冬休みがおわったら是非映画もご覧くださいね。
わーはは、まあぶー子に焼きもちの件は単なるニギヤカシですから。真澄ちゃんが完全にのだめの味方なのにほろりときました。やさしいですよね~。
まあギャグですのであまり深刻にならずに~、来月も楽しみです!
投稿: nya | 2009.12.27 10:24
nyaさん。コメントありがとうございました♪一か月楽しみに待ちます!ベストマンガ二ノ宮先生インタビューでは あと一冊オペラ編が とおっしゃってますからもう先は見えているんですよね(涙)せめて長くワクワクしたいから月一でちっとも構いません!奥様は魔女 そうでしたか!ダーリンの声!サマンサの元気なママも、可愛らしいおばあちゃまも大好きでした♪ルーシーショウなんかもちょっと知ってたりします(汗)。昨日はクラシック好きな主人と一緒に私は二度目ののだめ映画を堪能してきました。のだめ飛躍のショパンのピアコンは原作で大好きになった曲なので後編予告で樹里ちゃんがバーンと弾く場面。興奮でした!主人は玉木君の指揮がオケとぴったり合っていると驚いていました。そうそうジャン役のかたはテレビのフランス語講座の先生なんですね。偶然テレビで見かけました。長くなってスミマセン。
投稿: ろここ | 2009.12.27 15:01
ろここさん、コメントありがとうございます!
おお、「奥様は魔女」ご存知とは!私の小さな頃は、あのアメリカ製シットコムが世界の全てといっても過言ではありませんでした。オクレール先生の深みのある声。ぴったりでした。
そしてろここさんもリピされたのですね!旦那様とご一緒なんてうらやましい~。のだめショパコン予告!大興奮ですよね。後編楽しみです~、
投稿: nya | 2009.12.27 19:00