映画「「WALL・E」感想
WOWOWで視聴。泣く。四半世紀前、まだコンピュータ業界にはいったばかりの頃、米国のCGコンベンション、SIGGRAPHで紹介されたPIXAR社による短編アニメーション「Luxo Jr.」を見てその余りの完成度に驚愕した。当時の世界最高峰のCG技術にも感心したが、何よりアニメーション作品として素晴らしかった。無生物のスタンドライトの坊やの愛らしい仕草といったら!PIXARはその後ディズニーに買収され、毎年素晴らしい作品を発表しているけれど、あの「Luxo Jr.」を越えるものはないなあと僭越にも思っていた。
しかし「WALL・E」は「Luxo Jr.」を継承し、かつそれを超える愛らしいアニメーション作品になっている。WALL・EとEVEの愛らしく、かつ温かで細やかな情愛。本編をみながら「これはLuxo君を超えたな」「超えたよね」と夫と言い合っていたが、エンディングを見て二人とも絶句した。地球に帰還したアクシオム号乗組員による人類復興の後日談が、エジプト風、ルネッサンス、印象派からゴッホまで絵画史に沿ったアニメーションで描かれるのだ。そしてその後は何とスタッフロールの間をぬって8ビットゲームキャラ風のロボット達が物語全編をサマリーしてしまう!
そして最後の最後。なんとPIXARのロゴでLuxo Jr.君とWALL・Eのまさかの共演で完全にノックアウトされてしまったよ!隅々まで作り手の愛に溢れたアニメーションでした。25年前、Luxo君に出会えて、またここでその正当なる後継者に出会えて本当に良かった。大好きだPIXAR!
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