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ドラマ「JIN -仁-」第八回 感想

くーっ今回もいいなあ。仁先生、恭太郎さんがそれぞれの器を試される原作にはないオリジナル展開。自分の器の小ささに日々のたうつ私には恭太郎さんの焦燥や嫉妬が心に沁みた。そして初音ちゃんの「小さい器も良いものでありんすよ」や濱口氏の「小さくても美しい器」に心癒された。歴史に残る偉人ではない無名な私たちにも矜持がある。小さくても日々を懸命に誇らしく生きていきたい - そんな気持ちにさせてもらいましたよ。でも恭太郎さんも十分に大きい器と思うけどね。

洪庵先生という精神的社会的な後ろ盾を失い、自らの度量で仁友堂を支えていかなくてはならない仁先生。早速ぶちあたる資金難。パトロン濱口氏に援助に足る器を見せろといわれて、商売っ気のない仁先生は悩む悩む。

そりゃあ医局長だったとはいえ一介の医師にいきなり病院経営者になれっていわれても難しい。このあたりは原作でもでてきた問題だね。原作オトナ仁先生はその経営問題を楽しむ余裕もあったけどドラマは悩める青年仁先生だからね~。

安定した品質で効果の高い高濃度のペニシリンの生産に必要だからと仁先生が気軽(でも無いんだろうけど)に言葉にした400両。しかし、田之助の言葉を聞き、その金は彼が血を吐くような苦労をして築き上げたものと知る。それは野風が差し出した50両もそう。誰もが懸命に稼いだお金。それはその人の血であり肉である。なれば自分が血を吐かずにその金を拝借するわけにはいかない。仁先生の気持ちはもっともだけど、でも仁先生の役割はそこじゃないんだよなあ。ゲイツにバルマーがいたように、ジョブスとウォズにマイク・マークラ(ITかたより御免)がいたように、成功した天才起業家の影に敏腕実業家あり!ビジネスの素晴らしいアイディアを持っている起業家をサポートして、きちんとビジネスにする人がね!それが濱口氏であり龍馬であるってわけさ。

今回男を見せたのは実在シリーズ第何弾だ?! 当代一の人気女形、三代目澤村田之助丈。吉沢君が好演してたよ!目元所作が艶っぽい、とうのたった女形の雰囲気出てたよ!助六も…まあ今年ひどいの舞台で見たからなあ。あれに比べれば上出来上出来。田之助さんは早乙女太一くんに!という声が高かったけど、なんせ彼ちょっと前まで新感線舞台の蛮幽記にでてたからねえ。

河原乞食と蔑まれ、嫌な贔屓に身を売って、厳しい修行に耐えその身一つで千両役者の名声を得た田之助。それに対し、拠り所を持たず、親の形見を売って吉原に通いつめるような不甲斐ない恭太郎。最初は初音を弄んだ役者風情と蔑み憤っていたけど、恭太郎は田之助の矜持と度量に気がつく。そして武士のプライドもなにもかも投げ打って往来で土下座してまで借金を申し込んだ。その意気に応じる田之助は立派だ。

まあ今回はオリジナルの田之助エピにいじけ恭太郎さんの心情をいれてよく出来てるとは思ったけど、咲ちゃん身売りはちょっと唐突で話を安っぽくしちゃったなとフラスト(ありえねー)。つくづく11話で話をまとめなきゃいけない森下さんはじめスタッフの苦労を思って涙ですよ。

そして今回泣いたのは咲ちゃんと野風の会話。二人とも仁先生を慕ってて、でも仁先生には未来ちゃんがいる。「おつらくはありんせんか」と咲ちゃんに問うた野風に「私には仁先生の医術がありますから」と答える咲ちゃん。わああん、ドラマでは咲ちゃんの恋はかなわないかもしれないけれど、きっとどこかで仁先生と咲ちゃんがハッピーになれる世界があるようってそれ原作ですからっ!

そして戦慄の次回予告。龍馬に迫る暗殺の影、火事場トリアージと未来ちゃんの写真に異変。仁先生の歴史改変の是非が問われるラストが近い。頼むよ~悲劇はやめて~みんな幸せになってくれよ~(懇願)

感想まとめました。

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コメント

Nyaさん、こんばんは!

前回、ヤマサ醤油のご説明も頂きありがとうございました!HPにもいってまいりましたよー。いやぁ~、勉強になりました。
坂本龍馬もそうですが、史実の人物を登場させる事によって、架空の世界なのに
リアルな世界に感じるんですよねえ。
登場人物への感情移入半端ないです!

第八回も本当に素晴らしい内容でしたね。 
このドラマってカメラワークが素晴らしいですね。例えば野風の顔の表情を映さずに手の動きのアップだけで野風の心情が感じられる。。。
映像も美しい~。

また第九回も楽しみです。でも、あと少しで最終回なのですね。寂しいなあ。

また感想を追加されるのかな?それも楽しみです!


投稿: とと | 2009.12.03 23:32

ととさん、コメントありがとうございます!

うわ~お恥ずかしい。今週全然録画が見れなくて感想が遅々として進みません!良いシーン満載の八話なので、衝撃の九話の前にきちんと感想をまとめないと~と思ってますです…。

そう、仁はタイムスリップという荒唐無稽な設定の上に、堅実な人間ドラマを構築しているのですよね。人の気持ちを丁寧に書いているから、見ていて安心するし感動します。カメラワークも最高にいいですね。

でも次回あたりから怒涛の伏線回収モード。これ原作が16巻費やしてまだ到達してない域に一気に到達してしまうということで、ちょっとどきどきしてます。次回がみたい、でも見ると終わりが近くなって寂しい。ドラマ(だけじゃないな、物語全般)を見てこんな気持ちになるのは久しぶりです~。

投稿: nya | 2009.12.04 05:53

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◆小出恵介さん(のつもり) 小出恵介さんは、TBS系列で毎週日曜よる9時から放送されている日曜劇場『JIN-仁-』に橘恭太郎 役で出演しています。昨日は第8話が放送されました。●あらすじと感想... [続きを読む]

受信: 2009.12.01 01:15

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