ぱふ二ノ宮先生インタビューとのだめ映画情報
某所で話題になっていた最終回直前の二ノ宮先生ロングインタビュー記事掲載の「ぱふ」11月号を購入して読みました。う~ん、読み応えあります。おすすめ。
しかし漫画専門誌「ぱふ」を買うのは、高校以来なのでもう30年ぶりくらいかなあ。学生時代のnyaは結構な漫画ヲタクで、当時の唯一(だったよね?)の漫画評論専門誌「ぱふ」の愛読者で、新宿の青梅街道沿いにあった編集部に遊びにいったり、ツタナイ漫画感想文を送りつけて載せてもらったりもしていたのだ。ヤナ青春だったなあ。
久しぶりに買ったら判型も大きくなってるし、ポップな感じだし、広告BLばっかりで時代の差を感じさせます。
スミマセン思いっきり脱線しました。二ノ宮先生インタビューはインタビューアがきちんとのだめを読み込んでいるため、読み応えのあるものになっていました。以下抜粋。
■「のだめ」本編の着地点は早くに考えていた。当初は20巻程でまとまるかと思っていたがはみだしてしまった。思う存分描けてよかった。
■巴里編:コメディーで音楽を真剣にやることを描くのが難しかった。のだめみたいな子が真剣にやった結果、その後どうなるかということを描いた。巴里編では周囲のキャラクターに起こったことが何らかの形で全てのだめに繋がっているように描いた。
■Ruiのコンチェルトでのだめはショックを受けた。通常の主人公なら発奮するところをのだめは投げ出した。そんなヒロインは結構好き。いざというとき頑張る子だったらこんな話になっていない。のだめは恵まれた才能を持ってはいるがそれに固執していない。周囲から勝手に期待を寄せられてかわいそう。
■のだめをステージにあげたミルヒーは悪い大人。自分が手を貸せば導いてあげると奢っている。本人は若い才能に刺激されてプラスになったが。本来の先生は曲や演奏についてきちんと指導するが、それを描くと学習まんがになってしまうため避けていたらオクレール先生が何をしているのかわからない人になってしまった。
■音楽と恋愛を分ける様に千秋はいわれていたが、そんなに簡単に分けられるものではない。(恋人になったら)昔と違って共通の音楽が無くなったからさようならというわけにはいかない。でも音楽無しののだめや千秋はいない。
■千秋は傷つきたくないあまりに、捨てられる前に捨てようとする。必死に守りを固めようとする姿が描いていてもイライラしたので、のだめが千秋に飛び蹴りを喰らわしたときはちょっとすっきりした(笑)
他にも目ウロコのお話がいっぱい。なにより番外編の連載!というすばらしいニュースが!まだまだのだめが楽しめそうで嬉しいなあ。
そんでもって、10/1発売「映画Navi」巻頭のだめ特集は、樹里ちゃん玉木君インタビューに未公開シーンの写真たっぷりでこちらも見ごたえ十分だ!ネタバレなのでたたみマス。しかし樹里ちゃんグラビアは美しいなあ。玉木くんとはまさに美男美女で眼福眼福。
・テオと街頭でマルレのティッシュを配るのだめ、およびその途中でジャンとゆうこに遭遇してガチンコ勝負。ジャンのポスターの再現率高し
・Ruiにやきもち焼いて千秋にかみつくのだめ。そのあと千秋にぶん投げされてヤギとともに虚ろな目で千秋をみつめるのだめ(樹里ちゃんの目つきサイコー)
・千秋とマルレで共演(未遂)することになり、町中にビラを配るのだめ。カルーセル(メリーゴーランド)に乗ってるシーンもあるよ。ここはミュージカル風になるそうです。
・ミルヒーの前でピアノを弾く千秋。たぶんバッハの弾き振り練習。ニナはでないのかなあ。音楽祭無かったしなあ。と、なるとL135のラストはどーなる!?
・馬に乗ってあらわれるミルヒー。どこやねん。
・即コロカレーを作るのだめ。こわい!
・ソファで寝てしまったのだめをベッドに運ぶ千秋。くろきんのマルレのオーディションのときかなあ?
・変態の森ダンスをモニターでみる樹里ちゃん。ラヴェルのピアコンをはじめて聴いたときかな?
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コメント
Nyaさ~ん! 私も今日「ぱふ」買いました!
二ノ宮先生のBBSで、何やら嬉しい予感の書き込みがあり、これは相当嬉しいことかも!
もしやスピンオフどころか・・・連載!? 嬉しいケドまさかねェ・・・
とか思ったら、先生が番外編連載って言っちゃってるじゃないですか!!!
すげ~嬉しい!!(嬉しすぎて、言葉があらくなっております(汗))
Nyaさまのレビューや私達がここで意見しあってることはとても充実して大好きですが、今回は作り手サイドの本音を知ることが出来て、とても読み応えありました。
のだめと千秋が、あんなに早くくっつくとは思わなかったっていうのがまた・・・
キャラクターはちゃんと生きていて、自分の意思で動いてるんですね。
そういう意思あるキャラをきちんと作りこむのが、二ノ宮先生の素晴らしいところです。
また、徹底的に「脇道に反れない」という先生の強い意志も。
まだまだ楽しめそうで、本当に嬉しいですね!
これでkissともお別れかと思ってましたけど、まだ買い続けなくては。
投稿: まろん | 2009.10.03 21:30
まろんさん、コメントありがとうございます!
番外編のお知らせ嬉しいですねえ。きっと遊びごころいっぱいの楽しいお話になると思いますよ~。
インタビューでは二ノ宮先生の綿密でかつダイタンな構想がわかって良かったです。きっちりキャラを作りこんで方向付けをしているからこそ、キャラが生きて動くんですね。のだめも千秋も本当に生き生きして素晴らしかった。
まだまだのだめも楽しめそうで本当に良かったです。今後ともよろしくおねがいいたします。
投稿: nya | 2009.10.04 13:12
私も見ました~~
こういう雑誌読んでないので分らなくて店の人に聞いて買ったのですが何か恥ずかしかったです><
先生のインタビューを見るとこの言葉あの場面に通じてますね~~
千秋の千秋は傷つきたくないあまりに、捨てられる前に捨てようとする。必死に守りを固めようとする姿
イライラしてたんですね、先生・・・それでとび蹴りを^^;
音楽と恋愛を分ける様に千秋はいわれていたが、そんなに簡単に分けられるものではない。(恋人になったら)昔と違って共通の音楽が無くなったからさようならというわけにはいかない。でも音楽無しののだめや千秋はいない
これが千秋がブラジルで紫外線で頭をやられてプロポーズを受けるって言う事に繋がってるんだな~~何てね。
それと、音楽無しののだめはいないってあります!
これはますます続きが楽しみです、最終回の寂しさはありますが。
オペラ編があるとのこと、主人公は千秋と言うことか?
まぁ、これも楽しみです^^
投稿: あみーゆ | 2009.10.06 00:04
こんばんわ。
私もぱふ読みました。二ノ宮先生のインタビュー読み応えありましたね。オクレ-ル先生の事も話題に出ていて嬉しかったです。Nya様が学生時代漫画好きとの事ですが、実は私も学生時代は漫画が大好きで、プチフラワーや、ぶ~け、mimiなど、今は廃刊や名前が変わってしまった雑誌をよく読んでいました。mimiは今のKissかな?Nya様とは読んでいたジャンルは違うかも知れませんが、学生時代漫画好きとお聞きし嬉しくなりました。
大好きな連載の最終回が近づくたび、今回ののだめのように、ドキドキしたもでした。なので、今、蘇る青春。これもNya様のお陰なんですよ。
映画も楽しみですね。雅之やヤドヴィ役の俳優さん、いるのかしら?気になります。
投稿: チコリ | 2009.10.07 01:30
Nyaさんはじめまして!昨年からずっと楽しく拝見させて頂いていたのですが、初めて有機じゃなくて勇気を出しておじゃましますっ。いつもNyaさんの洞察力には恐れ入っておりました。あ~これはこぉゆぅことだったのかぁ、とかなるほどぉそぉいう展開もあるよなぁとか。。。
「ぱふ」私も図書館にあったのを読みました。すごいですよねっ。まろんさんもおっしゃてるように「のだめカンタービレ」って二ノ宮先生の意志とは別にキャラ立ちしてるんですよねっ。終わってしまう寂しさはもちろんあるんですが、先生が以前から描きたがっていたオペラの番外編があるってことでまだ、しばらくは楽しめるなと狂喜乱舞しております。
40代独身、6月まで派遣やってた就活中女子(?)なんですが(キビシイ!イタイ!)今の私には「のだめ」が救いデス☆
ちゃんとしたお仕事持ってるNyaさん、ステキです。。。なんか、ワイン飲んでよっぱらってるので乱文お許しくだサイ。またお邪魔してもよいですか。。。?
単行本派だったのについに「Kiss」に手を出してしまいました。。。10日もきっと。。。いや絶対。。。デス。
あ、あとNyaさんは二ノ宮先生の「よっぱ研」や「天ファミ」も読んでいらっしゃいますか?
投稿: まりも | 2009.10.08 02:10
「ぱふ」の記事をみて、音楽と恋愛を分けるという意味がわからなくなってしまいました。
音楽なしののだめを好きだと認めることができた時、分けるにつながると解釈していたので・・・・・。
ブラジルに行ったあたりから、やっと千秋もこの分けるをクリアできたと思っていたので・・・・・。
管理人さま、教えて・・・・・。
投稿: hahaha | 2009.10.08 17:23
二ノ宮先生のインタビューは非常に明快で、この物語が揺るぎの無いものであることがよくわかりますね。それにしても千秋、先生にまでイライラされてたのか~不憫なッヤツ。
番外編もありそうでよかったですね。すでに待ち遠しいです!
おお~、プチフラワーやぶ~けは私も学生時代読んでましたよ。でもきっと年代が違います(爆)。わたしは両雑誌とも創刊から読んでたりするんですよ…お恥ずかしいです。最終回…、私もいろいろな名作漫画の最終回に立ち会いました。ポーの一族、摩利と新吾、はみだしっ子、いつもポケットにショパン…どれも余韻の残る素晴らしい最終回でした。のだめもきっとそれらの名作の殿堂にはいる最終回だと思いますよ~。
こんな辺境のブログにようこそお越しくださいました。洞察力なんてありません~私のは単なるヨコシマな妄想力ですヨ~。
素晴らしい物語は魅力のある登場人物が生き生きと動いています。のだめも千秋も
まさにそれ!二ノ宮先生の生み出した素晴らしいキャラクターですね~。
おお、まりもさんは就活中なんですね!お疲れ様です。いまは仕事なんか持ってても全然アテになりませんよ~。私は自他共にみとめる超ボンクラ社員なので日々リストラの恐怖に怯えております。私も家にいるときはほぼ酔っ払ってますので(ダメダメ)、いつでもいらしてくださいね!同世代同志、語り合いましょう!
おお、hahahaさんの解釈は私と同じですよ。のだめの音楽が好きとかなんとか言っちゃって実は初対面からのだめにメロメロなのをなかなか認めようとしない千秋をちゃんと恋人として認めてケアしてあげなサイ~とミルヒーがいってた通りだと思います。
ただ、もちろん千秋ものだめも音楽無しのふたりはありえず、互いの音楽に深く惹かれているし、恋のきっかけになったことも事実ですからね。それにのだめは今回、千秋との二台ピアノでまたフォーリンラブしちゃってますしね~。そのあたりはあいまいなままでもいいのかなと思いますよ。
投稿: nya | 2009.10.09 07:40