先週読んだ本
■八朔の雪 みをつくし料理帖 高田郁
ご飯がおいしそうなお話は良いお話というのが私の持論ですが、その観点では大合格。上方出身の天才女料理人澪ちゃんが苦労して作る江戸人の舌にあった料理のどれもがおいしそう。おまけに巻末にレシピまでついてお徳感満載です。度重なる艱難辛苦を己の才覚と周囲の暖かな人情で乗り切る下がり眉のかわいい澪ちゃんがんばれ!と応援してしまうよ。この巻はいわばお話の導入部で、まだまだ先は長いみたい。早く続刊が読みたいなあ。
■数学的にありえない アダム・ファウファー
信頼できる本読みのひとり、児玉清先生絶賛との書店POPに弾かれて思わず手にとってしまって読んだらそりゃもう面白いウンチク "ラプラスの魔"ジェットコースターエンターテインメント! 確率論、量子力学と理系材料をテーマにしてるけど、なぜか文系の香りがします。一見関係ないように見える多数の登場人物の運命がラストに収束していくドライブ感に酔った。ラストが本当に良いんだ!超おすすめ!
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