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【葉月のだめ祭りその2】「のだめカンタービレ」22巻 感想

昨日早朝の地震に飛び起きるもベッド脇の籠の中でねこまるがぐーぐー寝ていたので安心してまた寝たnyaです。嘘です。起きてニュースを見てました。被災された地域の方へのお見舞い申し上げます。

Lesson133感想へのたくさんのコメントありがとうございます!携帯で毎日繰り返し読んでます。ゆっくりお返事させていただきますね!

***差し込み情報(2009/10/18)

のだめ23巻は11/27発売です! 講談社サイト。

限定版22巻届きました!感想書き始めます~。お盆でもふつーに仕事しているためゆっくり更新ご容赦ください。あ、ひとこと、おまけDVD見ました!内容は…まあいいや。やっぱ松田千秋エピは最高なので是非映画では谷原玉木でやってほしいと思いました。その際は高橋君エピいらないので。どーしてヘンなオリジナルつけるんだろう…。

少女は飛翔する。傷ついた翼で血を流しながら - そして世界は震撼し、その天才に征服される - まごうことなき勝利。祝砲が轟く - 世界中に。

しかしそれは彼女の望んだ姿だったのか - 。

ただただ楽しく、自分のためだけに歌っていた少女。才能ある青年に恋をして、彼の背中を押し、その背中を追いかけた。望んでいたのは小さな幸福。けれど身の内に宿る天才がそれを許さない。

自身の器を越えた成功。でもそこに彼はいない。彼女は逃げる。自分自身から ―

毎回ヘンぽえむですんまそん(私の中の文学少女の血が~)。さてさて、長い長い第三楽章もフィナーレ、いよいよごく短いと予告された第四楽章のはじまる22巻ですヨ。

例によって私の感想はネタバレには躊躇がありません、しかも22巻の先のストーリーまで語ってしまっているので単行本派の方は要注意です!

あんまり感想になりませんでした…、雑誌掲載時の感想を読むとかなりマトハズレなことを言っていて笑えマス。ミルヒーがのだめをコンチェルトに誘う意図とかね(まるっきり自分のためだったとは~)。でもあえて修正しません!羞恥プレイ~。(as of 2009/08/15)

さてさて22巻はのだめ飛翔とその後の迷走、千秋は前巻からのだめを見失いっぱなしで何とこの巻はついに顔を合わすことが無く終わっている。そして実はそれは今もなお続いているのだ。作中ではそんなに時間はたっていないけどL123から現時点でのL133までずーっとあってないんだよね。二ノ宮先生の産休もあり、2008/5/10~現在まで何と1年以上!わああん先生、はやく二人をあわせてよう…といいたくなっちゃうよ。

とまあこれはのだめ可愛さの私のワガママで、大長編の終盤のストーリー展開としては申し分ない。すでにこの先の雑誌掲載分のストーリーまで含めて語ってしまうのは卑怯かもしれないけれど、のだめ物語の構成は次のようになっている(私の妄想ですよ)。

第一楽章 黎明編 :互いと音楽が切り離されていない状態での無自覚の恋愛。
第二楽章 幼年期の終わり編 :恋愛の自覚。まず千秋が恋愛も音楽も先に突っ走り始める。
第三楽章 奮闘編:恋愛と音楽の葛藤。それぞれが成功するも切り離されていないが故の別離。千秋がのだめを追う。
第四楽章 フィナーレ:恋愛と音楽の切り離し。音楽抜きの互いを愛すると同時に、互いの確立された音楽を愛する

L127、のだめの音楽がホールを、世界を席巻する。その華々しい才能の開花を目の当たりにし、漸く千秋は思い至るのだ。幼少の時に負った心の傷。日本での長い長い韜晦。プラティニ指揮コンでの優勝、マルレの苦闘と成功 - なにもかもがのだめを今夜この舞台に連れてくるための仕掛けであったことに。

もちろん逆も真だ。のだめと千秋はお互いの音楽の天使であり、ともに手をとりあって音楽への扉を開いた。まず千秋が成功への階段を駆け上がる。しかしのだめは千秋と違い「彼女の音楽」を目指したのではなく、ただ「先輩とのコンチェルト」の夢を叶えるためだけにその後を追ったのだ。そしてその夢は裏切られる。皮肉にも千秋をも凌駕するであろう彼女自身の天才によって。

L133の今、まさに千秋は自分を捨てた父への長い鬱屈から開放され、「音楽抜きののだめ」をかけがえのない存在と自覚した。しかしのだめは「千秋抜きの音楽」をまだ自覚することができていない、できていないから「シュトレーゼマンとのコンチェルトの成功」から逃げるしかなかったのだ。

さて、のだめがひとりで旅をして戻った先には華々しいフィナーレが待っているのか、それともまだもうちょっと紆余曲折があるのか、全然予測がつかないけれどきっと素晴らしい大団円に違いない。わくわくしながら終盤のストーリーを楽しんでるよ。

■雑誌掲載時感想(L125~L130)
Lesson 130
Lesson 129
Lesson 128
Lesson 127
Lesson 126
Lesson 125

過去感想まとめました。

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「アニメ・コミック」カテゴリの記事

コメント

はじめましてこんばんわ、というか朝になってしまいました…
知性あふれるnyaさまの文章、心底嬉しく拝見しております。

限定版22巻が自宅に到着の知らせに、出張先から夜トンボ帰りを強行、急いで朝また出張先に戻ったことで(交通費自費)本当に自分頭やられてる…と認識しました。

さて、dvd感想、私もちょっと高橋君登場に少々ハテナでした。制作が講談社でしたから、先生とも打ち合わせしたんでしょうけど。松田さんのこのあとの登場で、高橋君を熱い目で見る、なんてコマが出たら納得します。
22巻、反復して読んで、またnyaさまの文章読んで、を繰り返してたら、のだめちゃんの演奏時のあの不機嫌顔の意味がようやくちょっとわかった気がしました。
千秋を、もしくは千秋とやりたかった自分の夢を、もう自分から裏切ってやるんだ、的な気持ちなのかなーと。

音楽をやめたら、千秋にとっての自分の価値は?なくなる?ずっとそばにいられなくなるのか?という疑問をうまく聞くことも、堰をきって溢れ出し押し寄せた疲れを千秋に甘えてぶつけて泣くことも出来なかったのだめが、千秋に救いを求め、拒否られて…

もういい、何もかも、何度もイメージした千秋とのコンチェルトなんてもう今後ありえないんだから、のだめ裏切りマスよ!な感じ?

本当に辛いとき気持ちを伝えるのって、いろんな方法があるはずなのに、相手も状況さまざまだし、難しいですよね。救いを付き合ってた人に求めてばかりいた若い頃思い出しちゃいました。相手も困るはずなのに。でものだめちゃん、本当にいい子で最終的に悩んでても人に甘えず一人で解決しちゃう心の強さに憧れます。
しかしオクレール先生や出資してる人たち考えるとこりゃーできねーだろー、とは思いますが…。

投稿: ひょもすけ | 2009.08.14 06:17

ひょもすけさん、はじめまして!コメントありがとうございます!

こんな辺境のブログにようこそお越しくださいました。へっぽこ感想お褒めいただき恐縮です。ち、知性なんてカケラもありませんよう。ただ心の赴くままに叫んでいる知性なっしんぐ感想です~(;-;)

しかしのだめを受け取るためだけに出張先からトンボがえりなんて!ひょもすけさんすごすぎです!尊敬~。

のだめは本質的には若い普通の女の子(変態だけど)だけれど、身の内に宿るのは世界を席巻する天才です。それをうまくわけられないままにこんなところ(シュトレーゼマンとの競演)まで来てしまってそんな自分に大いに戸惑っているのではないのかと思いますよ。まあ、すべてはのだめの心しだいですな。千秋はその判断に従うしかない下僕(ひでー)です。

ひょもすけさんのおっしゃってるようにのだめの強さが鍵でしょうね。彼女はベートーベンのソナタを弾いて出奔するまでは雅之と同じ行動をとったけど、その後の選択は違います。のだめの持つ強靭さが物語を必ずや素晴らしい大団円に導いてくれると確信しております~。


投稿: nya | 2009.08.16 10:49

nya様の記事を見させて頂けるのを心待ちにしておりました♪ お盆なのにお仕事ご苦労さまです!

さて、私的にのだめの「千秋抜きの音楽」をもう出来ているように思ってしまいましたが
(千秋も音楽も好きだから・・・)
でも、オクレール先生の「何があっても音楽と供に生きる覚悟」を全然出来てませんものね。
今回、nya様の記事を見させて頂いてすっごいスッキリしました★
これから9巻の時のように、あっさり自分で解決していってしまうのでしょうかね?
でも、千秋の「プロポーズ」を受けよう!と決意するのはどんなことあってものだめと一緒に・・・
って愛ですね~^^

投稿: きらり | 2009.08.17 11:41

今回Lesson125と126読みました~~
127から本誌でよんだので。

雑誌掲載時の感想を読むとかなりマトハズレなことを言っていて笑えマス。ミルヒーがのだめをコンチェルトに誘う意図とかね(まるっきり自分のためだったとは~)

この漫画はよくあさっての方向に行くので外れるのは当たり前だと思いました。
でも、見てみると好きにやらせてあげたりしてるのでそれなりにのだめのためにと考えてるのか・・・と思いましたけど。

シャルちゃんに悪魔なんて言われちゃったし^^;

そういえば、オリバーのだめ捕獲どうしちゃったんでしょうね。

まぁ、私はのだめの「千秋抜きの音楽」がどんなんか楽しみです。


投稿: あみーゆ | 2009.08.18 00:21

fullmoonきらりさん、コメントありがとうございます!

そしてお気遣いありがとうございます。いまはだいぶ仕事も楽なんですよ~。

私ものだめは「千秋抜きの音楽」はオクレール先生の薫陶とミルヒーの用意した華々しい舞台で十分に実現できていると思います。ただおっしゃるように彼女が音楽の世界で生きていくための「覚悟」が足りないんですよね。そのあたりは千秋に依存していたゆえでしょうが、そろそろ独立しなくちゃね。

>って愛ですね~^^
ふふふ千秋はもうのだめにベタ惚れしすぎておかしくなってますよ。そんな頭イッちゃった千秋を見てのだめが「我にかえって」覚悟を決めるのかな~なんて妄想していますよ!

fullmoonあみーゆさん、コメントありがとうございます!

ほんとうに二ノ宮先生は私の浅知恵なんかかる~く飛び越えた展開をしてくれるのではらはらどきどき楽しいったらありません♪

はい~やっぱミルヒーは衰えつつある自分と対極にあるのだめを輝かせることで自分も復活しようと考えてたんでしょうねえ。魔方陣は単なる効果じゃあなかった。まさに悪魔。でも結果的にのだめを舞台の上で放し飼いにしつつきちんとコントロールもして、サイコーの結果をだしてしまったわけです。

オリバー、はやくのだめを捕獲しろって感じですよね~。

投稿: nya | 2009.08.21 01:29

Nya様
 わたくし、New Yorkの日系書店まで出かけて、のだめ9巻、10巻と22巻買いました。(8・9・10巻が図書館で欠番なんです)本当はもっと買いたかったけれども、また少しずつ買い足して全巻そろえたいと思います。

そうすると、やっと皆様と同じ土俵でしょうか。。でも、交響曲とかソナタ形式とかロンドとかもさっぱりな私は音楽も勉強した方がよさそうです。でも、やっといろいろ見えてきましたよ。このうっすらと見えてくるあたりが面白いですね。

千秋とのだめに関して思うことは、天才には天才がわかるということです。そうやって結びついている二人が渾然一体となったものをわけつつ寄り添いつつ行くのは天才だけに大変な作業なんでしょうね。

凡人はその天才の魂の触れ合いと苦悩と歓喜の世界を想像してしばし浮世を忘れて楽しみたいです。

投稿: oba3 | 2009.08.21 10:16

oba3さん、コメントありがとうございます!

おお、9.10 & 22巻を手に入れられたのですね。9巻は日本編ハイライト。ここを押さえておけば間違い(なんの?!)ありませんデス。そして22巻もなんてグローバルワイドにほぼ配本リアルタイムなんですねえ。

私も子供の頃にピアノを習っていただけなので、ソナタ形式がようやっとわかる程度です。主題と変奏。クラシックのみならず音楽はそれにつきます。印象的なフレーズ(サビ)とその繰り返しなのですから。

のだめのテーマのひとつは、かなり遅くに自覚した天才が自分の恋愛や生活、それまでに確立した精神とどう折り合いをつけてその才能を伸ばしていくかだと思っています。途方も無い才能を持ちながら無自覚ののだめ、その才能に気づきなんとか花開かせてともに生きていたいと切望する千秋。二人の恋も音楽もちゃあんと結実することを切に願っていますよ。

投稿: nya | 2009.08.23 10:34

こんにちは、はじめまして。
素晴らしい直観力と洞察力にいつも感服しております!
また皆様のコメントも素晴らしいです!!
触発されて私もちょっと感想を書きたくなっちゃいました、、

千秋がプロポーズすれば(受けるだけじゃ弱いな~)、"千秋の所へ行くために"という目標と未分化(のだめの意識の中では)だった音楽が、ぱあっと切り離されて、つまり千秋獲得を達成してはじめてそこに残る音楽を自覚したりするのかな?などと思ったのですが、それだと明るく大団円っぽい。。いや明るい大団円を期待してるんですけど・・・

個人的には、のだめにはどうしてもベトベン31番のフーガを弾いてもらいたいので、嘆きの歌を昇華する力強い鐘が鳴らなくては、、、(31番のフーガには最後の方鐘を思わせる部分が出てきますよね^^)

それは楽しい大団円エンドのイメージじゃないんだよな~、だから困ってしまいます(笑)勝手な想像の世界なんですけど!
フーガはただの歓喜とか絶望の克服とかじゃなく、なんか絶望を持ったままの光、そして諦観、、、諦観は絶望に似て絶望に非ず、、みたいにいつも聴いちゃうんです^^;あ、演奏家にもよりますが~

のだめそれこそガーシュウィンとかみたいに明るい楽しいかわいい音楽のイメージだったけど、31番のモチーフが長いんで意外だったんですよ。絶望の音楽ですから。だから、ああ、のだめは予想を超えた(天才だけど、絶望とかの深みはそれ相応の経験を積んで弾けるのだと思ってたから)、トンデモな天才なんだ、、、って思ったんです。

どっちにしても、別にフーガが弾かれなくても、どういう結末になるのか、楽しみです!!残酷かもだけど、のだめには、音楽の使途として一生を捧げて欲しい、、、「俺が聴けなくなるじゃないか」みたいなw
いや、実在しないんですけど、なんか実在する気になっちゃってます^^;

投稿: はる | 2009.08.23 11:23

はるさん、はじめまして

こんな辺境にブログにようこそお越しくださいました。つたない感想をお褒めいただき恐縮です。日本のみならず世界からたくさんの素晴らしい感想コメントをいただき私は本当に幸せモノです。

はい~、今後のキーはもちろんベト31番のフーガに違いありませんよ~。私はどうも自分の持っているのがちょっと反則Gould版なので、なんとゆーか最後のフーガが単なる「歓喜」というよりは「絶望を越えてどこまでも広がっていく万能感」というように捉えています。

のだめが音楽に対する絶望を越え、その才能の翼をどこまでも広げていくような希望のラストにつながればいいなあと思ってますよ。

ではでは、はるさんの感想もまたお聞かせくださいね!

投稿: nya | 2009.08.23 22:16

22巻の感想は皆様大いに語っておられますし、私はKISS読んでリアルタイムでこちらへお邪魔してますので、おまけDVDについて一言。

Nyaさまの意見の通り、最後のアレ(高橋エピ)は不要と思いました。
二ノ宮先生太鼓版!ってことなんで、楽しみに見たんですけど・・・
ほんとーに太鼓版????

のだめ作品の良さは、読後感の爽やかさ。
ひいては禁欲的なエンターティメントに徹する点にあると思うんです。何かの受け売りではありますが。
そこには二ノ宮先生の意図が張り巡らされてるワケでして、このようなシーンなど出てきてはいけないと思うのですけど・・・
見終わって、すっかり爽やかな気分ではなってしまいました。(ノ_-。)
次回作のアニメ・・・大丈夫だろーか?

暗い内容になってしまって、(*_ _)人ゴメンナサイ ・・・

投稿: まろん | 2009.08.23 23:53

まろんさん、コメントありがとうございます!

おお、まろんさんもDVD付きを購入されたのですね。なんですかね~。アニメはドラマと比較してどうも作り手の原作へのリスペクトが感じられず敬遠していたのですが、おまけエピもそうでしたね~。

アニメ第3期は私の信頼する中島かずきさんがシリーズ構成されるので、そのあたりは大いに期待しているのですけどね。少なくとも原作をないがしろにする方ではありませんので(換骨奪胎はしますが、それはお芝居の脚本で…)

投稿: nya | 2009.08.24 01:12

22巻、日本から輸入です(笑)最初のほうは、結構笑っちゃいましたが、どんどん深刻な千秋をみてて、「ほーら、ちゃんとつかまえとかないと・・・。」なんて、しっかり気分はのだめサイド。。。今回は、二人の楽しそうな様子が見られないちょっと不満な巻ですが、23巻に期待です!!ショパンのピアノ1番・・・CD買っちゃいました。

投稿: さくら | 2009.10.30 05:01

おお、海外組のさくらさん、コメントありがとうございます。

ふふふ日本から22巻を輸入されたのですね。22巻は23巻のグランド・フィナーレに至る最後のタメの巻、夜明け前がいちばん暗いってやつですな。23巻きっとすばらしいですよ~。

投稿: nya | 2009.11.01 10:50

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