1Q84の夏休み
■夏休み2日目。あいにくの天気で地元での日蝕観測はあきらめ。NHKの中継番組を見る。硫黄島沖での「ぱしふぃっく・びいなす」船上中継が素晴らしかった。プロミネンスが大きくて美しい~。
■書斎を整理。ダンボール10箱分の古本をブックオフにひきとりにきてもらう。(でもまだ床はみえない…)。そのイキオイでクローゼットも整理。夏物スカートを18着持ってることを認識してちょっと落ち込む(こんないらないじゃん)。こっちは75リットルゴミ袋1袋分の古着。捨てるだけの人生はムナシイ…。
■で、夕食後、2か月ほどツン読だった、村上春樹先生の「1Q84」にとりかかる。2時間ほど集中して読みきってしまったあ。いやあ面白かったよー。「海辺のカフカ」のミニマリズム、「アフターダーク」での散文性は影を潜め、大衆娯楽小説のような俗な世界が村上文法(しかしよくいわれるように三人称だけどね)で語られる。転がる物語にぐいぐいとひきこまれ、悲劇的なラストへと収束する…ように見せかけてぽーんと放り出される。あれえ、1Q84ってひょっとしてもっと長い物語のプロローグだったの?だからBOOK1とBOOK2なの? ち、ちょっともう一度読み返してみなくっちゃ!
「1Q84」は物語としてはきっちり完結して過不足がないけれど、実はこの先にもっともっと大きな物語がひろがってるんじゃないのかなあと思わせる構成。その先の物語は読者の心の中にあるのか。それとも村上先生、失われた青豆嬢を巡る天吾くんの冒険を描くのかなあ。ま、そんな混乱も含めてきわめて興味深い物語でした。それにしたってカルトだよな。先生より上の団塊の世代の永遠の宿題が学生運動であるように、先生の世代の宿題はカルトなんだろうか?
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コメント
え~!!
お洋服捨てちゃうんですか?
nyaさんなら、ブランド物とか持ってそうなのに…
あ、そういうのは捨てないんですよね…
投稿: 俊子 | 2009.07.26 03:15
おお、俊子くん、コメントありがとう!
ふふふブランド物の洋服やバック、スカーフなどは夫がしっかりオークションにだしております。でもその価値を知らないのでテキトーに値段つけてるからニセモノと思われてるかも~(とほほ)
投稿: nya | 2009.07.26 17:23