「江戸宵闇妖鉤爪」感想
観劇三昧の三連休でうれしいな。今日は半蔵門の国立劇場。高麗屋幸四郎丈染五郎丈父子あーんど澤瀉屋春猿さんの乱歩歌舞伎だ!
演目と座組を観て面白そうだからとったら、結構面白かったよ!
しっかし春猿さんはきれいでうまいなあ。初々しい商家の娘お甲さん、婀娜な女役者お蘭さん、気丈な明智の恋女房お文さんを見事に演じ分けておりました。ウズメ舞もうまかった~。欲をいえばエロチックな踊りなんだから姫装束では無くもうちょっとウスモノ系でもよかったのにと思いました。まあ新感線じゃないしな。
そして染さんは芸で身を持ち崩した色男神谷と人間豹恩田を楽しそうにやってたなあ。ウズメ舞のシーンでは鼓も露してらっしゃいました~。ライブ!(ってか歌舞伎は鳴り物はいつでもライブだい!)
最後の凧シーンはお約束だしなあ。笑ったけどまあきれいだしいいんじゃないでしょうか。
ただいかにも残念だったのは明智小五郎の造形。質実剛健で熱く幕末の憂いを語り恩田に人間の道を説く小五郎は染パパ幸四郎さんにはとてもあっていたけれど、やっぱり明智小五郎はスタイリッシュでちょっと皮肉屋でないとなあ。あとやっぱ変装ですよ変装!すぱっとマスクをとると、明らかに変装後より顔のでかい明智小五郎が!って天知小五郎やん(違うよそれ)。
でもおおむね面白かったなあ。幕間にはレストラン十八番で鉄火丼(マグロいっぱいでおいしい!)に日本酒ちょいと引っ掛けて、後半はほろ酔い気分で舞台の新内聞きながらときどきうとうとしながら観てたのだ。これが気持ちいいんだわ。
あ、終盤見世物小屋のシーンは笑いました。原作にもあるんだけど、実際にみせられると相当可笑しいシーンだよなあ。
乱歩歌舞伎シリーズは好評につき、また企画されるそうで楽しみです~
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