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2008.11.22

「昭和島ウォーカー」感想

わー、「Cat in the Red Boots」以来のグローブ座。諸般の事情によりぶつぶつ言いながら夫同行。撮影が入ってましたな。

いやいやいや面白かったよ。ひさびさにヌルいジュブナイルを見たなあと。SFヲタ夫は「ジュブナイルのレベルにすら達してない」とちょっとご立腹だったけど「悪くはなかったな」という感想。

あ、もちろん、けなしてるわけじゃないのよ。若いのよお話が。それにつきあってる粟根さん転球さん中山さんの男気にしびれ、ことみちゃんのうまさにまりかちゃんのかわいさにうたれたよ。井ノ原さんは申し分なし。粟根さんとの二人芝居にも飲まれることなくきちんと対峙。そしてヨロ企の面々はいい味だしてるなあと。

テンポの良い会話の応酬とすっきりまとまった群集劇が上田脚本の骨頂だと思うし、ヨロ企の役者さんを中心にその楽しさ面白さは十二分に判ったけれど、日本の製造業の現状にせよKAIZENにせよロボット黎明期にせよ、本で読んだ知識を未消化のままだしてくるのはどうかとは思った。また役者さんが熱演するもんだからその未消化の部分が浮いちゃって浮いちゃって。

しっかし、やっぱ粟根さん中山さん転球さんの演技は群を抜いてるね。今回芝居とハコのサイズがちょうどぴったりでそれはとても良かったのだけれど、ヨロ企の役者さんはちょっと芝居が小さかったかな。それと比較してこの3人はハコのサイズにあわせて芝居ができる。集団の中に埋没もできるし、ピンでも光る。まあ皆さんベテランで様々な芝居を経験してるしね。そのベテランに負けない存在感をだしていた井の原さんもすごいと思ったよ。

そういう意味では今回まりかちゃんがちょっと弱かったかな。その弱いところも含めての役どころなんだけどね。もうちょっと気弱さの影から凄みを垣間見せてくれたら、終盤の展開に納得がいくんだけどな。

まあそれよりもなによりも私の視線は舞台上のマネージャー粟根さんをずっと追いかけていて夫から小突かれること二度三度。ビグビズの結城入ってるキレ演技といい、生オナカといい、中山工場長にポニテを引っぱられるシーンといい、酔っ払う姿のしどけなさといい、大満足(ここボールド)ですよ。帰り道夫のポニテをひっぱってどつかれるのでありました。いやあメガネにポニテにネクタイに作業服は正しく私の萌えポイントでした。再び言おう大満足でした。粟根萌え観劇につきあわされた夫よすまん(鼻で笑ってるし)

それにしてもジャニさんはいってる舞台は、いつ観てもカーテンコールがスタンディングでちょっと引く。いい舞台だったとは思うけど立つほどじゃねーわな。観劇態度は素晴らしいんだけどね。今回、若干井ノ原さんの一挙手一投足に反応するお嬢さんが近くにいてちょっと引いたけど次第に静かになったよ。

あ、そうそう、今回はほぼ最前列で観たんだけど、カテコの粟根さん真正面でしやわせ。スラックスの両膝が完全に擦り切れていて土下座アクションの凄さを物語っておりました!

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