「ベガーズ・オペラ」感想
2年ぶりの再演となった、”うっちー大河完走おめでとう”「ベガーズ・オペラ」を見てきたよ。今度はさとしファンの夫も連れて行った。前にも書いたけど、この芝居。楽しもうと思ったら絶対誂えのステージサイド席(SS)なんだよね。てなわけで今回も当然SS席だったけど、ステージ下の真ん中の列だったもので、木のベンチ(座布団付)の間隔が、身長180cmの夫には超狭くて、足を折り曲げんばかりに畳んで座ってたのが可愛そうだった。すまんかった。
で、感想は特に2年前と変わらず(こちら参照)。いやいやまったく東宝ミュージカルは手堅いなあ。夫の感想も「話は他愛ないが、良くできていると思うし、まあいいんじゃないか?」だった。「乞食が演じる劇という二重構造はどうよ?」とふったら、「役者の努力はわかるが、それほど効果的だったとは思えない」だってさ。それには90%くらい同感だけどな。
話はともかく、相変わらず役者さんは皆魅力的。レミゼのバルジャンという東宝看板的な大役をこなした橋本さとしさんはますます風格が加わって、歌もこなれていて素晴らしい。日本人離れした長身(顔も長いがな)、優雅な所作、深く豊かな声、本当に良い役者さんになったよなあ(毎回ほろり)。しかし、それをかる~く凌駕する内野さんのスターオーラの凄さには圧倒されるけどね。うっちーマクヒースが舞台に登場するのは、一幕の終盤、芝居が始まって40分(計っちゃったよ)なのだが、一瞬で場を浚うもんなあ。客席から大量のハートマークが飛んでたよ。やっぱり内野さんは舞台の上にたってなんぼの役者さんだ!あの色気、あのオーラに痺れちゃう!
そうそう、3/17からはさとしさんがトム/フィルチから、トム/ピーチャムになるのだ。高嶋さんが降板して(他のお芝居との兼ね合いなのかな、当初から予定)、フィルチはレミゼのアンジョ役で有名な原田さんになります。だいぶん若返るね。私は当初、ピーチャム版は観にいくつもりはなかったのだけれど、舞台を観たらピーチャムさとしも観たくなって即チケ買ってしまいましたよ(当然SS席な)。やっぱいいよなー舞台は!
P.S.帰りの車の中では夫と私の演劇談義。野田さんが芸術劇場の芸術監督になったことから、「やっぱみんな常打ちのコヤが欲しいんだよ~浅利ケイタ~」「でも、野田さんはワークショップ型、即ち育てる演劇だから芸術監督引き受けて演劇の振興にあたるのはわかるけど、いのうえさんはあくまで自分の枠にあてはめる演劇で、しかも後進の育成にはいっさい興味がないからなあ」「ま、はっきりいって古ちんが抜けたら終りだよね新感線」「でも、その前に羽野アキちゃんとさとしさんいれてフルメンバーでファイナルやってくれ~」「まあ、ファイナルとなったら筧さんもいっけいさんもいれないとね」「そのメンバーで秋味やってくれるんだったら俺はデイリーで観に行く~。もちろん古田さんの歌謡ショーをつけてだね。そしたらコヤは新宿コマだな。」「わあああんコマは夏公演だよ~」
などと暗くて新感線ヲタな話題に終始するのでありました。さとし~カムバック~。
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