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「のだめカンタービレ」20巻感想

欧州の音楽界に彗星のように現れた若き気鋭の新進指揮者千秋真一。才色兼備、眉目秀麗。だがそれに奢らず真摯に音楽を追求する最強の俺様王子様。しかしてその実態は変態のだめに一心に尽くすおさんどん仮面こと"恋するしんいちくん”なのだ~っ!何のこっちゃ。

てなわけで、ちあのだファン待望の萌えシーン満載の20巻ですよ~!くろきんプロ○ーズもねっ!

***差込み情報 ( as of 06/25)
のだめ21巻の発売日情報デス。講談社サイトによると「のだめカンタービレ 21巻」の発売日は8/11です。「のだめカンタービレSelection CD Book vol.3」も同時発売。書き下ろしイラストもあるようですよ。楽しみですね!
***


例によって私の感想はネタバレには躊躇がありませんのでご注意くださいませ~。 

「ノクターン」の18巻、「のだめさん」の19巻につづく「こたちゅー」20巻。いやあなんだかんだいって二人は仲が良いね~善哉善哉。と、形而下の感想はおいといて、前巻19巻、清良との再会、峰の来仏あたりから、いよいよ終盤に向けて物語が大きく舵を切った。更にこの20巻で、フィナーレ(と予想される)である、のだめ大躍進に向けて助走がはじまった感がある。

前巻の感想でも書いたけれど、「のだめカンタービレ」という物語は、交響曲を模した楽章形式になっている。第三楽章(13~2?巻)は、のだめと千秋が音楽家になるための苦闘の章だ。

千秋デビューコンサートで晴れて恋人となった二人。ごくありふれた若い恋人として愛を育む一方で、怪物的な才能を持つカケダシの指揮者と演奏者のタマゴ(しかもスタートが遅い)として、時に影響しあい、時に衝突し、時に孤独な戦いに身を置き、切磋琢磨しあいながら手を取り合って音楽の高みをめざしている。

そんな彼らのカケダシ時代の苦闘もいよいよ大詰めに差し掛かった。千秋はマルレをなんとか形にすることができ、後は父雅之との確執に何らかの解決をつけるだけ。しかし、のだめは、いまだそのポテンシャルを爆発させることができずに鬱屈するばかり。

その鬱屈も焦りも吹き飛ばすような、運命の曲との出会い。ターニャが惜しくも二次で敗退、そして清良が入賞したカントナコンクールでのピアノ部門本選で演奏されたラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」。天の啓示を受けたのだめは有頂天。イリュージョン(笑)で千秋の前に現れ、いつかはあの曲を千秋とやりたいと嬉しそうに語り、さらにはじめて聞いたその曲を見事に弾きこなす。

のだめ運命の曲 - しかしそれは孫Ruiが千秋と演奏するスランプからの復帰コンサートの演目だった。千秋が言いあぐねた残酷な現実をユンロンからさらりと知らされたのだめはたいへんなショックを受ける。

のだめの夢のラヴェルも千秋とのコンチェルトも彼らの遥か先を行くRuiが皆奪い取って行く。千秋が彼の音楽のために(意図に反して)のだめを蔑ろにすること全てを「仕方のないこと」と達観して受け止める度量の大きなのだめもさすがにこれは打ちのめされ - 千秋に訴える。

焦り、嘆き、自己憐憫 - のだめの血を吐くような心情の吐露を受け止めた千秋は、なにもかも投げ打って彼女との『音楽の旅』に出ることを決意する。

音楽に没頭するのだめと生活面から音楽まで渾身のバックアップをする千秋。その濃密で実り多き幸福な旅は、しかし千秋の匙加減の失敗により唐突に打ち切られる。それは、成長著しいのだめの独立宣言なのか、それとも -

まあ、くわしくは雑誌掲載時の妄想感想でバクハツさせたからもういいや(いいのか?!)。

しかし20巻は本当に、千秋ののだめへの愛情溢れる巻であったなあ。「こたちゅー」は勿論のこと、いちばんじんときたのは、L116、空港での峰との会話のシーンだ。のだめの鬱屈を知った峰の進言による「千秋の指揮するR☆Sでののだめとの共演」に一瞬心が傾く千秋。しかしそれはすぐに否定される。なぜならば -

のだめが千秋との夢のコンチェルトを安易に実現してしまったら、彼女はそれだけで満足して彼女の音楽の旅を終わらせてしまうかもしれない。それは千秋にとって、とても「困る」ことだ。千秋はずっとずっとのだめと旅を続けたいと思っているのだから。これって実はものすごい愛の告白だよね。

そして一方では珍しいのだめの心情の吐露にもちょっとびっくりした。「のだめカンタービレ」には、一貫して千秋視点で書かれ、のだめの胸のうちはほとんど明かされない。ときおりマングースやぷりゴロ太のあらわれる抽象的な彼女の夢で暗示されるくらいなのだ。

だから「なんなん?みんなして馬鹿にして」「どーせのだめはハシにもボーにも引っかからないただの学生ですよ」「コンクールに応募もできませんよ」と等身大の学生としての悩みを吐露するこのシーンが意外だった。のだめは千秋と違いどことなく浮世離れ(変態だしな)したところがあったが、やはり年相応の未熟な悩みや焦りを持っているのだなあと思ったよ。

そんなのだめを共に生きるために支えようとする千秋の覚悟と度量は立派だ。まあ千秋だって未熟で俺様だからちょっと失敗しちゃったけどね(てへ)。

てなわけで、のだめは千秋のサポートを得て大飛躍。幼いながらも自分の翼で大きく羽ばたきはじめたよ。単行本の巻末、次巻のアオリは本誌の柱ながらに扇情的だけど、まあ話半分に聞いておいて。

本誌の連載が21巻に到達するまでに推定あと3話。さてさてそれまでにのだめ快進撃は見ることができるかな。楽しみに待ちましょー。あ、そうそう最大の萌え!掲載当時はL117,L118の表紙に分割されていたジェントリ千秋とレディのだめの二人旅姿英国風が一枚絵に!美しいー素晴らしいー!!

P.S.今回はおまけ四コマはなしでちょびっとがっかりも、いくつかのステキなスケッチが!

1.海外コンクールで活躍する悠人くん(24歳)の姿。もうママつきじゃないんだねえ(ほろり)。やっぱ悠人くん終盤で再登場の夢を捨て切れていない私です。
2.パリ土産長靴を喜ぶ真澄ちゃん。真澄ちゃん、それ出資は千秋だけどセレクトはのだめだぞ!
3.カードゲームで千秋に負け続けるジャン。うすのろまぬけ12連敗って弱すぎジャン…。
4.バラとプルトニウム連載1975年~2002年ってガラかめかよ!「この78巻から84巻までがいちばんイライラするんですよ~」とのだめ。待て!この単行本ってひょっとして100巻超えるのか!そして「おまえ、これ全巻持ってきたのか」と白目で山のような単行本を抱える千秋…君はこれから間違いなく一気読みするね。ちびっと深刻なL118の後にこんなほのぼのシーンが隠されていたとはお釈迦様でも思うめえ。憎いよ二ノ宮先生!

過去感想まとめました。

■発行済コミック20巻収録分の感想 (L113~L118)
Lesson 118
Lesson 117
Lesson 116
Lesson 115
Lesson 114
Lesson 113


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「アニメ・コミック」カテゴリの記事

コメント

ひさしぶりです。
おぼえていますか?
20巻、でましたねー!
とてもすばらしかった・・・
こたちゅー☆萌えですね

あいかわらず、素晴らしい感想ですね
とても・・最高です、
私は単行本で見る派、なのですが
もう最終章・・・なのですね
とても寂しいです。
20巻は、千秋がのだめに対する重いが
強い巻ですよね
千秋の方が、どんどんのだめにまじっぽく
なってる・・(俺様ーっ
のだめものだめでいろいろ
あるんでしょうね・・・!!

こたちゅー!最高です。


ブログを移転しようとおもうのですが
移転したらまた訪問させていただきますね

投稿: おり | 2008.03.16 11:34

こんにちは。
20巻感想、いつもながら見事で感服いたしました。
 実は、本誌の方で散々読んできたから、今回はまだ買わなくてもいいかな?って思っていたりもしたのですが(本屋に行く機会がなかったので)、買って正解でした。実に濃厚な一冊でした。
 ストーリーがしっかりしているので、こうまとめて読むとそのパワーに圧倒されます。

>…実はものすごい愛の告白だよね
そうです、そうです。その想いの深さをはじめて実感した部分でした。(スミマセン、ウタガッテイマシタ…汗)
 のだめの苦しみの吐露に涙して、ターニャの健気さに涙して…そうそう、峰&キヨラも改めて感動しましたよ。
>二人旅姿英国風が一枚絵に!
そう、これで、急いで買いに行きました(あはは)。
>バラとプルトニウム…
私も「ガラかめ?」って…(むふ)。超大作なんですね(驚)。
>君はこれから間違いなく一気読みするね
私もそう思います。で、誰よりも詳しくなっているんですよね。
 では、また遊びに来ます。花粉症の調子はどうですか?20年以上もこれと付き合っている私は、今年は素直に投薬で抑えております。

投稿: 茶々 | 2008.03.16 13:39

お久しぶりです!!結衣デス(*^^)v
中学卒業しました+゜

待ちに待った20巻!!happy02もぅ濃くて…何度も読み返しちゃいましたcatfaceshineNyaサンの感想を読んだので、もう一度読み直しデス(笑)

こたちゅー最高に萌でしたッlovely
あと、運命の曲に出会ったのだめ…イリュージョン(!)動物奇想天外(笑)本当にかわぃぃ-(●´∀`)

この巻は、本当に千秋様ののだめに対する想いが全面に出てきたって感じですよね…shine空港で千秋コーチになってた時の言葉も、Nyaサンの感想で真意がわかりました★!彼女としてはもちろん、1人のすごい才能の持ち主(まだタマゴ)として、とっても大切に思っているんだなぁ…
でも、まだどうしてあげれば一番ぃぃのかよく分らない…
のだめ主観の言葉が出たのにもビックリしましたsweat01
のだめも千秋も(オクレル先生も)焦ってるンですね…

今は大変な時期だけど…Ruiとの共演とかも全部次へのエネルギーにして、フィナーレに向かって頑張ってほしいです(>_<)shine

そしてやっぱり主夫千秋はステキでした(´ω`)♪(ちょっとやりすぎで失敗してるけど…)
のだめがどんどん曲を理解していったり、一生懸命練習しているのをすごく嬉しそうな顔で見てるのが…ィィですねheart04

くろきん&ターニャもかなり気になります…+゜

それでは、優共々これからもよろしくお願いしますm(_ _)m次回も楽しみにしていますね☆

投稿: 結衣 | 2008.03.16 20:13

nyaさん こんばんわ すてきな感想です。

お勧めどおり、期待どおりの20巻でした。L116,117は萌どころ満載で。「こたちゅう」、nyaさん御指摘の空港のシーンはもちろん、のだめがピアノの練習をしているところ(一々のだめの正しい返事にほほを赤らめている真一君)なんか、読んでるこっちが照れてしまいます。

2人の旅で千秋はのだめのチューターを卒業したんですね(千秋がそれを自覚するのはL119、のだめの自覚は??)これからは人生のパートーナーとしてお互いの音楽に影響しあって行くんですね。でも、そのためにはお互いに1人の音楽家として独立しないといけませんね。

のだめが音楽家としての自分のポジションを決めない限り(千秋先輩とのコンチェルトが最終目標のままでは)千秋の心配どおりになると思うんですよね。二ノ宮先生はきっとそこのところきちっと書いてくださると思います。どんな展開になるのかは凡人の私には想像不可能で、とっても楽しみです。

二ノ宮先生は萌シーンを小さく描かれるので、初見では見落としてしまいます。今回はネタバレ読んでましたからつぶれ肉マンのラブシーンを見落としてませんが、あの位置に、あのサイズで、2人にトーンがかかっていては見落としてしまいそうです(老眼か?)。L67の頃なんか、朝部屋へ戻ったときの挨拶「た、ただいま」(字が妙に小さい。これ千秋君、1人で照れてて、後朝ね!と思わせてくれたし)、トンネルキスも3回目くらいで気付きましたよ。12巻以来の甘ーい巻でした。


投稿: wako | 2008.03.16 23:18

Nyaさん、お直しありがとうございました!
20巻のまとめ、素敵です。
6話一気に読むと、また改めて気付くことがありますね。

本誌で読んで分かってはいましたが、Lesson116の千秋の心情はじんときます。
それはまさにLesson107「こうやっていろいろなものを見て」「感じて」「一緒に---」
のだめとずっと一緒に旅したい、一緒にいたい。
だから早く満足して終わりにされては困る。ということですよね。

真一くんも随分と変わりました。
「オレには関係ない」人だったのに、今ではのだめの話が出るだけで自分のことのように感じてますものね。
いつか、その思いや自分の悩み苦しみetc.をのだめにじっくり語っていただきたいなぁ・・・(妄想)
20巻は本当に甘い巻ですね。
21巻前半は旅の終わり~裏切り・絶望ですが、根底にはその甘さがジンワリと残っているように思います。

唐突ですが「鹿男」ラストワンですね。
ただ前半の展開の速さから考えると、やはり後半は間延びの感があり・・・
う~ん、
原作ありのドラマって、読まないほうが楽しめるんじゃないかな・・・と思ったり。です。

投稿: まろん | 2008.03.17 00:40

「祝・20巻発売☆」
Nyaさんのネタばれ読んでましたが実際に絵を見て改めて感動♪
嬉しそうにラベルを弾くのだめにかわいい☆
シーツをかぶって泣くのだめとともに号泣☆
(べーべじゃないですから!と叫ぶのだめの表情がいじらしい。抱きしめてあげたい)
買い物袋を下げながらのだめと抱き合う千秋にうっとり☆(その後、何があった♪?)
風呂上がりのだめにドキッ☆(たんこぶもかわいい)
キスもいいけどその後の千秋の表情にうっとり☆

くろきん&ターニャ、清良&峰とラブ満載でおなかいっぱいになりました♪
嬉しそうなますみちゃんもいた!!良かったです♪

投稿: kuro | 2008.03.17 08:20

はじめまして。
のだめを知ったのが、今年もう新春スペシャルも済んでから という遅咲きのファンで、それから猛烈にコミックス、大人買いし、BSフジで連続ドラマを見始め、ついには、動画サイトで新春スペシャルまで
一気に見ました。そのうえ、ピアノも 娘のレッスンスタートとともに ついに35年ぶりに再開というはまり様です。夫所蔵のクラシックCDを探って のだめで描かれている曲の数々を聴いたりしています。

今手元にないので(会社の昼休み)コミックスの何巻でしたか忘れましたが
最初のほうで、ミルヒーが指揮を教えているところ 腕の振り上げるのと下ろすのの速度が急だと オケが入りづらいというようなことを教えている場面がありましたね。
あれは、1985年に小沢征爾がタングルウッド音楽祭で日本人の学生の十束さんを指導しているときに言った言葉そのものなんですよ。映像記録として残ってます。二宮先生もこのビデオ見たんですね、きっと。小澤征爾 は、その師である日本のオーケストラの草分けである齋藤秀雄先生を尊敬していて その恩師の 「型に入れ そして型を出よ」という内容(正確な言葉は忘れましたが)の言葉も 小澤征爾と齋藤記念オーケストラに関する別のドキュメンタリー番組に紹介されていました。もしかしたら、これも、指揮に関する勉強で、二宮先生も見たのではないか・・・などと勝手に思ってます。それで、この「型に入れ、そして型を出よ」という言葉が のだめと千秋の 音楽家への歩みのベースにあるような気がしてならないのです。(妄想?)のだめは 好きに勝手に気分で型にはまらず弾きたいように弾いてきた・・・ 千秋はキッチリ作曲家の意思どおりに演奏することを第一にしてきた・・・。のだめは、まず、「型に入る」=「正面から楽譜、音楽に取り組む」、千秋は「型から出る」ことで さらなる成長がある。その「型から出る」には、のだめの自由な、感覚的な音楽が必要なのかもしれない。二人でともに「型」から出るために2人のコンチェルトがあるのでは・・・と妄想してます。
 私のように年齢も重ねてくると 若いころの胸がつぶれるような想いや悲しみやうれしさのようなものを
のだめと千秋に重ね合わせながら 読んでいる日々です。自分で弾くピアノにも 子供のころには無かったような感情を乗せることができるようになりました。年を取ることも、悪くないなと思ってますよ、今。
これからの展開がどうなるのか 楽しみにしつつ、nyaさんの解説もたのしみにしつつ。

投稿: etsuko | 2008.03.17 13:18

先ほど帰宅。調べたら、4巻でミルヒーがミーナに会って まじめに(?)指揮科の授業している場面というとてもマイナーな箇所でした。

それはそうと、ちょっと余談ですが、私もNyaさんと同年代のような気がします。ちょっと上かもしれないけど。中学生のころは山岸涼子のアラベスクとか 読んでいた世代です…。

こちらを偶然見つけて、Nyaさんの解説読んでまたコミックス読み直す楽しみができてうれしいです。ありがとう。では。

投稿: etsuko | 2008.03.17 18:18

sunおりさん、コメントありがとうございます!

勿論覚えてますよ~。ブログ移転したらまたお伺いしますのでお教えくださいね!

そう、物語はかなり終盤に差し掛かっている感はありますが、まだ終楽章ではないのでもう少し楽しめると思いますよ。

20巻は本当に千秋ののだめ愛に溢れた巻でしたね!らぶらぶな二人が好きなので嬉しかったです!

ではでは、またいらしてくださいね!

sun茶々さん、コメントありがとうございます!

雑誌の連載で読むのと、単行本で読むのとはまた印象が変わってフシギですねえ。やはり茶々さんおっしゃるようにストーリーがしっかりしているので、まとまったときに最大限のパワーを発するのでしょうか?うーん奥が深い!

二人の旅姿が本当にうっとりするくらい美しいですねえ。そして、「バラとプルトニウム」があんなに大長編だなんて思いませんでした!単行本の裏表紙の放射能マークがステキです。千秋はプリごろ太と同じように絶対「バラとプルトニウム」にもはまりますよね!

花粉症へのお気遣いありがとうございます。私も投薬でそんなに重くはなくすんでいます。もちろんマスクは欠かせませんが。

ではでは、またいらしてくださいね~。

投稿: nya | 2008.03.18 00:00

こんばんは。
懲りずにこちらにもやって参りました。
お忙しいのですね、どうぞご自愛下さいね。

くろきん暴走シーンでは、同じ留学生と言っても、ターニャやユンロンのように国や三善の援助がなければ続けられない人と、千秋や黒木君のように自力若しくは親パワーで何とかなる人との間にある無意識のギャップみたいなものが、彼ら(除・黒木君…ターニャを引き止めるのに必死で、空気読むどころではない)の表情から感じられました。黒木君の留学資金の出所知らないし、誰がお金を出していようと彼らの努力が等しく尊いものであることに変わりはないのですが。

のだめの焦りの原因の一つもこれなのかな、とも感じました。
征子ママにしても、のだめを「天使」と思う気持ちに変わりはなくても、結果が出なければ演奏家としてののだめには引導を渡さざるを得なくなるでしょうし、のだめ自身、今のまま卒業したら、千秋の恋人という理由だけではパリに残れないでしょう、心理的にも物理的にも。「自称・奥さん」じゃビザ出ないし。
むしろ、恋人の実家から援助を受けているからこそ、結果を出せないことが申し訳なくもありプレッシャーになっているのかな、なんて思ったり。

でもでも…最近のだめが何処を目指しているのかが見えなくなってしまったんですけど…。
最終目標が、留学初期の「ゴールデン・ペア」から「先輩とのコンチェルト」にトーンダウンしているような。17巻のオクレール先生も20巻のフランクも、「先輩とのコンチェルトが目標」というのだめに「?」状態だけど、同じく「?」です。
千秋が言うように「終わらせたがってる」ようにも見えるのですが、一度きりのコンチェルトじゃ「ゴールデン・ペア」じゃなくて「幻のペア」!?
のだめ~、河川敷の誓いを思い出せ~!世界中からオファー受けるんじゃなかったのかぁ~。

千秋も千秋で、「それはわかりたくない」とかぼやいてないで腹割って話せ。
いつも「認めたくない」(対雅之)とか「わかりたくない」(対のだめ)とか言って鬱々してるんだから。
相手に正面から向き合わないと、本当に心から人生を楽しめませんよ(byミルヒー!?)。

『バラとプルトニウム』、どんなストーリーなんでしょうね。裏表紙に放射能マークという徹底ぶりがナイスです!100巻超えだったら、『ガラかめ』を凌駕してもはや『こち亀』の域ですね。

投稿: ミカエル | 2008.03.18 20:39

rain結衣さん、コメントありがとうございます!中学卒業おめでとうございます!

20巻、萌えましたね~。千秋はかっこよくてのだめラブだし、のだめはかわいくていじらしいし、二人のコンビネーションが最大に発揮されている巻といえましょう。合宿特訓も千秋やりすぎで失敗に見えますけれど、それはのだめ成長の証ですからね~。

こちらこそこれからもよろしくおねがいいたします。優さんといっしょにまたいらしてくださいね~。

rainwakoさん、コメントありがとうございます!

wakoさんのおっしゃるとおり、この巻で千秋はのだめのtutorを卒業したのでしょう。のだめはもう少しで千秋と肩を並べて歩いていけるようになりますね!

ふふふ、さりげない萌えがのだめ漫画の身上ですヨ!L67の千秋の「た……(汗)」「ただいま」の照れっぷりには妄想バクハツしました。私も後朝だと思いますが、普通は女の子が恥らうもんじゃありませんか。やっぱ逆ヒロインですな。

そういう意味での二人の甘い生活が描かれているのは、本当に12巻以来。そして12巻では初々しく、20巻では成熟した二人の関係。音楽も恋もみるみる成長する二人が頼もしいです。

ではでは、またいらしてくださいね!

rainまろんさん、コメントありがとうございます!

まろんさんのおっしゃるように、L107で「いっしょに」と誓ったそのために、L116でのだめを何とかひっぱりあげようと渾身のサポートをする千秋の覚悟と愛は深く誠実です。

21巻前半は、「裏切りと絶望」がメインテーマになり、欝展開かなあと思ってたらのだめの「絶望プレイ」で笑わせてもらったり、なかなか一筋縄ではいかないところが楽しくて素晴らしいですね。

鹿男、ビデオ早回しでなんとか追っかけてるうちにラストワンですよ!よかったですねえ、リチャードの「やだ!」。やっぱりあの長さの原作を連続ドラマにするのはちょっと無理があったかな~と大和杯あたりで思いましたが、ラストに向けて俄然加速感がでてきました。最終回はお休みですし、ちゃんと見ますよ~。

ではでは、またいらしてくださいね~!

rainkuroさん、コメントありがとうございます!

そう、私のへっぽこ感想では、とても絵の素晴らしさをお伝えすることができないのが悔しいです。のだめはやっぱり「絵」ですよ!堪能しましたでしょう?

こたちゅーの後の千秋の切ない表情には本当に胸が締め付けられるようでしたよ。

くろきんターニャ、峰清良もかわいいし、ほんと~にラブ溢れてましたね~。

ではでは、またいらしてくださいね!

rainetsukoさん、はじめまして! こんな辺境のブログにようこそお越しくださいました。

おお、etsukoさんも35年ぶりにピアノを習い始めたのですね~。実はわたしも昨年、30年ぶりにはじめたのです~、お仲間ですね!でも娘さんと一緒に、なんてなんて素晴らしいお母さんでしょう。

きっとetsukoさんと私は同年代ですね!若い頃の夢や恋、幼いながらも懸命にがんばった日々がのだめを読むと喚起されます。

ピアノ、今は昔できなかった感情を乗せることができるようになった、本当に同感です。

でも私は指がもう全然動かないんですよ(;-;)、ハノンで筋トレする日々で、だいぶん戻ってきましたが、今度は、年のせいか暗譜ができないんです。コドモのころは、2,3回弾けば楽譜が頭の中に入っちゃったんですが、いまはもう全然ダメです(;-;)。

ではでは、またいらしてくださいね~。

rainおお、ミカエルさん、こちらにもコメントありがとうございます。

考えてみれば、のだめと千秋と違い、黒木君とターニャって、当初は「高みを目指すもの」と「挫折して刹那的に生きているもの」の出逢いだったんですよね。

でもターニャは黒木君に出逢って、その音にうたれ、自分もそこに近づきたいという目標ができた。そしてまた黒木君も、そのターニャのピアノに大いに感銘するところがあり、あきらめかけたターニャを懸命に引きとめ、ターニャもそれに応えるべくパリへ残るために努力しはじめた。よいスパイラルですよね~。

そう、のだめが千秋と真のゴールデン・ペアになるためには勿論コンチェルトがゴールではなく、世界を感動させる演奏家にならなくてはいけないんですよ。Ruiと千秋の共演でそれを感じてくれたらいいな~と思ってます。

ではでは、またいらしてくださいね!

投稿: nya | 2008.03.20 09:07

二度目まして、真昼です。
20巻が発売しましたね~。この巻はかなり深いというか重要な話が色々出てきましたね。


まず明るい話としては、lesson116の峰と千秋がすごくいい感じです。峰は千秋をリスペクトして、千秋も峰のやる気や度量を認めてる。男の友情っていいですね~。
「のだめは妻」を受け入れたように、「峰は親友」を受け入れる日も遠くなさそうだぞ。


肝心ののだめと千秋に関しては、お互いの問題点がハッキリ見えたという感じですね。なんていうか私的には「のだめは音楽と正面から向き合え。千秋は自分と正面から向き合え」と思いました。

のだめのlesson115の「イツマデヤレバイイデスカ?」にはちょっとオイ・・・と思いました。
イツマデってそんなの「音楽をしてる限り永遠」だし、たとえコンクールで優勝したってその後「あの人は今」状態になってる人はいっぱいいる。「他の人はバンバンコンクールに出してもらえて」って言ってるけど、もう他者と比べてどうこうって次元はとっくに越えてるだろ~。
オクレール先生はちゃんと厳しく教えてくれてるのに、親心をちっとも理解してないのにはちょっと呆れちゃいました。
のだめもわかってないわけじゃないんですけど、不安定というかちょっとしたことで振り子が戻ってしまうというか。まあ、千秋コーチの下、特訓でわかってきたみたいでめでたしめでたしですけど。

千秋はL113やL116の友人達への手の差し伸べ方は外してない。ターニャを「篭らせたままにしちゃいけない」という判断は的確だし、峰に手を貸してさらに信じて託すのは絶妙。L118を見ながら「あんたに今足りてないのはこれ!!これなのよ~」と脳内で叫んでました。千秋はのだめだと距離が上手くとれないんだよな~。
千秋の愛情というか強い思いっていうのは、一定のレベルを越えると音楽への思いと混線しちゃってる。雅之と音楽への思いを混同していたのを引き摺ってる。だから混線しちゃってることに向き合えない。
「雅之と向き合えない」っていうんじゃなくて「雅之と向き合えない自分と向き合えない」っていうのが問題だと思う。なんか彩子さんの時もあったように「みっともない自分」がいること自体は悪いことじゃないけど「みっともない自分と向き合えてない」のがまずいってこと。
千秋も大変なんだろうけど、いい加減向き合わないと恋愛的にも音楽的にも遠からず行き詰まっちゃうよ~、と言いたくなりました。

投稿: 真昼 | 2008.03.22 23:25

真昼さん、コメントありがとうございます!

千秋が心配しているとおり、のだめは短期の満足を求めているのかもしれない、でもそれは音楽への真の道ではないし、なによりもそれでは千秋とずっといっしょにはいられない、ということを早く気がつけばいいなあと思いました。

>雅之と向き合えない自分と向き合えない
まさにそのとおりですね。自分を捨てた(と思っている)雅之に対し、自身で対峙することができない千秋もまた、のだめ同様未解決の問題をかかえてますね。

ではでは、またいらしてくださいね~。

投稿: nya | 2008.03.23 02:49

はじめまして、福岡在住のフルート奏者デス☆
高校で吹奏楽をしています。
のだめとの出会いは連ドラがきっかけでした。
それですっかりのだめにはまってしまい、今では友達に
「のだめオタク」と呼ばれています。笑
Nayさんの感想・解説をいつも参考にさせてもらっています♪
Nayさんの感想・解説を読むと、
「ああ~、そういう事だったのか!」
と思うことが多々あります…笑
「のだめオタク」と呼ばれている私もまだまだです、、
これからも参考にさせて下さいっ!
さて、Nayさんが気にしていらっしゃる楽章の事なのですが、

のだめのまとめ
http://nodame-fan.net/

というサイトの「のだめ大辞典」の「のだめFAQ」
の中のQ.02の質問の答えに書いてありました!
第4楽章は19巻から始まっているそうですよ。

投稿: フルート奏者 | 2008.03.26 18:39

第4章は、Lesson107からでしたか!
各章の終わりに、のだめと千秋の衝突&仲直り(和解?)があって、季節or環境の変化があると勝手に推測していて、私は第4章は、千秋がアパートを出てお別れ会のあとのRuiカンタービレから(lesson103)だと思っていました。地味に発表というのが、二ノ宮先生らしいですね。

投稿: boo | 2008.03.26 22:24

2回目になります、こんにちは。
上の文章は、下書きのまま、ご挨拶もなくいきなり送信してしまいました。しかも2回も、申し訳ありません。それに、第○章ではなく、第○楽章の間違いですね。重ね重ね申し訳ありません。慌てず書き込みできるよう気をつけますね。

投稿: boo | 2008.03.27 00:15

sunフルート奏者さん、はじめまして!こんな辺境のブログにようこそお越しくださいました!

吹奏楽でフルート吹いてらっしゃるのですね!さすがです。私は管楽器はぜんぜんダメーなのでうらやましいです。

そして感想をお褒めいただき恐縮です。私も「のだめオタク」への道はまだまだ遠いといつも思っていますよ。

さて楽章についてですが、ご指摘のサイトはファンサイトであり、あくまでひとつの解釈と思っています。第ニ楽章までは二ノ宮先生の公式発言、第三楽章は漫画内に明示されているので確実ですが、第四楽章はまだどちらでもなくファンサイトの判断のよりどころである「新章突入」も、定期休載明けのKISSのL107の予告の煽り文句です。

というわけで、私的には保留です。もちろんそれを否定するものでありません。いろいろな解釈があるのが楽しいのだめ世界デス!

ではでは、またいらしてくださいね~。

sunbooさん、こんにちわ!コメントありがとうございます!

上記にあるように、L107もひとつの解釈です。booさんはL103からと解釈されたんですね。そう、千秋独立というのもひとつのキーワードですよね~。

そういうわけで、まだまだわからないと思いますよ。

ではでは、またいらしてくださいね~。

投稿: nya | 2008.03.28 04:54

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