天元突破グレンラガン BEST SOUND(DVD付) 感想
本日amazonから届いたグレラガベストサウンド聞いてますが、いいですなあ。特典DVDのノンテロップOP・ED全種類にまさか"総集片"版がはいっているとは思わなんだ。壮絶に美しいストーリーボードに泣いています~。
そして、なんといってもすばらしいのはライナーノーツというよりブックレット。音楽担当の岩崎琢さんへのロング・インタビュー。届いた脚本と絵コンテを見て頭をかかえ、結果として徹底的にロボットアニメ的な音楽を排除する茨の道をつきすすんだ。あの印象的なラップ(raw, raw, fight the power!)を突破口として。
そしてまた、コトバの意味の組み合わせで物語を強引にドライブする中島かずき脚本に音楽でレスポンスするという姿勢に感動しました。その結果がこの素晴らしい劇中音楽なのですから、本当に説得力があります。
どの曲も素晴らしく、一曲一曲感想を述べたいのですが、それは週末にゆっくりと。あ、ひとつだけ!クライマックス音楽"Libera me"from hell。ミサ曲"Libera me"の荘厳なソプラノが天から響いてくる。「我を開放したまえ」と。しかし、その言葉とは裏腹にその歌声は世界を威圧する。それを突き破るように地の底から湧き上がってくる"漢の魂”のラップ。それはカミナとグレン団のテーマ曲。ふたつのまったく異なる音楽が、まるで戦うように絡み合い天に駆け上っていく - まさにグレンラガンの世界を体言している名曲です。
(10/07追記)
携帯のプレイヤー(803T)にいれて通勤のお供のヘビロテの毎日。やっぱりいいなあ。「お前ら全員燃えてしまえっ!!!」から「合体挿入曲第一番ハ短調アレグロ」への流れは何回聴いても心が沸き立つなあ。
あ、豆知識。ヴィラルさんのテーマ「Nikopol」は、ロートルなコミックヲタならピンとくるかも。大友克洋に多大な影響を与えたといわれるフランスのバンド・デシネの大御所エンキ・ビラルの代表作「La trilogie Nikopol (ニコポル三部作)」からとられている(に違いない。なんせヴィラルさんのエンキだもんねー。今石監督偶然の一致っていってるけどねー)。
それから「The Blue monday e"r"ectrical parade(げ、下品な題だ..)」は、初出時のタイトルが「THE YOSHINARI」だったけど、ちゃんと曲の合間に「YOSHINARI!」ってコールされてるのね。すげーや曲内でコールされるカリスマアニメータ吉成(弟)さんって。
あとストーリー解説。ああ、これがあるから最終回の後に発売したのだなあと思いました。あ、各部に名前ついてたんですね!第一部:立志編、第二部:風雲編、第3部:怒涛編、第4部:回天編(一、二が漢数字なのは原文ママ)。うーん、いいですなあ。藤津亮太さんによる解説も明快で、しみじみと余韻にひたれます。
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