アニメ「天元突破グレンラガン」第27話 感動をありがとう!感想
ここは開演直前の劇場。さざめく満場の客席。Judas Priestの「Defenders of the Faith」の重低音が客席に轟く。やがて客電が落ちて暗闇に新幹線の発車ベルが響けば -
開幕だ。たのしい新感線の芝居の始まりだ。
かくも中島かずきの脚本になる新感線芝居に魅了されるのは何故か。舞台の上で繰り広げられる一大歴史絵巻。熱血主人公。戦うヒロイン。翻弄される仲間たち。裏切り。戦火の中の愛や労り。
迫力の戦闘シーン。人間の限界を超えてキレよく動く役者さん。スピーディな会話。ちょびっと(かなり?)お色気。脱力ギャグ。魅力的なガジェットが惜しみなくタメなく繰り出され、のたうちうねりながら天を目指す物語に観客は身も心も浚われる。
限られた時間を走って走って、走り抜けて、 幕は降りる。
そして、そこに残るのは - なにもかも過ぎ去った後の寂寞感。生き残ったものが背負うあまりにも重い荷。それでも人は生きる。昨日の戦いを胸に刻み、仲間の想いを背負い、明日の光を自分の手でつくりだすために。
なあんだ、それってグレンラガンじゃん - うん、実はそうなんだ。これってグレンラガンのお話だったんだよ。
グレンラガンは、劇団☆新感線の座付作家である中島かずきさんの物語を、GAINAXが織り上げた稀有なコラボレーション作品だった。最高に面白くて最高にわくわくはらはらさせてくれて、そして最後の寂寞に最高に泣いた。
かずきさん、GAINAXの皆さん、この作品にかかわった全てのスタッフの方々、素晴らしい作品をありがとうございました。
例によって私の感想はネタバレには躊躇がありませんので、未見の方はご注意くださいませ~。また私の感想は劇団☆新感線の座付作家の中島かずきさんが脚本を書いたアニメという観点に基づいております。この注意書きもとうとう最後だ。悲しいなあ寂しいなあ。
さて、いよいよオーラス。アンチスパイラルとの最終決戦。アンチスパイラルのメッセンジャーとしてのかりそめの生を受けたニア。しかし、仮の命とはいえ、螺旋の戦士の娘として生まれ螺旋の戦士に愛された彼女には、彼女なりの信念と矜持がある。その信念に応え、多元宇宙の迷宮を突破して、シモンと大グレン団はアンチスパイラルの前に実体化する。そして銀河を突き抜け名乗りを上げるのは - 最終形態である天元突破グレンラガン。この大グレン団の合体口上がめちゃくちゃかっこいい!中島節全開で大好きだ!
「因果の輪廻にとらわれようと」「残した想いが扉を開く」「無限の宇宙が拒もうと」「この血のたぎりが運命を決める」「宇宙(てん)も次元も突破して」「掴んで見せるぜ己の道を」「天元突破グレンラガン!」
しかし彼らの前に姿を現したのは、グレンラガンと同型同サイズのアンチスパイラルの操るロボット。同じ形態で戦い完膚無きまでに打ちのめすことによって、絶対的絶望を味あわせようというこれはロージェノムさんの解説だけど、まあガイナさんは銀河を舞台にしたロボットプロレスがやりたかったんだろうなあと思ったよ。銀河を掴んでぽんぽん投げてくるアンスパさんとか銀河手裏剣とかもはやナニがなんだかわけわからず状態でいっそ素敵だ。
大グレン団に正義があればアンチスパイラルにもまだ彼らの正義がある。彼らも、もとは螺旋族。螺旋族の進化の果てが宇宙の崩壊につながることに気づいた彼らは、螺旋の力を持つ同属を滅ぼし、残ったわずかな生命も宇宙の片隅に押し込めた。そして自身の進化を停めて隔絶宇宙に閉じ込めたのだ。
同属を倒し、己の進化を封じ込め、この宇宙を護ろうとする覚悟にかなう道理があるか。決意も無く覚悟も無く道理もなく、己の欲望のままに螺旋の力を使い、その力に溺れる - それが螺旋族の限界。だからこそ滅びなければならないと説く。このあたりは上川さん大熱演ですごすぎです。とても声優初挑戦とは思えないくらいのハマリっぷり。
っつーかラス前対決が上川アンスパvsなるしーロージェノムって新感線の舞台かここは!何度も言うようにこの二人はビジュアルも超いけてるので、いつか舞台でこの対決(ラスボスと熱血ヒーローの義父であるところの先代の王様対決)やってくださいませ~。
失礼しました。所詮は舞台厨のタワゴトでした。
圧倒的なパワーでグレンラガンをうちのめすアンチスパイラルは、絶望しかけた彼らに追い討ちをかけるように、宇宙創生のパワーでグレンラガンを消滅させようとする。負けるものかと踏ん張るシモン。そこへ螺旋王機ラゼンガンで討ってでるロージェノム。一度は絶望と倦怠の海に沈んだ魂がここまでこれた。かりそめの身体が螺旋の生命の明日を創るのならば本望だと。
その言葉に同意し父を送り出すニア。しかし彼女の身体もまた - その兆候に気がついてしまい戦慄するシモン。しかしニアは笑って言う。「あなたはあなたのなすべきことをするためにここまできた。そうでしょう?」。
アンチスパイラルの攻撃を全て受け止め、自身も量子分解されることで、すべてのエネルギーを螺旋力としてグレンラガンに与えて消えるロージェノム。その力をもってグレンラガンは最後の攻撃を行う。ラストの攻撃は全てを脱ぎ捨てたラガンインパクト。まるでテッペリン戦をなぞるようにアンチスパイラルを倒すシモンとニア。
アンチスパイラルは滅びの間際にシモン達に宇宙を託す。彼らもまたこの宇宙を護るために戦っていた。どちらが正義かを問うのは無意味だ。自身の持つポテンシャルに怯え進化をとどめるか、進化こそがそのポテンシャルをコントロールできると未来に全てを託すのか。それって性悪説と性善説だよなあとむしろアンスパさん側にリバレッジ傾いてる自分は思うのだった。
■
戦いは終わり、封じ込められていた螺旋族は解放された。地球に凱旋する大グレン団。それを迎えるのはロシウ達とココ爺。ラストは、シモンとニアの結婚式。司祭ロシウと大グレン団の前で永遠の愛を誓う二人。しかし、アンチスパイラルに創られたかりそめの生命であるニアはアンチスパイラルの滅亡とともに滅びる運命だった。すべてをわかってそれでもなお微笑みながら愛を誓う二人が切ない。
ギミーは問う。シモンの持つ螺旋力があれば、ニアや死んだ仲間たちを生き返らせることもできるのではないかと。しかしシモンはそれは違うと否定する。
過ぎ去った日々は戻らず、行ってしまった人たちは還らない。神の領域まで一度は踏み込みかけたシモンは、しかしそこで踏みとどまる。その強大な螺旋の力を、卑俗な自己の欲望を満たすことに使ってしまったら - それこそが滅び即ちスパイラルネメシスに至る扉を開けてしまうことになるのだから。
己のうちの強大な力を鎮め、ギミーにコアドリルを、ロシウに人類を託して、一介の穴掘りに戻るシモン。エンディングの後は短い後日談(アンコールだね!)。20年後、銀河螺旋平和会議に旅立つ地球代表のメンバーたち。それを送るのはかつての大グレン団。大統領となって銀河連邦(だよね、たぶん)を治めるロシウ。ヨマコ校長先生。全銀河代表グラパール隊を率い、グレンラガンに搭乗するのはギミーとダリー。アークグレンを駆るのはヴィラル艦長。
遠い岸辺で宇宙に旅立つグレンラガンを見送るシモン。傍らにはブータ。街の子供に「俺も、あの星にいけるかな」と問われてシモンは答える。
「ああ、行けるとも。天の光はすべて星だ」
「ああ、そうだ。螺旋の朋友(とも)が待つ星々だ」
■
かずきさん、ばっちり風呂敷畳んだね!最後まできちんと見届けましたよ!そして以下は蛇足つれづれ、今は思い付きを書いております。多分そのうち独立させます。
考察はじっくりとしたいけれど、まずはこの長丁場を描ききったかずきさんとGAINAXに賞賛の言葉を。
ただ、手に入れた強大な力を理性で制御してこそ滅びにいたる道を回避できるというのは、非常に前向きで正論ではあるけれどありきたりだなあとナマイキにも思いました。かずきさんは、結局は新しい解を示してはくれなかったのだなあとちょびっと残念な気分。
そして、アンチスパイラルの滅びと共に消えていくニアと放浪の旅にでるシモンは、やっぱり「阿修羅城の瞳」の阿修羅王と出門だったなあと。ならばあの芝居のラストシーンのように、桜吹雪の中、幻の世界のニアにコドモを抱かせてもよかったじゃないかあ、と半ば逆恨み的に思う、シモンとニアのカプ厨なのでした。
でも、シモンとニアが地球に帰還してから結婚式までちょっとは時間があったと思う。きっとニアは消えるそのときまで、シモンに楽しい明日の夢を語ってたと思うよ(号泣)
あ、ラスト20年後のロシウはダイジョブ。オールストライクゾーン!腐女子ナメンナヨってかんじでよろしく!
今週のいちばんかっこいい台詞はアンスパさんの「永劫に続く宇宙創生の業火に灼かれ、DNAの一片まで完全消滅するがいい!」でしょう。アンスパさんの台詞は皆熱血で格好よかった。上川さんのもとにはロボットアニメのかっこいい敵役声優のオファーが殺到するのではないでしょうか。
ところで、エンドクレジットの原画に貞本先生のお名前があったのですが、どのあたりを描かれてたんでしょうか?
■
このグレンラガンで中島かずき脚本に興味を持った方は、10/6から封切りのゲキXシネ「朧の森に棲む鬼」を是非ご覧になってください。芝居と比べてお財布に優しい料金で迫力満点の芝居がみられますよん。悪の魅力のピカレスクロマンなんですがグレンラガンに通じる世界観やアツい中島節がみられますので是非どうぞ!
■
過去感想目次
(目次独立させました)
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コメント
初めてコメントさせて頂きます。
2部の頃からコソーリ読ませて頂いてました。周辺知識が豊富で、また分析が的確で、意味が分からなかった回の理解の助けになってました。ありがとうございます。
それにしても、美しくも切ないラストでしたねー(泣) 実質バッドエンドですよ!いくら幸福の内に苦しまず美しく消える事ができたとは言え…ねぇ。
先立った仲間のため、またヴィラルやヨーコの叶わぬ望みの救いとなる為にも、このふたりにはフツーに幸せになって欲しかった。ってさっきガイナのブログに書いてきました(爆)←最近見ないですねコレ
あと、無理矢理ハッピーエンド化する案もそちらの片隅に書いちゃいましたのでお暇があったら「補完案」でページ内検索とか(笑)
いきなり来て長文失礼いたしました。
今後も引き続きこちらのブログ読ませて頂きますですー。
投稿: nekodempa | 2007.09.30 17:00
nekodempaさん、はじめまして~。
コメントありがとうございます!いえいえ適当にミーハーな感想書き散らかしているだけなんで分析なんてとてもとても。お恥ずかしいです~。
ラスト切なかったですねえ。まだ胸詰まるような想いです。とはいえ私はあれをバッドエンドとも思えないのですよね。
ヒト同士が深い絆で結ばれて、幸せな時間をすごしたとしても別れは必ず訪れます。しかしそれはかりそめの別れ。深く結びついてさえいれば決して離れることはない。前回シモンがカミナに「いつも一緒だ」といったのはそれだと思います。
そしてシモンとカミナ同様、シモンとニアにも真の別れは訪れ無いと思うのですよ。深い信頼と愛で結ばれた恋人同士にとっては生も死も超えた絆がある。それこそが彼らの「happily ever after 」だと思うのです。
と、まあこれは私の解釈です。それぞれがいろいろに受け止めてよい最終回だと思いますよ。
投稿: nya | 2007.09.30 17:16
nyaさん
こんにちは。今日は肌寒いですね。
全然関係ないんですけど、昨日、三軒茶屋で小松座の「ロマンス」観てきました。
経験浅いんですけど、観劇はいいですね。
「ひばり」ありがとうございました。
2.11、nyaさんとのやりとりの間に祖母が亡くなったと連絡を受けまして。祖母からの最後のプレゼントなのかも、とやはり平常ではない精神状態で観ました。
なので、あの場にいること自体が不思議というのが一番の感想でした。すみません、劇の感想がなんにもなくて。いや、松さんもさとしさんも良かったんですけれども。
今日のグレンラガン、楽しめました。
虚脱状態のnyaさんが心配されますが、
「腐女子ナメンナヨってかんじ」
で安心しました。
それでは〜
投稿: ぎゃば | 2007.09.30 17:38
ぎゃばさん、コメントありがとうございます!
やはりこまつ座「ロマンス」ご覧になったのですね!大竹しのぶさんと松さんの共演はいかがでしたか?「ひばり」の際にそんなことがあったなんて。遅くなりましたがお悔やみ申し上げます。感想ほしいとか強要してすみませんでした。
ぎゃばさんもグレラガごらんになってたんですね!私は今日はタマシイの抜け殻でときどき涙ぐんでるんで夫に「いいかげんにしろー」とか言われていますよ。でも腐女子魂はおーるおっけー。しばらくしたらまたロシウ萌え~とかいいはじめますよ。
投稿: nya | 2007.09.30 17:59
こんばんは、リアルタイムでの劇団☆新感線絡みの考察と感想、いつも楽しみにさせていただいておりました。ありがとうございます。
最終話と言う事で、またTBさせていただきました。
ほんとに、きちんと風呂敷畳まれましたね!
王道の人生肯定脚本も、中島さんらしくて良いかなと。(笑)
こちらの記事のコメントに、生死を超えた絆を『happily ever after』と仰ってるのを見て、私も同じ事を考えていましたので、嬉しくなりました。
余談ですが、6話の感想にマジメに女風呂覗くカミナ=ふるちんって書いてらしたのを見て、青タイルの洗い場にトランスフォームする犬顔カミナを連想し吹いてしまいました。と言う事は、ロージェノムは桶の山でシャンプーをぶら下げ。。。ああ、ダメ人間です。orz
こんなバカですが、またお邪魔させてやって下さいませ。
投稿: 恵 | 2007.09.30 18:34
おおっ、恵さん、コメントありがとうございます。
実はさきほど恵さんのブログにお伺いして、その深い洞察力に感動しコメントを書こうといろいろ考えていたところだったのですよ~。後ほどこちらからもコメントとTBさせていただきますね~。
風呂敷ばっちり畳みましたよかずきさん。ほんとに畳めるかなあとちょびっと半信半疑でいたので、ちゃんとお話が収束してくれたのでほっとするやらさみしいやらでもうタイヘンな一日です。
犬顔の風呂覗きシーンのカミナとロージェノム!すげー恵さん、大笑いしてしまいましたよ!新感線話楽しいです!今後とも末永くよろしくおねがいします~。
投稿: nya | 2007.09.30 18:58
はじめまして、こんにちは。
何回もお邪魔していましたが、初めてコメントさせて頂きます。
グレンラガンついに最終回迎えてしまいましたね。
いつもnyaさんの熱いコメントを見て、なるほど~。と、
うなっていました。
実は、私はグレンラガンを見始めたのは16話からで、
偶然見始めたのがきっかけで、ラストまで引きずり込まれました。
再放送が決定したので、1からきちんと見たいと思います。
すっごい楽しみです。
グレンラガンを見始めて、へぇ~、面白いなぁ、熱いなぁ、と
思っていたら、ん??脚本・中島かずき??まさか・・・。
いや、びっくりです。
もうかなり足は遠のいてしまったのですが、新感線のお芝居にハマり、何度か劇場に通ったり、新感線ファンの友達に
ビデオを借りて観ていたことがあったので、すごい懐かしくなりました。悪役の古田さんの色気にやられ、または、じゅんさん・なるしさん達と踊ったり・・・。青春でした~。
脈絡のない話ですみません。しかも長いですね。
グレンラガンを途中からしか見ていないのに、感想を書いてしまうとヒンシュクを買ってしまうかもしれませんが、
最後のシモン、喜び・悲しみ・皆の思い(きっと敵の思いも)
を背負い、小さかった子供達が作る、これから生まれてくる
子供達が作る世界に、明日を託すシモンのその背中が良かった。
ニアのことがあるので、私としては切なくて悲しいのですが、
シモンがすべての思いを背負って前を向き続けるので、
悲しんでられない、と思いました。
あ~、背中が良い!!
長々と、失礼致しました。また再放送のたびに、こちらの感想を
覗かせて頂くと思います。
本当に意味不明な内容ですみません。失礼します。
投稿: chi- | 2007.09.30 20:50
chi-さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
おお、新感線&グレラガファンのお会いできて感激です。どうぞ今週からはじまる再放送の1話からご覧ください。のっけから中島節全開です!!
カミナは古ちんとさとしさんを足して2で割ったみたいだし、キタンはじゅんさんだし、ロシウは粟根さん、ヨーコは聖子さんで、ニアは羽野アキちゃんです(独断配役)。そしてなるしーは前半悪役後半仲間のロージェノムとなんだかすごい新感線ですのでどうぞお楽しみください!そしてはらはらどきどきして泣いてください!
これからもよろしくおねがいいたします。ぜひぜひ感想をお聞かせくださいね!
投稿: nya | 2007.09.30 21:07
Nyaさま
初めてコメントさせていただきます。ろじゃあと申します。
前から気になっていたこの作品。
中島かずき様の脚本であることを重視した上での解説、非常に共感できるところもあり、懲りずに自分でもエントリーかいてしまいました。失礼ながらTBさせていただきました。
最終回見逃してしまったものですから是非あと追いで現物で味わいたいと思っております。
どうもお邪魔しました。
投稿: ろじゃあ | 2007.09.30 21:34
ろじゃあさん、コメントありがとうございます!
こんな稚拙な感想に多分なご評価いただきありがとうございます!是非是非最終回の感想もお聞かせくださいね。
TBいただいているとのことですが、是非エントリー見に伺いたいので、どちらのブログかお教えいただければ幸いです。今後ともよろしくおねがいたします。
投稿: nya | 2007.09.30 21:49
姐さん、半年間お疲れ様でした。
実は毎週楽しく読ませて頂いとりました。
各種解説もさることながら、自分の気づかなかったところの見方に気づかせてもらったり、時には録画見返すよりも盛り上がったりとか。
ともあれこの半年間、楽しみを分けて頂き、感謝の極みっす。
本当に有難う御座いましたぁっ!(最敬礼)
ラストシーン、最後の最後で出崎で来られたのはもー、ノックアウトっす。盛大に泣けました。
投稿: ちゅん | 2007.09.30 22:32
ちゅんさん、コメントありがとうございます!
こんな拙いミーハー感想を毎週お読みいただき、こちらこそありがとうございましたっ!(こちらも最敬礼)
20年後のロシウのシーンで、ちらっと予感がしてラストのシモンにああ、やっぱりとノックアウトですよ!まさか宝島でくるとわ~やられた~って感じでもう涙腺がぶわっときました。
ほんと心の琴線に触れた作品でした。生きてるうちにこんな作品にまた出逢えたらいいな。きっと会えますよねっ!そのときはまた逆上感想書きますので是非よろしくおねがいいたします。
投稿: nya | 2007.09.30 22:41
こんばんは、はじめまして。
グレンラガンにはまってから、脚本をされている中島さんが、以前観劇してとても楽しかった新感線の方だと知って、妙にうれしくなったり…
新感線的観点、ロシウ腐女子的観点と、当方のツボに入りまくったご感想、毎回とても楽しく拝見しておりました!
投稿: はる | 2007.10.01 00:56
はるさん、はじめまして。コメントありがとうございます!
こんな辺境のブログにようこそおこしくださいました。
新感線粟根ファンによるグレンラガンミーハー感想という、こんな観点で感想書いているのはたぶんグレラガファンでも私だけなんじゃないかと時々すごい孤独感にさいなまれていたので、ご賛同いただけてとても嬉しいです。
グレンラガンは終わっちゃったけど、再放送もDVDも雑誌などもありますので、これからも折に触れてミーハー感想書き散らかすと思いますので、今後とも是非是非よろしくおねがいたします。
投稿: nya | 2007.10.01 05:17
Nyaさま
念のためTB再度行ってみましたが、いかがでしょうか。
参考までに私のエントリーはこちらになります。
http://rogerlegaldepartment.cocolog-nifty.com/rogerlegal1/2007/09/post_c9bf.html
あと、ブログのURLも入力しておきましたので宜しくお願いいたします。
それでは今後とも宜しくお願い申し上げます。
投稿: ろじゃあ | 2007.10.01 07:50
グレンラガン最終話、家族皆で見ました。
二アの再生を願わないのかと尋ねられた
シモンの答えに感動しました。
脚本書いている方は、凄いなと思いました。
アニメでロボットものなんだけど
底には仏法の考えのようなものがあって
生命感というか哲学を感じてしまいました。
ギャクも好きですが世界観がしっかりしていて
下手な映画よりに感動しました。
投稿: かをるくん | 2007.10.01 11:01
かをるくん、コメントありがとー!
一家総出で見たとは業が深い(うそうそ)!なかなか良かったでしょう?
中部地区でも10月から深夜再放送はじまるから是非第一話からご覧ください。最初の三話は神展開ですよん。(四話は試金石、でもあとはずーっと面白いよ)
投稿: nya | 2007.10.01 12:20
ろじゃあさん、TBありがとうございます!
再度のお手間をとらせてしまい申し訳ありませんでした。今度はばっちり届いております!
こんなミーハー感想をとりあげていただきありがとうございます。恥ずかしいデス。ろじゃあさんの考察にも大いに感じ入りました。後ほどコメントにうかがわせていただきますね!
最終回を見逃されたとは残念ですが、再放送もありますし、是非ご覧ください。悠久の時の拡がりを感じさせる最終回になっておりますよ!
お話は変わりますが、ろじゃあさんは企業法務のお仕事をなさっているのですね。私も日々法務部門にはお世話になるよなお仕事をしています(そしていつも怒られてマス)。コンプライアンスやインテグリティ、コーポレート・ガバナンスなど、社会環境の変化に伴い、企業活動も急激に再構成が求められ日々ばたばたしております。
というような背景もあり、ろじゃあさんのブログ、たいへんに勉強になります。今後もお伺いさせていただきたいです。是非よろしくおねがいたします。
投稿: nya | 2007.10.01 12:30
@niftyトップページ「旬の話題ブログ」コーナーにて、
9/30に本ページの記事を紹介させて頂きました。
紹介記事については、「旬の話題ブログ」バックナンバーで
半年間、ご覧いただけます。
今後も旬な話題の記事を楽しみにしておりますので、
引き続き@niftyをご愛顧の程、よろしくお願い致します。
ありがとうございました。
@nifty「旬の話題ブログ」スタッフ
投稿: 「旬の話題ブログ」スタッフ | 2007.10.01 15:34
とあるブログで「最高のグレンラガン感想ブログ」と紹介されていたので、しばらく前から拝見いたしております。
滅法面白いけど、こんな神話みたいな物語をどうやって無事に終わらせるのだろう、と密かに気を揉んでましたが、これ以上ないってくらい見事な着地でしたね。
とにかく、シモンが神様になってしまわなかったことに安堵いたしました。ほとんど全能に近い力を身につけながら使い方を誤らず、必要とすべき状況が終われば手放すことにも躊躇しない。そして真に必要とする次の担い手に託す。もし彼一人が持ち続ければ力は際限なく肥大し、まさに破局の引き金になったかもしれない。逆に言えばこのシモンが皆に見せたこの潔さというか知恵こそが破局を防ぐ為の鍵、ということなのかもしれません。
あるいはアンチスパイラルも、いつか倒される日を待っていたのでしょうか。いわば破局に至る答えそのもののような存在でしたから。自らを克服し、代わる答えを見つけうる誰かが現れるのを。たとえ自らが滅びても、宇宙を守るという至上命題は別の形できちん達成されることになりますから。
破滅回避のために螺旋族を封じ込め、また自らを螺旋力と化してシモンに託したロージェノムのように、螺旋力の危険を知悉して自らを封じ込め、また自らを乗り越えた螺旋族に宇宙を託したアンチスパイラルは、いわば究極の螺旋族だったのではないでしょうか。(あるいは最初の螺旋族だったのかも?)
螺旋力もスパイラル・ネメシスも劇中の存在ですが、現実世界の何かを暗示しているには違いない、と思います。僕は実は演劇のことも、中島かずき氏の事も、何一つ存じ上げませんが、この物語に内包されたメッセージは非常に大きいものだと思います。全部読み取り、受け止めるには時間がかかりそうです。
それと・・・一部で論じられているラストと第一話冒頭との整合性云々、ですが、これも何かの演出の手法?なんでしょうか。あえて繋がりを曖昧にすることで視聴者に想像を膨らませる機会を提供するという?(未来のギミー?椰子の実の少年?それともまだ見ぬ未来を救う英雄・・・いろんな物語が生まれます)
続編ができたら見たい気もするけど、もし上の浅薄な想像の通り(笑)なら、もうしばらく自由に空想させてほしいな、とも思います。
なにやらさっぱりまとまりがつかずに申し訳ないですが、お目通しいただければ幸いです。
拙い長文で失礼いたしました。
投稿: ひろき | 2007.10.01 23:34
ひろきさん、はじめまして!コメントありがとうございます!
ひいいい、どちらのブログか存じ上げませんが、なんだか申し訳ありませんって感じで...。ご覧のようにただのミーハー感想を描き散らかしているだけなのです。スミマセン..。
考えてみればこの物語の敵役。ロージェノム、ロシウ、アンチスパイラル。彼らの誰一人として自分の私利私欲のためにシモンと敵対したわけではなく、誰もが地球の宇宙の安寧を願っていた。誰もが幸せに暮らせる世界を願っていたはずなのに、その手段の違いから軋轢を生ぜざるにはいられなかった。
これは非常に暗喩的です。それこそが今日の世界の縮図なのですから。この命題にかずきさんは数年前から挑んでいます。
しかしまだ結論はでない。今回、ゲッターロボの世界観を受けてなにかしら解答をだしてくれるのかしら、と思っていたのですが、いやいやまだまだ先は長いようです。
あと物議をかもしている1話アバンタイトルですが、これは私もまだ保留です。いろいろ考えるのは楽しいです。
結論を急ぐのは若い人の特権ですが、幸いに私は年寄りなので、じっくりととりとめなく考えていきたいと思います。
これからも折に触れてミーハー考察書き散らかすと思いますので、また、是非いらしてください。そしてお考えをお聞かせいただければ嬉しいです。
今後ともよろしくおねがいいたします。
投稿: nya | 2007.10.02 00:04
Nyaさま
ろじゃあでございます。
ご存知でしたら教えていただきたいのですが、今回のグレンラガンの脚本集というのはガイナックスあたりで出版する可能性はあるのでしょうか?あるいはもう出ているのでしょうか。
とにかく中島氏の脚本が読みたい。
ろじゃあはこの台詞にとにかくシビレてしまい脳裏から離れなくなってしまったのです、お恥ずかしながら。
経緯はこちらをご覧ください↓
http://rogerlegaldepartment.cocolog-nifty.com/rogerlegal1/2007/07/post_8ba9.html
台詞と啖呵と口上がこんなに楽しめる作品はろじゃあ初めて出会いましたですよ、って感じなもんですから。
絵コンテ集も見たい気はしますがともかくホン(脚本)が読みたい(熱)。
こんな年老いたファンの願いってかなうんですかねぇ・・・(哀)。
投稿: ろじゃあ | 2007.10.02 04:28
ろじゃあさん、こんにちわー。
グレンラガン関連の本は、設定集、ムック(15話までの基礎工事編)、小説、コミックなどがすでに出版されてますが、脚本はまだですねえ。ムックには8話の絵コンテが収録されております。脚本の出版はまだ予定されてないと思うんですが、ほしいところですな。
ちなみに私はかずきさんの舞台脚本は、初期からほぼコンプリートしております。面白いですよ。「ここで、絵にもかけないようなものすごい戦闘シーン」とか「眼に見えないくらいのすばやい刀さばき」とかト書きに平気で描いてあります。ヒドイですね(笑)
まあ、ここをどうやって絵にするかが演出家のセンスで、GAINAXの今石監督初め演出陣は見事にそれにこたえてるんですな。
では~。そのうちグレラガ関連のメディア展開のエントリー作りますね~。
投稿: nya | 2007.10.02 06:20
Nyaさま
早速のお返事ありがとうございます。
おはようございます、ろじゃあです。
>絵にもかけないようなものすごい戦闘シーン
すごいな(苦笑)。
演出陣の活躍というのも(当然ですけど)あるのですよね。
う~ん、実は最終話見たのですが・・・ほんまよくできてますわ。
またエントリー書かないと・・・
ではでは
投稿: ろじゃあ | 2007.10.02 07:31
nyaさん
はじめてコメントいたします。
以前からnyaさんのグレンラガン感想を毎話!楽しみに
拝見しておりましたがついに最終話になってしまいました!(寂しい~)
第一話の冒頭と最終話Cパートの対比が
グレンラガンの壮大な物語のかずきさんなりの風呂敷袋を畳んだ答えだと解釈しております。
1話冒頭はバッドエンド
むしろあのシモンとブータこそが宇宙を滅ぼすスパイラルネメシスだった
力を行使し、揮い、「天の光はすべて敵」と認識していたシモンとブータが
「天の光はすべて星だ」「螺旋の友が待つ、星々だ」と言えたことで
スパイラルネメシスは回避されたと言える
・1話冒頭
シモンに問うブータ(人語で)
天の光は全て敵
敵艦隊無量大数
俺を誰だと思ってる
宇宙で語るシモン
・最終話ラスト
シモンに問うブータ(豚語で)
天の光は全て星
螺旋の友が待つ無限の星々
いや、誰でも無いか
地上で語るシモン
上記の内容はあるスレでの考察ですが
私も全く同じ解釈で
第一話の冒頭も最終話のCパートどちらも
絶対にはずせない or 両方なければ完結しない
物語であると感じております。
何やらはじめてのコメントで押し付けがましい
内容をお許しくださいませ。
nyaさん!これからもグレン・ネタ!引続き宜しくお願いします(^o^)/
投稿: シメン | 2007.10.03 02:32
シメンさん、はじめまして!
こんなミーハー感想お読みいただきありがとうございます!グレラガ終わっちゃって寂しいデスヨねえ。今週はまだショックが抜けておりません。
さて、アバンタイトルの解釈。わたしもあれがバッドエンドだという説を某所で拝見し、おそらく「天の光は全て敵」「天の光は全て星」をキーに展開したのであろう意見におおいに感心しました。
ただそれが絶対解であるかといえばちょいと疑問です。26話で一瞬人間化したブータの見ていた平行宇宙とか、はたまたノリでいれてしまったという説も捨てがたいものがあります。
まあ、さきのコメントでも述べましたように結論を急がずにゆっくり考えていきたいと思いますので、今後ともよろしくおねがいいたします!
投稿: nya | 2007.10.03 04:22