「のだめカンタービレ」感想 Lesson 112
ヴァイオリン部門に清良、ピアノ部門にユンロン・ターニャが参戦のカントナ国際コンクール開幕編ですヨ。今回は一次予選編!
例によって私の感想はネタバレには躊躇がありませんので、単行本派の方はご注意くださいませ~。
おそらく若手でトップクラスの清良は、難なく一次予選通過。でも峰くんは、ひとりで会場にたどり着けず、清良の出番が終わってソデに引っ込む後姿を見るばかりなのでありました。
ちびっとレベルに難のあるターニャはしかし「卒業間際の辻褄あわせ」で見事な腕前を披露。こちらも無問題で一次を通過、しかしユンロンは....
吝嗇家で皮肉屋のユンロンが上がり症だとは知らなんだ。あまりの緊張に舞台上でいままでの人生が走馬灯のように(ラーメンをひっくりがえしたことまで!)脳裏をよぎる中、ふと目にとまるアパルトマンの仲間達。フランクのだめ+峰は最前列に陣取ってわくわくしながら彼を見守っている。その姿に、ユンロンも自分をとりもどし、難曲ベートーベンのテンペストも見事にこなす。しかし、ラストのショパンのスケルツォで躓く。ミスタッチを連発し真っ白に燃え尽きてしまうのだ。
失意のユンロンは審査結果も聞かずに会場を後にする。順当に受かったターニャがユンロンを想って涙するのが愛らしい。しかもアパルトマンに戻ったユンロンは、帰国宣言。引き止める皆に彼は「コンクールで演奏することが好きになれない」ことと(あれだけ上がり症ならね)「北京の音楽教師の叔父さんが開くピアノ教室を手伝うために帰る」と語る。ピアノ教室は経済成長著しく富裕層が増えている中国でのビッグなビジネスチャンス!と逆に亜パルトマンの仲間を誘うユンロンに、切れたのだめとターニャがダンボールや座布団を投げつける。
しかしその夜、故郷の母親に帰国を告げる手紙を書きながら、便箋にぽたぽたと涙を落とす。窓から夜空をみあげて「母さん、ごめん」と心の中で謝るユンロン。皆の前では強がってみたものの、夢半ばにして故郷に帰るのはたいへんな挫折感なのだろう。
のだめ物語の登場人物はそのほとんどが若い音楽家のタマゴで、孵ったもののまだ頭にカラをつけている千秋やジャン、やっとカラにひびのはいったのだめやくろきん、など、Rui(それだって壁にぶちあったっている)をのぞけば、まだまだ駆け出しだ。しかし彼らは才能、努力に加えて運にも恵まれた「選ばれしもの」達で、現実には、その恩寵にあずかれない人たちもたくさんいる。まあ考えてみれば日本編のSオケの仲間たちも大半は一般企業に就職したり、結婚したり、フリーターになったり(マキちゃん!)と音楽とはかけ離れた進路を選んでいたしね。
ところで峰はいつの間にか千秋のアパルトマンに移動。清良から電話で一次予選通過の知らせを受けて、喜んで二次の日程時間と順番を確認する峰。一次に引き続き2番目と聞いて、「また2番めか!」と馬脚を表す峰に、なんとなく気がつく清良。
一緒に応援に行こうと千秋を探してバスルームの扉を躊躇無く明ける峰。前回のバスタオルのだめに続いて入浴中の千秋(全裸仁王立ち<-背中洗ってたのだ)と連続読者サービス!すげーよ先生。
翌日、ユンロンの分までがんばろ!と二次の会場に向かうターニャ...しかし背後にどこかでみたような姿...ゆーとくん?
ちびっと波乱含みなのかな二次予選。とりあえずみんながんばれー!
(as of 09/07)
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