英国逍遥2007 : 鉄の橋に感じ入る
楽しかった英国旅行もいよいよラスト1泊となりますた。本日は明日のヒースロー空港へのレンタカー返却を鑑みて、ロンドンに程近いアッパーテムズに移動。その途中で世界遺産アイアンブリッジ渓谷による。豊富な石炭や鉄鉱石を産出し、産業革命発祥の地となったセヴァーン川沿いの渓谷。この地に世界初の鋳鉄の美しい橋がかかったのは1779年のことであった。その後長く英国の製鉄業の中心でありつづけたアイアンブリッジ渓谷は18世紀のシリコンバレーとも称される。
美しいアーチは鋳鉄(cast iron)製の賜物。
人だけが通行可能。
対岸の工場跡も趣深い。緑深い渓谷の両脇に建つ工場や企業の建物群と美しいアーチを描く鉄の橋に昔日の産業革命の活気を偲ぶ。
さて、最後のお宿は豪華に行きましょう!ということで、ロンドンに程近いアッパーテムズにそびえたつ、宮殿と見紛うばかりの豪奢なカントリーハウスホテル、クリブデン。ここは一昨年泊まったホームウッドパークと同様に英仏のラグジュアリー・ホテル・グループVon Essen Hotelsが経営しているホテルなのだが、英国の国家的遺産、ナショナル・トラストでもあり、昼間は一般に公開されているのだ。
従ってホテルに行くためには、ナショナル・トラストの受付を通る。そのままだと入場料とられちゃうので、車から管理の人に「宿泊客なんですが、ホテルへはこの道を行けばいいんですか?」と聞くと「この道をもう少しまっすぐいくと可愛い噴水(Lovely Fountain)があるから、そこを左に曲がるとホテルが見えるよ」とのこと。言われたとおりにまっすぐいくとなにかキョダイなモノがみえてきました。
私「ねー、あのおじさん確かにラブリーなファウンテンっていったよね?」夫「え、英国人のラブリーがわからん!」
巨大!そしてすげー金ぴか!
そして噴水に沿って左折すると....さらに壮大なナニカが。夫が「おまえ、どこに予約したんだよ!あれホテルちゃうやん。前に行ったブレナム宮殿(チャーチルの生家)と規模おなじくらいの宮殿やん!」と訝るが、車もたくさん止まってるし、とりあえず正面玄関に車をつける。
そしたら、すぐにフットマンの若いおにーさんがとんできて、名前をつげるとすぐに中に招き入れられたのであった。案内された部屋がこれ。機能する暖炉があるので、わーい暖炉(fireplace)~と喜んでいたら、フットマンに「ご希望なら火をつけましょうか?」と言われました。いえ~そこまでは~。
バスルームのトイレがめずらしい。木のふたをあける。
頼んだシャンパンを飲みながらしばしぼうっとする。日ごろあまり物事に動じない夫だが、さすがにここまでとは思っていなかったようで、宿泊価格を気にするが、それほど高いわけではないのだ。ちょびっと高級レベル。部屋の荷物をちょびっとひろげて(翌朝帰国なので、最小限の荷物だけだす)早速館内探検!
グレート・ホール。暖炉横の肖像画は美貌で有名なナンシー・アスター子爵夫人。クリブデンは17世紀にバッキンガム公爵が愛人のシュールズベリー伯爵夫人に贈ったカントリーハウス(スケールでけー!)、その後英国王室所有になったり所有者は流転した。19世紀初頭にアメリカの大富豪アスター家がこの館を買い取り、美貌で有名なナンシー夫人の効果もあって英国の一大社交場となったのでありますた(とパンフにかいてあったよ)。ちなみに泊まったお部屋の名前はShrewsburyでした。レガシーなたたずまいですが無線LANも完備っすよ。
ホールではピアノ演奏...すげーと思ってピアノのそばにいったら、なんと奥のクラビノーバの自動演奏だったのでありました。こんなとこだけ近代的~。
広大な庭から、館を眺める。
ディナー前、レストランのテラスで宿泊客の記念写真をとるフットマンのおにーさん。
てなわけで、予約した8時にメインダイニングに行く。2007年英国楽しかった夏の旅のフェアウェル・ディナーだ。
スターターは恒例クラブケーキ。
メインも恒例ラム。
デザートは クリームブリュレだったんだけど、写真がどこかにいっちゃった。あったらあげます。まあどれも普通においしかったのでした。
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コメント
すばらしいの一言ですね。
英国逍遥見ながらため息がたくさんでました。
(景色や部屋の写真もすばらしいですが、
食事もおいしそうですね。
定説(?)とは、大違いだ(笑)。
投稿: かをる | 2007.09.03 09:41
かをるくん、コメントありがとうございます!
はいー英国ごはん美味しいです。
もともと食材は豊富な国ですので、"調理さえ適切"ならとても美味しい料理となります。
カントリーホテルのダイニングはどこもミシュランの星持ってるシェフを自慢にしておりますし、パブやカフェなんかで出す煮込み料理も美味しいですな。テイクアウトのフィッシュアンドチップス、コーニッシュパイ、ジャケットポテトは熱々でボリュームたっぷりです。
まあ、時折すんげー味に出会うこともありますがそれもまた楽しいですよ。
投稿: nya | 2007.09.04 05:25