アニメ「天元突破グレンラガン」第十一話感動感想
わー、すげー感動したした。かずきさん脚本とかそんなこと関係なしに、シモン覚醒はやっぱりアツくて素敵だったよ!
例によって私の感想はネタバレには躊躇がありませんので、未見の方はご注意くださいませ~。 また私の感想は劇団☆新感線の座付作家の中島かずきさんが脚本を書いたアニメという観点に基づいています。
欝入って部屋に閉じこもり、ひたすらにカミナの像を彫り続けるシモン。かなり後ろ向きなのに、ウザく感じないのはなぜだろうとずっと思っていて、今回のニアとの会話で気がついた。シモンはカミナを失ってとてもとても悲しんで、カミナになろうとしてなれなくてそれもまた悲しくて、しまいには部屋に閉じこもってしまったけど、逃げているわけでも心を閉ざしているわけでもない。ケモノのように自分を癒すためにしばし休息しているだけなのだ。そしてまた自分の悲しさに溺れて人を傷つけることもない。非常にたくましくてオトナなキャラなのだ。それがゆえにカミナは、シモンを信じ、シモンに救われていた(=頼っていた)のだと思う。カミナとシモンは一見、アニキと弟分のような関係でいて、それも一面としては真実なんだけど、実は精神的な軸はシモンにあって、その軸があったからこそカミナは大胆で勇気ある行動が示せたんだなあ。でもカミナは死んでしまった。シモンの動揺でその軸が揺らいだこともその一因だ。
螺旋王四天王のひとり、「不動のグアーム」の作戦(姑息そしてみえみえ)にひっかかり、ダイガンザンを奪われて地下に閉じ込められた大グレン団の面々。早々にあきらめて泣き言を言う仲間をよそに、シモンはひとり黙々とコアドリルで地面を掘り続ける。心によぎるのはカミナの最後の言葉。「俺が信じるお前でもない。お前が信じる俺でもない。お前を信じるお前を信じろ」。そう、いつだってカミナはシモンの心にいる。それを忘れない限り、カミナは生き続けているのだ。
ベタな展開だけど、シモンがグレンラガンの上に立って堂々と見栄を切るシーンにはやっぱり胸が熱くなるよ。だってシモンの声が表情が、完全にカミナを心に宿してるってわかるんだもの。心によぎるカミナの勇姿に滂沱の涙を流しながら「必殺ギガドリルブレイク」を繰り出す姿に思わず涙ぐんでしまった。シモンがカミナの死を乗り越えて、さらに先へ進もうとする瞬間が見事に切り取られている。熱い。熱すぎるよガイナさん。
てなわけでかずき脚本でなくてもちゃあんと熱さは伝わってきたのでありました。いや~、これでまだ全体の半分いっていないわけで、この後どんな風にシモンが成長して、アバンタイトルのあの姿になるのか楽しみだなあ。
と思ったら来週は水着回かよ!ガイナさんのことだからすごいクオリティを期待していいのか?それとも間抜け展開か?まーいーやーどーせ見るし~。
以下補足羅列
・ニアの過去シーンのアニメ製作は劇団イヌカレー。切り絵アニメ風のしつらえがとても美しい。
・ゲンバー(玄武だね)をあやつるグアーム。ちょっとキャラに吾妻ひでおはいってると思いました。退散の仕方がステキ。
・ニアを助けに来るシモンはラピュタですな。そこだけ宮崎アニメになってたよ。いや浮揚感あって良かったけどさ。
今回のダサいけどアツかった台詞 : シモン「穴を掘るなら天を突く。墓穴掘っても掘り続け、掘り抜けたなら俺の勝ち!」
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コメント
nyaさんこんばんは
グレンラガンの内容とは関係ないのですが、脚本や演出の方が回ごとに違ったりしていますよね。これはどういうことを狙ったものなのでしょうか。刺激し合うとか、経験できる人を増やすとかでしょうか。 知らなかったのですが、ドラマなども複数人の脚本家、演出家が代わる代わるやったりするものもあるみたいですね。
すみません、内容と関係なくて
それでは〜
投稿: ぎゃば | 2007.06.10 22:35
ぎゃばさん、コメントありがとうございます。
うーん、私もよくわからないですが、純粋にスケジュールなども関係するのではないかと思いますよ。私の大好きなクドカンドラマなんかは1クールの話数も少ないし、クドカンが脚本を書いているみたいですな。
投稿: nya | 2007.06.12 07:01