アニメ「天元突破グレンラガン」第二話感想
鬼のようにテンポのよい脚本と小気味の良い会話の応酬、それに応えるように動きに動くアニメーション。さすがはGAINAXと唸らせられた第一話。テレビアニメで予算も限られているだろうに、ニ話目からいきなり失速したらヤダなと不安に思いながら見てみたら...いやーすごかったよ今回も神認定。
「一度故郷を離れたからにゃあ泣かねえ引かねえふりむかねえ」なんてもうとっぱなから中島節全開で嬉しくなっちゃう新感線厨。ヨーコの乳の揺れっぷりと惜しげも無いナイスバのさらしっぷりにPTAの横槍がはいらないかちょっと心配。いや私が母親だったらいっしょに喜んで見ますがなにか?
例によって私の感想はネタバレには躊躇がありませんので、未見の方はご注意くださいませ~。 また私の感想は劇団☆新感線の座付作家の中島かずきさんが脚本を書いたアニメという観点に基づいています。アニメをちゃんと見るのは多分カレカノ以来じゃないかなあ。
さて一話ラストでいきなり地上にでちゃった二人、そこは獣人操るロボットガンメンに蹂躙される無法地帯。地上の人々は朝になると襲ってくる彼らに怯え、戦って暮らしていた。地面に転がる骸骨はガンメンに殺された人間の姿。ヨーコたちリットナー村の人々も地下の村が棲めなくなったためやむなく地上に出てきたと知らされる。
根拠なくアツイ兄貴カミナは無論のこと、最初は弱気だったシモンも、自分の両親を殺した地震の原因がガンメン達の起こした振動にあるとわかって俄然戦いを挑む。見る限りシモンが手に入れたロボット(=ラガン)はドリル型のキーだけでは動かず、シモン自身の気合が必要というそこはかとないエヴァ設定。
獣人あやつるガンメンを乗っ取って操縦しようと乗り込むも、おそらくID違いで拒否されて動かないどころか精神攻撃受けてしまうカミナ。そこにシンクロする地上でのたれ死んだ人間の骸骨(の残意識?)の無念。気合と根性でガンメンのコントロールを叩き伏せ見事操縦、シモンと協力して見事に他のガンメン達を撃退してしまう。
2話ラストであかされるのは、話中象徴的に登場した地上でのたれ死んだ骸骨が実はカミナの父のものであったということ。そもそもカミナが地上に憧れたのは幼い頃に父がカミナを地上に連れて行き、そこでひとりで旅立ったから。カミナの咆哮「早い、早すぎるぞ!」は展開を見てるテレビのこちら側の視聴者の叫びかも。
2クールあるのにどうするんだこの後の展開。かずきさんの脚本はラストまであがってるっていうから...中だるみの島編はないよね?
とりあえずこれで主役メカのグレンとラガンがそろったわけだね。しかも来週はどうやら合体だ。どこまで行くかなこの気持ちの良いドライブ感。いけるとこまでついてくよ。
しかし気が弱い主人公とやたら熱くて目立つその兄貴分って、ジャニさんとかアイドルの若手を客演主役に持ってきたときの新感線のお芝居の構図そのもので笑えるね。最初は自在に振舞う古ちんとかじゅんさんに喰われてるんだけど最後はちゃんと自分の力で光るから大丈夫。きっとそれが第一話の冒頭(あれはシモンだよね)になるんだろうな。
今回の名台詞 : カミナ「俺達の旅は天を突くまで続くんだ!」 ヨーコ「あの根拠のない自信がわからない」
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(目次独立させました)
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