「のだめカンタービレ」17巻感想
さて本日本屋にいったなら、のだめ17巻平積み5段でレジ横にもあるし、売れてるなー2100万部。てなわけで発売日にゲット。さきに書いたように掲載誌で既読のLesson95~100あたりはシリーズ最悪の千秋受難の巻。ニナに「生き急いでいる」と言わしめるほどストイックに音楽を追及する千秋。自分を捨てた父雅之への割り切れない想いとそれゆえの仕事の大失態。追い討ちをかけるようにのだめには避けられて傷ついた心を慰めるすべもなく - 幾夜待っても部屋を訪れないのだめを待ち疲れてついに別居を決意する千秋なんて日本編からは考えられないほど「恋するしんいちくん」で笑っちゃうよな。
でもまあ本誌で読んでた頃はこれでもかの感があった鬱展開も単行本にまとまってみるとそんなに長くも深刻でもないなあ。のだめが延々千秋を避け続けてる気がしてちょっとつらかったからね連載時。悩みながらもひたすら精進して前へ前へと進み続ける千秋は頼もしいし、雅之のピアノに触発されて打倒千秋雅之!(連載当時は千秋親子!だったのだがやっぱりしんいちくん倒しちゃまずいと思ったのだろうか?)を誓うのだめは力強い。お笑いパートのユンロンデートやのだめセルフ充電も楽しい。パンチラにマイナスイオンで自家発電....変態のだめを彼女に持った千秋がちょっと不憫デス。
やっぱパリ編大好きだ。千秋のバッハ弾き振りに大ショックを受け、彼を生活から締め出してピアノに没頭するのだめだけど、千秋への想いは全くぶれてないから安心して読んでられるよ。いつだって覚悟しなきゃいけないのは千秋なんで彼が腹くくれば大丈夫。そのあたりは次巻Lesson101になるな。講談社ののだめサイトの今週の配信着メロはショパンのノクターンデスよ(笑)。
そして初フィーチャー雅之。これもあちこちでいわれてるけど風貌といい性格といいエヴァのゲンドウそっくりで。ってことはゲンドウみたいにちょいヒネたツンデレなのか。コドモ千秋へのネグレクトっぷりはたしかにひどいけど、征子ママとの関係は離婚後も悪くなさそう。「どうせ失敗したんだ」の鬼畜台詞にはナニカ裏があるに違いないし、「チャイコフスキーは悲しくてもそれを言う事ができなかったんだ」という遠い伏線もあるしね。千秋に逢ったことで明らかに変化した雅之の演奏とそれに気づいたのだめ。「もっと冷たいヒトかと思ってたけどそんなことナイデス」。まあ明らかに伏線ばりばりで基本悪役のいないのだめゆえ、千秋と雅之との和解(まではいくのか..理解だけかもしれない)もそう遠くないことが予想されるね。実写化の際は小林薫さんでひとつよろしく(あのなー)
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