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天下の暴論 - 立ち読みを否定する

タイトルは週刊文春で時々やってる特集から - てなわけで独断と偏見で言うんだけど、立ち読みって情報の窃盗だと思う。有料な情報を無断で掠め取る卑怯な技。もちろん読まずに購入の判断はできないだろうから、試し読みまで否定するつもりはさらさらない。その結果買わないという判断だってありだ。問題は立ち読みで情報を得てそれで良しとする心根。

若い頃、周囲の人間が、立ち読みで小説のシリーズ全巻読みきったなどと自慢してるのを聞いて実は苦々しく思っていた。それって作家の人が時間と才能を注ぎ込んで費やした労力を掠め取る万引きのような卑しい行為だ。いくらお金が無くたってそんな浅ましいことは絶対するまいと誓って幾星霜。結果として書斎の床が抜けたり、トイレや寝室まで本が浸入してまいっている私がいるわけだけどさ(馬鹿)。

でもまあとにかく私は流通している本ならば買うよ。ちゃんと著者に対価を還元したいからね。そういった意味では、古書店や漫画喫茶や図書館も(私にとっては)アウト。もちろん完全否定するわけじゃない。絶版になった本は手に入らないものね(復刊ドットコムにはお世話になってるよ) 何より私だって、要らなくなった本を廃棄するには忍びなく、古書店に売ったことも一度や二度や三度じゃない。わあ、それってダブルスタンダードじゃん - そうなの所詮は身勝手な暴論なのよ。笑っておくれ。

で、物書きの端くれの家人に言ってみた、一生懸命書いた原稿を立ち読みされると腹が立つんじゃない?ってね。 そしたら「俺は立ち読みごときで解かってしまうような文章は書いていないつもりだよ」だってさ。恐れ入りました。

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

同人誌とはいえ、作家のはしくれの私としましても、どうしても手元に置きたいと思わせる作品を目指すべきだと思います。ずいぶん前に古書店の大手に漫画家たちが反対運動をしていましたが、資源を有効に利用するという立場から考えるとすばらしいことだと思いますし。
ただし、いわゆる情報誌を携帯のカメラでメモってしまったりするのは、その雑誌の性質上、マズイと思いますけど。

投稿: 俊子 | 2006.10.12 14:44

まぁやっぱり端くれとしてなんですが、立ち読みして心に残ってくれて、なお手元に置きたいと思う物を描きたいとは思っています。雑誌で読んで単行本を買ってもらう形式が基本の漫画家としてはね。
原稿料では赤字で単行本の売り上げで穴埋めするシステム上漫画喫茶なんかの営利目的の場合利益の一部を廻してもらえると売れてない作家にも立つ瀬があるのですが。
盗品の流通防止策さえあれば古書店は問題あるとは思ってませんね。絶版と古い雑誌は古書店でしか入手難しかったですし。最近はネットのおかげで情報も古書も探し易くはなりましたが。
図書館は子供のころの楽園でした。あそこで本を読みまくれなかったら今の自分は無かった気がするので作家にとっては恩返し分でいいんじゃないかと。…漫画は置いてないですけど。
作家の方で図書館のお世話になっていない人は少ないんじゃないかなぁ。欲しい本全部買えませんでしたから。少ないおこずかいで買う本に選ばれる描き手でありたいです。
でも漫画や小説の経済システムは崩壊寸前なので新しい方法を探す必要はありそうですね。

投稿: さとう | 2006.10.12 23:46

俊子くん、さとうさん、コメントありがとー!

そういえば私の周りには文筆業が溢れてるんだったといまさらながら認識。みんな凄いなあと私の浅慮を恥じ入るばかり。

そうだよねえ私も小さい頃は図書館に住みたいと本気で考えてたよ。その望みはささやかな自宅に書斎を作ることで半ばかなったけど、いちばん重要なのはライブラリアンだと判明して愕然。誰も本を整理してくれないよー。

お仕事でネット上でのコンテンツ配信の構築とかビジネスケースの策定とかやってると、真っ先に問題にされるのは著作権保護なんだ。いかに情報を掠め取られないかコンテンツホルダーは戦々恐々としてる。だからこそ私自身はコンテンツの権利関係にはセンシティブでいようと思ってるところもあるんだよ。だからYouTubeを便利に使ってるなんて言っちゃほんとはイケないんだ。ぐぐるにアクイジットされてそのあたり是正されてくと思うんだけどね。

投稿: nya | 2006.10.13 03:43

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