「メタル・マクベス」大千秋楽感想だよっ!
平日新横浜駅朝9時発の新幹線のぞみはビジネス客で満載であった。そんな中、日経新聞片手にビジネススーツで乗り込む私。座席に座るとおもむろにノートパソコンを広げる....ふふふ完璧なカモフラージュだ。まさか私がメタマク大千秋楽見たさに大阪へ遠征する関東新感線ファンだとは思うめえ...って何のためのカモフラージュだよ!
いやホントまじで仕事忙しいのよ。今日もお客様との大切なミーティングも「どうしても外せない私用で..」とかいって代行を頼んできたのよ(このブログ見てるリアルワールドの友人(少しいる)よ、会社にはどうかご内密に~)。
でも行ったかいがあった。 いやあメタマク最高っ!元気がいいっ!(レスポール王風にね) メタル・マクベスよ永遠なれってくらいののりで千秋楽を楽しんだよ。いのうえさん、クドカン、つかささん、役者ならびにスタッフの皆さん、ありがとーありがとー私はこの作品を愛してま~す。
メタマク感想一覧 : 5/20(土)、5/28(日)、6/10(土)、6/17(土)、7/4(火)
千秋楽恒例メタマクおせんべ。割れちゃった..(;-;)
■総括
冒頭、魔女登場シーン→カレー鍋に浮かび上がるランディ=マクベスの顔、「キレイは汚い...ただし俺以外!」、スクリーンの後ろにバイクに乗ってギターを掲げるランディのシルエット→スクリーンに「METAL MACBETH」のロゴがばーんと現れる→スクリーンから飛び出たランディ「キレイは汚い、ただし俺以外」を歌いながらの戦闘シーン→鋼鉄城での祝宴になだれこむ
新感線のオープニングはいつも最高にかっこよくて、日常から舞台というハレの場に観客の魂を誘う効果抜群の装置だ。毎回みるたびに「ああ、私はいままでの新感線のお芝居の中で今回のオープニングがいちばん好きだなあ」と思うんだ。幻斎おひょいさんの一声で荒野に提灯が点り一挙に吉原が立ち現れる前回「吉原御免状」のオープニングでそれも極まったと感激したのに、今回の「メタル・マクベス」はなんかもう気合とパワーが違う。いのうえさん大好きメタルだからなのかな。
最初に見たときは、ちょっと戸惑いもあった。なぜなら当初の感想にも書いたように、作品の出来としてはどうかなって感じたところもあったからなのだ。なのに舞台上の熱狂は日々強まるばかり。
(以上まだまだ続きます)
■千秋楽日替わりコネタ
・冒頭、魔女林さんご推薦梶原先生の「脇をえぐりこむようにマクベス!」が森さんに「それは『打つべし!』ってべしかあってないじゃない!」ってつっこまれるシーン。「あ、『ベス』と『べし』で韻を踏んでいるのね」が加わってました。
・インディさんの登場台詞「こう見えてもお墓参りちゃんと行くんですよ。でもお墓を間違えてて10年くらい違う家のお墓におまいりしてました。妹に間違えないようにと家のお墓の写真をもらいました」
・ローラとマーシャルの親子ホモネタ。今日はとうとうローラがマーシャルの皮ベストを脱がせちゃってたよ。
・マーシャルのなりたい職業は「王将の店長」。「目指せ1日3万食!」といって餃子を作るまね。
・冒頭にもあるように大阪では若干演出が変わっていた。魔女との邂逅シーンの後、グレコとマーシャルがランディとローラを迎えに来る→みんなハケてランディがひとり「俺の顔はおしゃべり」を歌ってハケる→鋼鉄城でのマホガニー王処刑シーン...というのが東京の演出であったが、処刑の前にランディ・ローラの鋼鉄城への帰還シーンが加わった。レスポール王が喜色満面でランディを迎え功績を称える。満足そうなランディ。しかし王は処刑の段になって「後継者をジュニアとする」と宣言し、なにーっとばかり愕然とするランディ - まあ、レスポール王殺しを唐突にみせないための演出なんでしょうな。説明くさいが。
・マホガニー城にて、ジュニアが抜け毛を遺伝なんですというところを、自伝なんですといい間違える。それをうけてランディ夫人が「自伝?」と繰り返し、さらにフェルナンデス城にグレコがジュニアを迎えに来るシーンで。パール王が「自伝的体質によりすっかり..」と駄目押しして拍手を受けていた。
・冠君の昭和の歌メドレー。客席とコールアンドレスポンスで「と~れとれぴ~ちぴち」「かに料理!」。あと探偵ナイトスクープのオープニング。小枝ちゃんとキダ・タロー顧問の物まね。余談ですが私は「キダ・タロー大全集」のCDを持っています。キダ先生にきたところでかに道楽CMのコールアンドレスポンス。そこで冠君が話を戻そうとしたところ、ランディに「もういいのか?こんな機会はもうないぞ」と促され、客席も拍手喝さい。じゃあ..ということで「火事で死んだ女の子の歌を歌います」と「燃えろいい女」を。バンドもあわせて演奏...をしようとして、ランディに「見ろ、バンドも燃えているぞ!」
・ひとしきりの冠君タイムの後、ローラに「芝居に戻りましょう!」といわれて、続きをはじめるランディとローラ。
・ホテルに戻ってきたナンプラー君。いっそん君にスティックの1本渡して二人でチャンバラみたいな真似。その後、ドラムのスティックにコーヒー吹きかけて、刀のお手入れみたいにぽんぽんってしてた。
・亡霊バンクォーはマクベスに「何か喋れ」と促されて「大河がんばれよ!」
・グレコとジュニアの再会シーン...とうとうジュニアがグレコを押し倒しちゃった。それを見て笑いをこらえまくるパール王。
・「明けない夜は長い」で客席からはけるシーン。私は上手の通路側に座っていたので、パール王様が横を駆け抜けて行きました。それだけでもうれしいのに「Death for RANDOMSTAR!」の生声を聞いちゃって幸せ。
■千秋楽カテコレポート
二度のカーテンコールの後、おせんべいの入ったコンビニ袋を手に持ってあらわれる出演者たち。そう、千秋楽恒例のおせんべまきなのです。現れるや否やいきなりフライングして投げちゃう上條さんに客席大うけ。
うっちーが「ひとりに一枚ずつありますからねっ!特に二階席と三階席の人たちは身を乗り出さないように!怖いよっ!」と言ってました。
スクリーンには「今日これなかったお友達の分までとらないように」と再三の注意書き。
そしておせんべを投げる出演者、大いに沸く客席。私は前列上手だったのだけど、岡崎さんと聖子さんが目の前でおせんべをまいてくれたので「司さ~ん!聖子さ~ん!」と思わずきゃーきゃー叫んでしまった。
そしてその後ライブに!ライブは30分くらいあったかなあ、最高でした。
・ランディ夫妻で「私の殺意/失意」...後半歌詞ぐだぐだになってなかった?
・上條さん登場。うっちーが「この人のシャウトが聞きたいよなあ~?」と会場にコール。勿論イエスのレスポンス。レスポール王と冠君による「炎の報告」
・舞台の両袖からクラッカーのように吹き上がる銀の紙テープ。ライブ最高潮!
・元きよし登場。冠君に向かって「それは絶対必要なんですか?」と例の極め台詞で迫った後、「親不孝三度笠」。もちろんタップも完璧。
・着替えたメタルマクベス登場。大盛り上がりの会場。「リンスはお湯にとかして使え」「ダイエースプレー買ううてこいや」フルコーラス。森山くんのりのりでコーラスに加わるし、最後はドラムから太鼓引っこ抜いてかついで叩いてたよ。
・いっそんくんのギターソロのシーンで、みんなに前にでて弾けと促されるも前にでず。奥ゆかしいのかと思いきやどうやらケーブルのとりまわしが悪かったらしい。そこで松さんが、一生懸命ケーブルさばきをしてあげてました。なんていい人なんだ!
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コメント
コメントはお久しぶりです~m(_ _)m
メタマク大千秋楽、まだまだ続きの感想も楽しみにしてますが、スペシャルカーテンコールもものすごかったようですね~!
一度は行ってみたい、千秋楽です♪
投稿: yopiko | 2006.07.04 23:31
nya さん どうもお疲れ様でした。
早々のレポをどうもありがとうございます。
羨ましい気持ちでいっぱいです。
自分が行っていたら最後で確実に号泣していたでしょう。
早くDVDがでることを祈りつつ、本当にありがとうございました。何か思い出しましたら、またお願いします。
投稿: わくい | 2006.07.05 00:38
yopikoさん、コメントありがとうございます~。
はい~、レポはまだまだ続きます!新感線の千秋楽はオマツリですからね~。客席ものりのりです。是非是非一度その興奮を!
わくいさん、コメントありがとうございます。
ライブの最後じゅんさんが「大阪最高や~」を何度も繰り返していたのを見て胸がじ~んとしました。DVDにはライブの様子、きっと何らかの形で入ると思うんですよ。楽しみだなあ。
投稿: nya | 2006.07.05 06:07
お疲れっした~♪
気温30度超の大阪、板の上も熱帯でしたね~熱かった。
熱いのにゾクッと来る緊迫感。サイコーでした!
あ、お煎餅は無事にGET!
高みの見物(笑)だったので、手渡しでいただけましたよ☆
レポは…その内落ち着いたらってことですね。
投稿: くまのすけ | 2006.07.06 00:06
おお、くまのすけさんもお疲れ様でした~。
大阪、超暑かったですね!しかも観客も熱い熱い。私は超のりのりの大阪の雰囲気が大好きです。
わーい、くまのすけさんのレポを楽しみにお待ちしております~・
投稿: nya | 2006.07.06 07:10