« 「開放弦」感想 | トップページ | ニガウリ観察日記とねこまる怪談 »

きのう買った漫画とか

観劇後、パルコブックセンターでいろいろ。まとめて紹介。

1.「日本ふるさと沈没」 鶴田謙二他

鶴田謙二の達者な表紙を見て、おおツルケンが映画のタイアップで日本沈没を描いたのかあと思って買ったら、アンソロジーでしかもすげーマニアックで豪華執筆陣。こりゃあお得な買い物しちゃったよでほくほく。一番笑ったのはトニーたけざき。唸ったのはいしいひさいち御大。吾妻先生に涙し、安永航一郎の達者さをひさびさに堪能。他の先生方も力作揃いで質の高いパスティーシュを提供しているので下記メンツにぴんときたら買って絶対損はないですよ!

吾妻ひでお/あさりよしとお/唐沢なをき/遠藤浩輝/伊藤伸平/西島大介/鶴田謙二/恋緒みなと/米村浩一郎/ひさうちみちお /トニーたけざき/空ヲ/いしいひさいち/寺田克也/TONO/宮尾岳/安永航一郎/ヒロモト森一/寺田朋弘/ロマのフ比嘉/とり・みき

びっくりしたのは帯のお知らせ。あの伝説の雑誌が新しくなって新創刊「月間COMICリュウ」ですってよ。へー。

2.「さらい屋五葉」 オノ・ナツメ

同人誌作家として出会ったbassoことオノ・ナツメ先生がメジャーデビューされたのが1年前。この一年の間に、茜新社のBL誌「OPERA」の看板作家となり、更に小学館IKKIで本作を連載、このたび講談社モーニングでも掲載がきまり書店はいまこの三社による「オノ・ナツメフェア」開催中....。その実力を業界に評価されどんどん活躍の場を広げていくのは嬉しい限りだけどどうか無理せずに~と遠く関東の地からお祈りしております。

「さらい屋五葉」の舞台は江戸時代。仕官の道を探りながらも用心棒で日々の糧を得ている貧乏浪人秋津政之助こと政。めっぽう腕が立つくせに肝が小さいためにすぐに仕事にあぶれてしまう。訳あって大金が必要な彼の前に現れるのが遊び人風の弥一。弥一が政に持ちかけた用心棒の仕事とは -。

バンド・デシネのようなスタイリッシュな絵柄で醸し出すのは、いわゆる黄金時代のテレビ時代劇ワールド。痩せ浪人にいなせな遊び人。一癖ありそうな板前。訳ありのご隠居。艶っぽい美人におきゃんな町娘。それぞれぴったり当てはまってて気持ちいいくらい。一巻はまだまだプロローグといったところで、伏線ばりばりはりながら手際よくお話が進んでいく。これからの展開が楽しみなんでどうぞ無理せずに~(まだいってる)

3.「魔法使いの娘(4)」 那州雪絵

WINGS連載の非ボーイズラブ。いわゆる妖怪ハンターもの。そもそもこのコミックをかったのは、主人公の女子高生初音のお父さん、稀代の霊能力者にして生活無能力者鈴の木無山のルックス(長髪丸メガネ、黒一色の着物に羽織)が劇団☆新感線の傑作芝居「髑髏城の七人」1997年版の蘭兵衛(粟根まこと)にクリソツだったからです。まあその理由はちゃんとあるんですが同人世界なのでオフレコで(同人誌持ってます)

それはともかくこの作品が数多ある少女漫画系妖怪ハンター物と一線を画すのが、その無山の人物造形。人の姿をしているがおそらく全く別の存在。人の倫理の外にいることがその行動や言動の端々から綻びていて底知れない怖さを感じさせる。平生は娘の初音に甘いやさしいお父さんなんだけど、初音との関係性も含めていくらでも悲惨な方向に持っていけそうでちょっと怖い。救いのある話にしてほしいなと切に願う。前巻で初音の実の親の謎が少し明かされ、この巻でもちょっと進む。無山は自分よりも力のある霊能力者(たぶん)である初音をどこに導こうとしているのか、ますます目が離せません。

|

« 「開放弦」感想 | トップページ | ニガウリ観察日記とねこまる怪談 »

「アニメ・コミック」カテゴリの記事

コメント

おぉ、鶴謙だ!
飼わなきゃ、じゃなくて買わなきゃ。

投稿: やすべろ | 2006.07.31 12:30

やすべろさん、コメントありがとうございます!

ツルケンは寡作ですからね~、本屋さんで見かけたらすぐ捕獲ですよ!

投稿: nya | 2006.07.31 22:47

「日本沈没」表紙だけでは買えなかったのですが
Nyaさんのレビュー読んだら買いたくなってきました。
安永航一郎はコミケ以外で読んでないなあと思っていたら
病気で入院してたいへんだったそうです。

「皇国」レンタルで2巻まで借りて、3巻は思わず買っちゃいました!
これ、面白いですねえ。
原作者が別名で書いている「A君(17)の戦争」もおすすめです!

投稿: 研太郎 | 2006.08.01 23:53

研太郎くん、コメントありがとう!

「日本(ふるさと)沈没」はおすすめっすよ~。安永先生病気されてたのか。もう快癒されたのでしょうか?

皇国は面白いでしょう?でも夫に読ませようとしたら「佐藤大輔かよ~」ってぜんぜん読んでくれませんよ。彼の本棚にも佐藤先生の本は何冊かあるんで嫌いじゃないみたいなんですが、ぜんぜん完結してくれないんでヤになったらしいよ。

投稿: nya | 2006.08.02 07:06

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/33364/11149208

この記事へのトラックバック一覧です: きのう買った漫画とか:

« 「開放弦」感想 | トップページ | ニガウリ観察日記とねこまる怪談 »