喘息と副流煙

喘息の敵といえば風邪・ペット・ストレス・運動そして煙草だ。先月、迂闊にも風邪を引いてしまい、例によって喉に来た。直りかけの頃に送別会に出席。通常会社の宴会関係は喫煙者席が隔離されるのだが、遅れていったせいで喫煙者席しかあいていなかったのさ。宴会中、副流煙を浴び続けた私は当然その夜喘息の発作を起こして死ぬかと思った。で、それから一ヶ月あまりずっと喉の調子が悪かった。私の夫も煙草を吸う。私が喘息にかかった当初は台所の換気扇の下で吸っていた。その後、書斎、中庭とどんどん遠くにおいやられ、いまではベランダにでて吸う蛍族となっているのだ。

で、先週金曜の福岡出張。どうも博多という土地柄のせいか、やけに煙草を吸うお客様が多かったのだ。東京では全面禁煙の会社も多い中、博多の会社では応接室や会議室には灰皿が備えてある。いちおう「いいですか？」とは聞いてくれるのだけど、お客様に「喘息なので控えてください」とはいえない営業の哀しさ。そんでもってうちの営業も吸うのだ。最後の打ち合わせの席で立て続けに5本くらい吹かされて死ぬかと思った。結果として、帰りの飛行機の中、乾燥した空気も手伝って喉が腫れてしまい、気圧の変化に対応した耳ヌキがうまくできなくなってしまったのだ。七転八倒するほどの鼓膜の痛さは、以前ニューヨークに出張した折に大風邪を引いてしまい、帰りの飛行機の中で鼓膜をやられて中耳炎になったのと同じ症状。

以来、耳も喉も調子悪く週末は寝込んでしまったよ。喘息の吸入器片手に耳の痛さに唸る私に「俺には目の前で煙草吸うなっていえるくせに、お客さんや同僚にはいえないのかよ！」といって夫は全く同情してくれません。いやごもっとも。私自身は喫煙者に対してまったく偏見はなく、彼らの楽しみを邪魔する気もないのだ。しかしこれでは身体がもたない。これからはちゃんと言うようにしようっと。