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「ダブリンの鐘つきカビ人間」感想

ま、感想はおいおい書いていくけどさ、まずは本日の戦利品を見ておくれ。公演毎10点(くらい)の限定物販。終演後にロビーで販売されるニケイタ君だ。

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僧正とおそろいの弁髪がらぶりー。

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さて、大王の傑作カビ人間の再々演。脚本は2002年のパルコ劇場版をほぼ踏襲。キャストはメイン総入れ替え。脇はほぼ同じ。以下感想 ... は2002年版をベースにちょっと改稿(手抜き)。印象がほぼ同じなので追記することはあまりなかったのだ。

(中略)舞台セットもとても綺麗です。最奥に鐘に続く階段、中央に教会の扉、右手がジジイとおさえの家、そして可動セットで市長の家、このセットは魔法の剣ボーグマホーンが隠されている森にもなります。とても美しいテーマソングではじまります。濃い霧に道に迷ったカップルがとめてもらった屋敷。謎の主人。彼が語り始める「ここには昔街があった。男がいて女がいた-」カップルはいつのまにか昔の町に迷い込む。そこはそれぞれ症状が異なる謎の病魔におかされた人々が住まう街...

透明で優しくて美しい寓話が吉本新喜劇ばりのベタなギャグの文脈で語られる。おかしくって哀しくってそして最後は怖い。美しい寓話と群馬水産高校歌が同居できるのか未だ不明だ。なぜいきなり「私がこの森の司会者、ジョン森です」なんだよー。群馬水産高校校歌は覚えたよ(蒟蒻畑に春が来た/ぱりっと歯ごたえ旅がらす/海がなくても水産学ぶよ群馬水産高等学校♪)あと大王クリ-チャーの数々もステキ。馬はもう毎回爆笑。サダハルもへんな人形もらぶ!

この脚本って実はカビ人間とおさえが弱い。ゆえにパルコ版ではアクの強い登場人物の中に埋没気味だったのだが、中越版おさえと片桐版カビ人間のある意味人間らしさの増した存在感が光っていた。その分真奈美と聡がちょい弱かった。このあたりは物語自身の構造の問題なので役者さんに責を負わせるのは酷な話だ。

とはいえ、クライマックスシーンの哀しさ美しさはちょっと類を見ない。唇からこぼれる言葉がすべてカビ人間を断罪する言葉となり、結果として大衆を扇動して彼を殺してしまうおさえ。彼女の言葉の真意をわかってただ喜びの中に死を受け入れるカビ人間。奇跡をおこすボーグマホーンにおさえがこめた願いとは -

やっばり大王って天才だ。これからもついてゆくよ!

以下登場人物寸評(敬称略)

池田成志/市長:なるしーの凄みのある演技はさすがにベテランで存在感ばっちり。もちろんうさんくさい感じはあるのよ..でも今回は重厚な演技の方に比重をおいていたと思う。その抑えた演技、深みのある声はこの作品世界の確立に大いに貢献していると思う。適役です。
橋本さとし/戦士:さとしさん、前回のパルコ版ではハンサムで単純でちょっと抜けたところのある好青年...といった役どころだったがさすがに東宝ミュージカルのプリンシパルを経験しただけあって、風格がでてきたよ。なんか余裕のよっちゃんで楽しそうに演じてましたよ。
山内圭哉/神父:わかりやすい敵役。美丈夫!姫ダニでもそうだったけど彼の「わけわかんない」感が大王世界にぴったりあってるのよねえ。
後藤ひろひと/王様:あ、王様だ!っと思ったらすごく腰が低くおかしい。物語世界に何の貢献もしないハーレクイン的役回りをひょうひょうと演じています。天使飛んだよー。楽しそうだよー。「さあ!この問題は会場のみなさんもごいっしょに考えてください!」なんじゃそりゃ!
土屋アンナ/真奈美&戦士 : 目でかっ!声も通るしアクションも問題ない。いやーレベルの高い新人さん(でもママ)だなー。さとし戦士との殺陣もきまってかっこよかった。
姜暢雄/聡&下男:がんばってたけど~パルコ版は何せ阿佐スパ主宰の長塚さんですからねー、あの衝撃にはちょっとかなわないですね。でも問題はなにもなかった。
片桐仁/カビ人間: パルコ版では大倉さんが演じたため本当にフランケンシュタイン的な怪人に見えたカビ人間。片桐さんは非常に人間らしく演じたためクライマックスの悲劇性が一段と増していたよ。
中越典子/おさえ: 今回の舞台でいちばん評価したいのは中越さん。人形じみた容姿と魂の入った台詞(でも語られる言葉は想いとは全く正反対)が非常にバランスよく演じられてた。演技はなんにも問題ない。すばらしかった。
中山祐一郎/侍従長:小劇場界一のステキ眼鏡君キタ━(゚∀゚)━! とにかく中山さんの気弱で不気味でステキな雰囲気を愛しているのですよ。イタカワイさ抜群の侍従長いいなあ。僧正とのファストフード店コント好き。
及川健/天使:30は過ぎてるはずなのに美少年っぷりに拍車がかかってます。年々若返るってどうよ。美しくて邪悪で蓮っ葉。素敵です。前作よりやや邪悪っぷりが増してた。
田尻茂一/とまり木:アクションクラブ田尻社長を舞台でみるのも3年ぶりだ。いやー川原前田コンビに負けずいい男で声もステキなので大好きです。もっと舞台にもでてほしいけどなにしろ社長だしなあ。
八十田勇一/目玉:ヤソチン目玉も健在。あの馬の中にはいっているのは今回もヤソチン?
若松武史/ジジイ:ガマザリの木場さんといいG2/大王は小劇場界の先達を舞台に生かすのが本当にうまい。若松さんもまた楽しそうに実年齢38才のジジイを演じているのだ。さとし戦士とのからみが楽しいな
平田敦子/膝小僧:昨年末のスプーキーハウスから数えてシャッフル・ドナ研とこれで4回もみちゃったよアッチ。体型が故か役どころが毎回同じなのがちょいと苦しくなってきたので新境地を..(サモアリ観ろってことですねそうですよね)

最後の代表ご挨拶は(日替わり?)地元千葉出身の及川さん。羽根が結構重くて背負ってると肩が凝って「巨乳の女の人の気持ちが少しわかった」とのこと。少女じみた美少年及川さんの口から巨乳って言葉がでてくるのが違和感あっておかしかったよ。

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