Escape from Dartmouth
タイトルは往年の月刊ASCII誌のコラム「ダートマスからの脱出」より。ダートマス大学はBASIC言語の総本山。旧来の手続き型言語から構造型を経てオブジェクト指向型言語へ移行する時代のコラムと記憶する...ってうちの書斎をひっくりかえせば1980年ころからのASCIIはあるはずなのだが。高校時代から沿線の秋葉原のラジオ会館でASCIIを買っていた私だ。もちろん年刊AhSKI!も揃ってるよどこかに。
入社後配属されたのは研究開発部門。ホスト系アプリケーションのメンテチームから始まって、PC系のアプリ開発ときて、Smalltalkベースのオブジェクト指向型言語のコンパイラの開発チームに移った。30そこそこの上司とまだ入社したてのひよっこ3人。アイビーリーグでてドクター持ってる男の子(だから年はちょびっと上)がリーダーで、メンバーはもひとりマスターの男の子とみそっかすの私。私はプロの彼らから渡された膨大なメモを整理して仕様書(文法書)に起こしてた。そのころ使ってた言語はCOBOL, マクロアセンブラそしてC。この開発のためにLISPなんかも学んだ。C++前夜でJavaなんか影もカタチもなかった頃の話。まあみな若いし、同期の気安さで朝から晩までイナカのラボでわいわいいいながらコンパイラ開発してたよ。刺激的な毎日だったなあ。
入社は1985年。ラボには10年くらいいた。前にも記したがコンピュータがものすごい勢いで進歩した時代。ドッグイヤーどころかラットイヤー。数ヶ月前にプロセッサ能力の制限でできなかったことができる。80286から80386/486になったら演算のタイミングがあわなくなって間に合わせにWAITいっぱいぶちこんだことがあったくらい(ひでー)。そんな時代なのでトレンドもくるくるかわる。なんかひととおりそのときそのときの流行をやってるって感じ?オブジェクト指向言語からAIもつくったけどさ、いま考えればあれはただのルールベースとか協調フィルタリングエンジンでいまじゃアマゾンにログインすると何もしなくてもお勧めのボーイズラブ本がずらずらを並んでてちょっとヤナ感じ。そう、結構いろいろザンシンなことも考えたりやったりしたけどいまやオープンソースでいろんなクラスライブラリが提供されてなんだかとってもアタリマエな世界になっちゃってなんだかね。
ユートピアかデスユートピアか - コンピュータに関わってとってもエキサイティングな20年あーんど会社生活をすごしたのは事実だけどもうそろそろ風呂敷たたむことを考えたほうがいいのかなあなんて考えてる団塊におくれること10年くらい後世代のワーカーなのさ(なーんだロートルの愚痴落ちかあ)
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