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「吉原御免状」 2回目感想

さて先週に続き二回目の御免状。今日は「ふつー」「どーでもいい」が口癖の脅威の無感動人間の夫と一緒だ。

私「ねえねえオットの一番好きな新感線のお芝居ってなあに?やっぱ髑髏城?」
夫「そうさなあ。髑髏城も面白いがふつーっちゃふつーだからなあ。やっぱ俺はねあれだねいんど屋敷(ビデオはでてないのでシナリオ本で)」
私「ええっ、どうして?」
夫「だって髑髏城っていってみりゃありがちな話やん。もちろん再演版はほぼ劇団員だけであれだけの完成度に持っていったことは凄いと思うが、プロデュース公演になってからは特に新感線でやる必要を感じないよ。でもいんど屋敷は違う。俺は発想とストーリーとキャラクターが渾然一体のあんなむちゃくちゃでまとまりがなくて奇天烈で面白い芝居観たのはじめてだよ。あれは新感線にしかできない - おりゃあそんな芝居がみたいんだよ!」

珍しく熱く語っています。てかすでに求めてる方向が違う気がします。そんな夫の御免状感想はSHIROH同様「ふつーに面白かった」でした。ちえっ。オトナ新感線どうよって聞いたら鼻で笑ってたしな。憎い~。

で、私の感想。前列のほぼセンター(前回は左ブロック)という舞台が見切れなく見渡せる最高の席で堪能したよ。原作に思い入れがあるために前回正直どうかと思ってた義仙が胸に迫った。義仙はいちばん好きなキャラだし、それを演じる古田さんも最高によかった。血の道に生きざるを得なかった切なさ哀しさ(そしてプライド)がラストの誠さんとの対決にあらわれてた。最期、嬉しそうに哀しそうに叫ぶ「ようやく人間らしくなってきたな」の台詞が心に沁みたよ。

もちろんそれに対峙する誠さんの迫力も増していた。義仙に対する血を吹くような憤怒。そしてすべて終わったあとの「俺の中にも鬼がいたよ、勝山ぁ..」の台詞に泣いた。

松雪さんの勝山は今回もステキでした。誠さんと初めて腹を割って話すときの、裾を絡げて足を組んだいなせな姿勢の美しいこと。で、誠さんが身の上話を始めるとちゃんと裾を直し居住まいを正して聞くんだよ。姿勢がとてもよくて静から動、動から静に移る姿が非常に滑らかで美しいのだ。だから濡れ場のシーンもいやらしさは感じず美しさだけが印象に残る。これは逸材、大した女優さんだ。過去編で粟根さん演ずるならずものにパンチして飛び蹴りするお茶目なシーンすら美しい。また粟根さんのやられっぷりもステキでね~(すんません。頭腐ってます)

チケを抑えてたのは今回までだけど、やっぱり良いお芝居なので大阪まで追っかけることにしました。お金ないんだけどなマジ..(涙) でも日々成長するいのうえ歌舞伎。来月どこまで進化してるのか楽しみ~。おひょいさんは身体に気をつけて~いやほんとに台詞はこんなもんでいいからさ(今回はひどい言い間違いはなかったよ)。

そうそう、音楽ですよ音楽。岡崎司さんは今回もい~い仕事してます。ご病気回復されて本当に良かった!サウンドトラック買って繰り返し聞いてます。テーマ曲の「吉原御免色里」聞いてると、目の前にばあっと吉原の絢爛たる世界が開けて行くオープニングの光景がよみがえるよ。和楽器とロックギター、シンセの組み合わせのバランスの巧みさはつかささんの独擅場だ。「吉原仲之街張見世」(高尾太夫のテーマだよね。ことみちゃんの舞が美しかった~)とあわせてザッツ吉原!って感じ。

あ、ちょっと思ったことは殺陣シーンがやや冗長かなあ。さすがに古田堤の殺陣は間合いが信じられないくらい短くてスピードあって超カッコいいんですが、裏柳生グループとの殺陣は間合い計ってるのがみえるのと、殺陣の返しの際の堤さんの型が同じなので単調に見えてしまった....これだけ手数が多いと殺陣指導の川原アクション監督も大変だと思うがな。そして廻り舞台はやっぱ回し過ぎです。後で気持ち悪くなるの~(;-;)。

とはいえやはりたいへんな意欲作、傑作な芝居であることに変わりない。本日はスタンディング・オベーションも出たよ!私ももちろん立ちました。夫は座ってたがな(けっ)

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