英国逍遥2005 コーンウォール紀行 / 結
早い時間の出発であったけどもうすっかり明るくて気持ちのよい朝だ。私たちは屋敷のエントランスでポーターが車を回してくるのをホテルマネージャーと待っていた。
「今回の旅行は天候にも恵まれて英国の夏を楽しみました」
「どちらを回られたので?」
「コーンウォールとデボンです。コーストとクリフが美しかった。ランズエンドのスケープはエキサイティングでした」
「ほう、ランズエンド」彼は面白そうにいった。「私は英国に生まれて50年。まだランズエンドにいったことはありませんな」
「それは勿体無い。是非行くべきですよ」 エントランスから見渡せる美しい庭園を見回して私は言う。「それにしても本日も素晴らしい朝です。英国を発つのが名残惜しい」
マネージャーは頷いた。「さよう。素晴らしい朝です。ただ惜しむらくはすこし肌寒い」
「そうですね。滞在中は少し寒かった」私もそれには同意した。
「天気予報によれば、今週はよく晴れて暖かくなるようです」
「それは良いですね」
車が到着。夫とポーターが荷物を積み込んだ。空港まで最後のドライブだ。
マネージャーは車内の私たちを見ていった。「そう、英国の夏はこれからなのです」 そして一礼。「どうぞまたお越しください」「必ず来ます」
私は何度でも訪れるだろう。煌く陽光。咲き乱れる花々。麗しのマナハウス - そして愛してやまないカントリーサイド。英国の夏は永遠に続く - I promise I will come back to English summer!
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