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英国逍遥2005 2日目 -白馬を見に行く-

私の携帯キャリアはボーダフォン。国際ローミングしているのでいざというときに日本とダイレクトに携帯でつながるというのは心強いね。日本にかける場合は+81が必要だけど、これはオプションメニューから簡単に選べるので便利。実家と連絡をとってつながることを確認。あとは会社とねこまるをあずけている動物病院にその旨伝えてあるので非常時も連絡をとりあえて安心だ。良い時代になったよね。

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<コンプリートアングラーで朝食。テムズに面したダイニングのステンドクラスはウォルトンにちなんだ魚の意匠>

さて、コンプリートアングラーはあくまでも長旅の疲れを癒すための定宿。本日からいよいよ本来の目的であるコーンウォール地方に入国だ。今回のプランとしてはまず南の沿岸部まで南下して、それから海岸沿いにコーンウォールをまわるというプランをたてたのだ。ルート的にはこんな感じ(大雑把ご容赦)。

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カントリーサイド、それは英国の大きな魅力のひとつだ。平地にだらだらと民家が続く日本と異なり、同じ島国でも英国は非常にめりはりのあるランドスケープを持つ。都市と街、村にはそれなりに人口が集中し、住宅も立ち並んでいるがそれらの間には、およそ人の気配のない丘陵 - 牧地や農地、森- が横たわっているのだ。それがカントリーサイド。英国人はこのカントリーサイドの風景を愛し、英国政府は莫大な税金をつぎ込んでその景観を維持している。はるばると続く丘陵には、キャンプサイトやパブリックフットパス(ウォーキングのための遊歩道)が点在し、観光客はガイドを片手にカントリーサイドを堪能することができるのだ。

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<こんな感じ。夏の丘陵は濃い紫のヒースと黄色のエニシダに覆われてたいへんに美しい>

このカントリーサイドも地方毎にいろいろな特色があって楽しい。スコットランドは高地のため、山歩きを楽しむことができる。(英国滞在中に前外相のロビン・クック氏がこのスコットランドの山歩き中に心臓発作で亡くなったのにはびっくりした。合掌。) ミッドランドでは湖水地方やライムストーンの村々が美しいコッツウォルズ。ウェールズも高地や渓谷の風景が楽しめる。そして南西沿岸部のデボンやコーンウォールは起伏に富んだ沿岸の景色とムーアと呼ばれる荒地が特徴だ。今回のテーマはデボン&コーンウォール。お宿は決めているものの特に縛りはなく気ままに英国カントリーサイドをドライブする旅行なのだ(いつもそう)

前夜、ロードマップをみていた夫が言った。「明日の目的地、ニューミルトンまでは2時間も走ればついちゃうよ。なにか他にみるものはあるの?」「えっと、ワイト島でもいってみようかなあと思って」「ワイト島?でっかい島じゃん。なんか魅力を感じないなあ」「じゃあね、全然別方向なんだけど、見てみたいものがあるの」「何?」「ホワイトホース!」

よく知られているドーバーの白い崖、あれは石灰岩(チョーク)である。英国南部の地層は一皮向けば真っ白な石灰岩だ。ストーンヘンジのあるあたりに、その表層を削ってチョーク層を露出させ、白馬を描いた地上絵がいくつも残されている。古代から中世にかけてのものであるがその中でもっとも古いのがアフィントン(Uffington)のホワイトホースで、なんと3000年も前に書かれたとされている。ホワイトホースヒルと名づけられた場所には、無人のインフォメーションがあって、そこからパブリックフットパスが地上絵の上下に伸びている。

この馬、大きすぎて全然写真に納まらないのだ。非常にケルティックな意匠(馬の象形文字にも似てる)の馬がわかりますか?そして人との対比を見よ!

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このアフィントンのホワイトホースは、B4507道路沿いある。前にも書いたが、英国の道路はアルファベットと数字の組み合わせで表される。Mなら高速道路。Aはそこそこ大きな道路。Bはローカルな道路。数字は1桁なら片側2~3車線、2桁以降は1~3車線。桁が大きくなれば狭くて舗装程度が悪い。したがってBの4桁なんてほぼ農道で、車線がなかったりして怖い怖い。今回の旅行では何度もこのB4桁道路を利用して肝を冷やした。だってみんな飛ばすんだもん(;-;)

ホワイトホースを堪能し、あとはひたすら南下でコーンウォールの海岸を目指す。本日のお宿はニューミルトンのカントリーハウスホテル「チュートン・グレン」。早い時間にホテルについて、部屋に案内されてびっくりした。テラスに噴水が!(冒頭の写真ね)

20050803B<こじんまりとしてよい感じの部屋>

ここは世界のベスト・カントリーハウスホテルにも選ばれたことのある著名なホテルだ。貴族のカントリーハウスを改装したホテルには花が溢れたいへんに美しい。たまたまHPをみていてディナー付のリーズナブルなオファーがあったので試しに利用してみたら大当たり。一番安いグレードの部屋(1ベッドルーム/トイレつき/バスタブ無し(でも最新式のパワーシャワーがついていて短期滞在には問題なし)だったけど美しいテラスがついていて居住性には問題ない。トラディッショナルなのに設備も近代的でテレビはパナソニックの液晶だし、ダイキンのエアコン(はじめてみたよエアコン..)、そして何より館内無線LANもあってとても気に入ったのだ。

ディナーの時間になったので着替えて(ドレスコードはカジュアルエレガンス、男性はジャケットが必要)ダイニングに行くとまずライブラリーに通されてアペリティフを楽しむ。

ライブラリーでは思い思いに装った人々が楽しい夕べを過ごしている。私たちにとっては2005年の英国の夏を楽しむウェルカムディナーのようなものだ。雰囲気は最高。シャンパンもアミューズも美味しいよ!

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<ライブラリーはこんなとこ。ここでメニューとワインを選定し、やがてダイニングに通される>

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<前菜のコーニッシュクラブケーキ。クラブケーキは大好きな英国料理のメニューのひとつだが、レストランによってカニコロッケだったりかにしんじょだったりする。ここはカニのゼリーよせであった。うまい~。>

20050803F<メインは地元のラムのロースト>

デザートはサマープティング。これは夏の英国のお菓子だが、ケーキの型の内側に食パンをぐるりと貼り付けて、煮たさまざまなベリーを注ぎ込んで冷やし固める。ベリーに含まれるペクチンでちゃんと固まる。ほとんど砂糖は使っていないので超すっぱい。クリームをかけたりアイスなどを添えて食べる。家庭で作る場合はベリーミックスの缶詰を使う。日本でも売っているので時々作る。超簡単でおいしい。大好きだ。

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<添えられているのがアイスかと思ったら、コーニッシュクリーム(<-バターみたいな濃厚なクリーム。甘くない)で悶絶>

料理の写真をみればわかると思うが、ディナーの始まりは8時でまだまだ明るいが、終わりは10時頃ですっかり日が暮れている。そう、いまの時期、英国の日没は夜9時すぎなのである。1日が長いよ。

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