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「ばらいろポップ」感想

Coccoが好きだ。はじめて聞いたのは「羽根」だったかな。痛かった。真皮がむきだしになってそこから血と体液(のみならず体組織までも)が滴り落ちてゆく感触に虜になり溺れたよ。私がまだ少女であったならきっとその影響も半端じゃなかったろうな。でも幸いにも私は大人だった。摺り硝子の向こうの炎のようにゆらめく熱は心まで焼き尽すことはなかった。それを哀しいと思いはしたけれど。

出会いといっしょで別れも唐突。Coccoは突然本土のミュージックシーンから身を引いた。でも私は悲しくなかった。洗い晒しの黒髪で、シンプルなワンピースで、裸足で - 少女Coccoが遠い南の島で笑いながら歌っていてくれればそれで良いとずっと思ってた。

だから再会はうれしかった。くるりといっしょのユニット「SINGER SONGER」のPVで、笑いながら歌ってる彼女は変わらず美しくでも楽しそうで良かったと思った。で「ばらいろポップ」を買って聞き始めたら - 一曲目でやられた。

「SING A SONG」だ。「NO MUSIC, NO (love) LIFE」なのだ。泣けた泣けた。全肯定。大好きだCocco。

Cause, that's my life. you know that's my way - 知っているから。

彼女は歌う。世界の際で。伸びやかに晴れやかに。ああ、ずっと彼女が幸せに歌っていられるように願わずにはいられない。

蛇足: Coccoを知ったころたまたまハワイにいってて、ワイキキの浜辺でオートリバースでアルバム聞いていた。個人的に煮詰まっていたころだったのでものすごくそのシチュは嵌った。思えば私の中のハワイの印象が静謐で暗いのは多分にそれにひきづられているのだろう。南の島の陽射しと影のきついコントラストと乾いた熱風、遠い波音はきっといま「SINGER SONGER 」の音とともに聞けばずいぶんと明るくみえるのだろうな。

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