紺屋の白袴
営業部長から「緊急事態発生!」の呼び出しを電話で受けたのだ。
「なに?!ひょっとしてお客様でトラブル?」とおっとり刀で駆けつけた私に向って彼は言った。「あのねー、最近俺のノートパソコンよくフリーズするのよ。ちょっと見てくんない?」こける私。仮にもIT産業の営業としてX十年、もちろん英語もネイティブ並み。ものすごい営業力と交渉力を持った尊敬する我がボスだが、なにその実態はメカオンチのただのおっさんなのだ(ひどいいいようだよね)。
「しょうがないですねー。最近なんかアプリとか新しいドライバいれました?」
「それがいれておらんのだよ。」
「XPですね?まさかSP2なんかあててないでしょうね?」
「いやいや、SP1だよ。もちろんセキュリティパッチはあててるけどね」
「ふむー」
「あ、俺これから打合せなんだ。1時間後に帰ってくるからそれまでに直しといてねー。これシステムパスワードとアドミニストレータのパスワード」ってちょっとヲイ!セキュリティ配慮なしかよ!
「大丈夫。直してもらったら変えるからー」といって風のように去ってしまったよ。
しょうがないのでシステムのチェック。イベントログにもなにもあがってないしドライバの不整合も起こっていないみたいだ。こんな原因不明のフリーズが実はいちばんやっかいなのだ。
その昔、客先に導入したクライアントPC約1000台が五月雨式にこのトラブルに見舞われたことがあって往生したことがあるがこれは余談。原因がPCにとりつけたある部品の不良だったことが判明し、部品メーカーの営業さんから総務さんまで総動員して1000台分の部品交換を週末に力技でやったことも余談。
とりあえずBIOSを最新にして、仮想メモリちょっと増やして、CHKDSK /Fやってみたらちょっと落ち着いたみたいなので、「これ以上は面倒みれないのでまた頻発したらメーカーさんのサポートもらってくださいねー」と伝言を残した。もちろん教えてもらったパスワードは変更してもらったよ。
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