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2004.12.26

爆笑スリラー「スプーキーハウス」感想

そこは前の住人が謎の死を遂げた洋館、通称「赤の館」。無人のはずのその館に夜な夜な何かの気配。そこへ訪れるビデオ撮影のディレクターとカメラマン。一方、館に国際的組織の裏金があるという情報を聞いて忍び込む泥棒と詐欺師。それは惨劇の序曲だった....。

なんちゃってなんちゃって!

川下"Doc"大洋。後藤"大王"ひろひと。山内"僧正"圭哉。の才人ユニットに腹筋"電人"善之介、竹下"SAL"宏太郎の二人が加わった新生「Piper」の第五回"でも腹筋さんが走れメルスに出演してるのでとっぱなから四人かよ!”公演はなんとスリラー!

脚本・演出の大王は、「ガマ王子とザリガニ魔人」のように美しい悪夢のような素敵でおかしな寓話もよくものにする一方、ウェルメイドの軽くて洒落たお芝居も得意。今回も館のひと部屋で繰り広げられる一幕もの。館に無断で住む家族、神経質な隣人、何も知らないマスコミ関係者、泥棒、オカルト関係 - たくさんの思惑のあるひとたちの勘違い、すれ違いコメディ。もうベタでどたばたでドリフ(「志村、うしろうしろっ!」の世界ね)で楽しい楽しい。

で、その内容は大王みずからカーテンコールでおっしゃったように「あ~だめですだめですおうちに帰って家族に芝居の内容を教えようとしたって。あなたがた(=観客)にできるわけがありません」なので多くは語りません。その場限りの面白さ。仕事や日常の憂さをひととき(芝居が1時間30分と短いのも超Good!)の笑いで晴らすのだ。嬉しいな~。こんなお芝居が身近にあるなんてね。大王ありがとう!同じ時代、同じ場で大王のお芝居に出会えてほんとうによかったよ。これからもずっとみるからね!

キャラ的には篠原"悲鳴担当"ともえちゃんがほんとうによかったなあ。キュートでコンパクトでお歌がうまくて台詞まわしもまったく問題なし。もっともっと評価されていい女優さんだと思いましたよ。

あとは大好き!石丸"ほんとうに50才?"謙二郎さん。この人の身体能力の高さは、過日の「世界ウルルン滞在記」でも証明済みですが、今回もステキなダンスを披露してくださいました。これからもずっと板の上でみていたい役者さんです。

クリスマス特別カーテンコールはPiper面々によるすてきなお歌のプレゼント。僧正のギターと竹下さんのパーカッション、Docと大王の心に染み入る美しいコーラス。この溢れんばかりの才能!心豊かな思いでクリスマスの家路につきましたよ。


20041225
<会場限定販売のトレーディングカード....誰かーともえちゃん・楠見さんのダブりを大王・Docと交換してー!>

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