« 地震とかアオドクロとか | トップページ | ふりむけばかえる »

新潟県中越地震に思う

何しろ代々東京下町の商人の生まれだ。あの界隈は関東大震災と東京大空襲で大きな被害を受けた。ために、私は寝る前に聞くおとぎ話のようにその被災の様子を祖母や母から聞かされて育ったのだ。関東大震災の折には祖父母は裏の竹林に逃げて家屋の倒壊から免れたのだという。(竹林は地下茎が密に張っているため地震に強いらしいよ)

首都を襲う直下型地震は近いうちに来る。下町は未曾有の被害を受けるといわれ続けて数十年。東京に大地震はまだこない。同郷の方ならご理解いただけると思うが、あの地域の子供は幼い頃から地域単位、学校単位で避難訓練や訓話を繰り返し受け、大地震への恐怖を植えつけられて育つのだ - これはトラウマになるよ。

首都はまだ被災していないが、十勝沖、日本海中部、三陸はるか沖、阪神・淡路大震災 そして今回の新潟県中越と日本全国で地震禍はやむことなく発生している。阪神・淡路大震災で起きた長田地区の大火災をテレビでみたときの衝撃は忘れられない。それは私が怖れ、悪夢にまで見た直下型地震に見舞われた東京下町の被災の姿であったのだ。なぜそれが東京ではなく神戸であったのか - 言葉もなかった。

しかし怖れているだけで何の策も講じないのは愚かな話で、いまできることをするしかない。手前味噌で申し訳ないが、私の勤務する会社では、新潟県中越地震が発生して1時間後には新潟のお客様の被災状況を確認し復旧するための緊急チームができていて、建物、機器類、回線その他もろもろ、被害をうけた各種設備機器の手配とリカバリーが始まっていた。 その迅速な対応は阪神・淡路大震災の経験により災害対応マニュアルが整備されたことによるものだ。

文明が発達し、治水の進んだ今日でも今年の台風禍のように河川は決壊し、たいへんな被害が起きる - あらゆる天災に対して人間はほんとうに無力だ。しかし、起きる被害を全て防ぐことは無理でも、起きた被害にすばやく対処し、復旧することは可能なのだ。私たちは災害に学び、備え、直接もしくは二次・三次被害を最小にすることができる。それが地震(今年は台風も)大国日本の住民としての心のよりどころとなるのだ。

最後に、(再度ではありますが)新潟県中越地震で被災されたかたがたへお見舞い申し上げます。些少ですが日本赤十字社宛に義援金をお送りさせていただきました。

|

« 地震とかアオドクロとか | トップページ | ふりむけばかえる »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 新潟県中越地震に思う:

« 地震とかアオドクロとか | トップページ | ふりむけばかえる »