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英国逍遥3 週末ロンドン 「ディファレンス・エンジンとの出逢い」篇

uktower.JPG<タワーブリッジは一番好きなロンドンの観光名所だ>

一人の長期出張は週末の過ごし方も思案どころだ。せっかく憧れの英国に来たのだから観光もしたい。しかし、いわばはじめての海外で一人旅だ。旅慣れない、言葉も覚束ないおのぼりさんが果たして無事に観光できるのか。

英国について最初の週末。仕事が割と順調なので度胸がついた私はひとつロンドンに行ってみようと、朝もはやくから町のインフォメーション( i のマークの観光案内所)に出かけた。
聞けば程近いターミナル駅から出ている急行インターシティ(新幹線みたいなものか)を利用すればロンドンへは1時間半ほどでいけるという。英国鉄道初体験!駅までバスで行き、切符を買う。この急行は30分おきに運行されていて非常に便がよい(でもその後、一度突然乗る予定の便がキャンセルになり肝を冷やした)

車内販売のサンドイッチを食べながらのんびりと快適な列車の旅を楽しむ。どこからか「世界の車窓から」の石丸さんのナレーションが聞こえてきそうな感じだ。やがてのどかな田園風景から建物の密集したエリアにはいってきた。Greater London(ロンドン首都圏)だ。ロンドンはユーストン駅に到着した。ユーストン駅はロンドンより北の地域の玄関、いわば上野駅のようなものだ。

ここから地下鉄(Underground)に乗りかえてロンドンの中央部まで、朝出ればお昼前にはついたからそこから半日遊んで夕方かえるパターンが多かった。つまりこれを使って毎週週末はロンドンで遊び倒したのだ!

遊び倒したといってもたいしたことはないよ。まずロンドンについて私はどこへ行ったのか?

「ディファレンス・エンジン」をご存知であろうか?直訳すれば差分機械。それは19世紀後半、英国の数学者チャールズ・バベッジ卿が生涯を捧げて研究した蒸気機関で稼動する万能計算機なのだっ!パンチカードで演算式を入力し、蒸気で動く(!)差分機械で演算を行い、結果をだすというまさに今日のコンピュータの原理の源。バベッジ卿はコンピュータの開祖なのだ .... 実現すればすごかったんだけどねえ。バベッジ卿の設計図になるディファレンスエンジンは何万ものこまかい歯車から構成され、とても過日の技術では制作不可能であったため、プロトタイプが何台か残っているだけなのである。

ちなみにパンチカードを用いて、このエンジンのプログラムを設計したのは偉大な英国詩人バイロン卿の娘、オーガスタ・エイダ・ラブレース。彼女の名前は高度に模式化されたプログラム言語として今も残っている。私がラボで学んだはじめての言語がADAであったのだがこれは余談。

19世紀の技術で制作不能だった機械も、今日の技術では制作できる。時に1992年、英国科学博物館はバベッジ卿生誕200年を記念して、卿の残した設計図をもとにディファレンスエンジンを制作したのだ。コンピュータ業界に身を置くものとしてこれは一度は詣でておかねばならないところであろう。

てなわけで最初に向かったのはサイエンス・ミュージアムなのであった。サイエンス・ミュージアムはロンドンの中心部にあり、最寄り駅はサウス・ケンジントン。ユーストン駅からはビクトリア線、ピカデリー線を乗りついで行く。
ユーストン駅で自動券売機を前にして私は固まってしまった。真っ白いボタンが何個かならんでいるだけで、なにも表示されていないのだ。幸いにも戸惑う私を見て声をかけてくれた人がいた。「Destination?(どこへいくの)」「サウス・ケンジントン!」すると彼女は、まずお金をいれるようにいった。硬貨を券売機に投入するとボタンに該当する行き先が表示されたのだ。なるほどー。私は彼女にお礼をいい無事に切符を購入できた。

ロンドンの地下鉄はUndergroundというが、地下鉄の車両自体はTubeという。はじめて地下駅におりた私は、地下鉄のトンネル部分が小さいのにびっくりした。そして車両はそのトンネルいっぱいに作られているのだ。まさにチューブだ。(災害のときに怖そうなつくりです)。乗換え表示は見やすく、その後なんども地下鉄を利用したが間違えるということはなかった。

さてサウス・ケンジントンは、ハイドパークのごく近くで閑静な場所だ。科学博物館はロイヤル・アルバートホールや自然史博物館などと近接し、多くの観光客で賑わっている。

科学博物館にはいるとまず目に付くのは宇宙コーナー、アポロ10号指令線の実機、スプートニクのレプリカ(美しい!)、月着陸船のレプリカ(でかいっ!)、あとはV2ロケット(長いっ!)などなど。このコーナーだけで宇宙ファンは1日すごせちゃう内容。後の大英博物館でも思ったけど、規模がとても大きいので、プアな英語力も加わって1日では把握すら難しいほど。したがってその後何度も足を運ぶことになる。ワットの蒸気機関、複葉機から現在の戦闘機までなどなど魅力的なコンテンツがいっぱいの場所だ。(この項更新します...)

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