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街道を行くかも~ その3・豪快!那智の火祭篇

7月14日(水) 晴れ 熊野那智大社

そもそもこの旅行をプランした理由は、ネットで偶然「熊野那智大社」のWebサイトを発見したことだった。

神武天皇に発見されたという那智の大滝を御神体とし、彼をそこから大和に導いた八咫烏を御使とする那智熊野大社。そこで年に一度、7月14日に行われる「那智の火祭」は、もともとの那智大社のあった那智の大滝の滝壺(御滝本)に滝を模した巨大な扇御輿12体(熊野那智大社には12の神が祀られている)が山の中腹にある那智大社から参道を下って里帰りするという神事だ。その扇御輿の先触れとして参道を巨大な松明12体が清める。これは勇壮で荘厳そうなお祭りだ。見てみたいなと思ったのだ。

朝の10時ごろホテルを出発する。ホテルから那智大社までは車で20分くらいの距離だ。ただしこの日は交通規制で参道まで車でいけない。那智山の麓の臨時駐車場で車をとめ、あとはパーク&ライドの要領でシャトルバスが那智熊野大社まで往復してくれる。

ところで熊野那智大社は山の寺、参道は基本的に石段。もちろんこのあたりは覚悟してきたので帽子を被り、運動靴を履きタオルをまいた簡易登山スタイルでやってきた。しかし暑い。当日の気温は32度で多湿。立っているだけで汗がでる状態。バスの駐車場から参道を登る。たちまち吹き出る汗。アイソトニック飲料を握り締め、ぜーぜーいいながら登ったのだ。

sandou1.JPG<参道登り始め>

sandou2.JPG<参道登り中>

torii.JPG<鳥居にたどり着く。まだ階段がある>

torii2.JPG<社殿から鳥居を臨む>

社殿につくと、ちょうど稚児舞が奉納されているところであった。とてもかわいい。近くの若い女性が「陰陽師の世界だね~」などと話していた。私も同じことを思ってしまった。所詮はミーハー神事ファンなのである。

syaden.JPG<社殿の様子。右手奥に扇御輿がならんでいる>

chigomai.JPG<稚児舞手勢ぞろい>

火祭りのメインイベントは13時本社前に扇御輿と松明が勢ぞろいするところから始まる。

main1.JPG<扇御輿と大松明それぞれ12体が本社の前に並ぶ>

ここで私たちは本社から那智の滝へ移動。すでに滝への参道は見物客で埋め尽くされている。適当な場所をみつけて陣取る(ここが偶然とてもよい場所だった)
まず火のついていない松明が滝前に下りる。そしてその後、小松明をもった先触れ - 御使 -が参道を走り抜ける.御使は三人。被っているのは黒いカラス帽。三本足の八咫烏を模しているのだ。

main2.JPG<先触れの松明。藁をまとめた細長いもの>

やがて滝前で点火された50-60kgの巨大松明が参道を清めるために上ってくる。燃え盛る巨大松明は迫力だ!この松明を三人がかりで参道に叩きつける。清めのためだ。舞い上がる火の粉は容赦なく見物客にふりかかる。熱気で顔が焼けそうになる。でもこれは神の火、清めの火だ。だから見物客は競って火の粉を被る。これは神事だ。1000年以上の歴史を持つ祭祀はそれだけでものすごい説得力がある。

main3.JPG<大松明には担ぎ手の名前が書いてあったよ>

そして清められた参道を下りてくる12体の巨大な扇御輿。御輿と松明は参道の中央で出会う。陣取った場所がちょうど出逢いの場所だったのは偶然の幸運だ。

main4.JPG<御輿の担ぎ手はヘビ模様の着物をきているのだ>

main5.JPG<滝前に到着した扇御輿>

滝前におりると、たくさんの報道陣が集まり、地元放送局の番組の収録などが行われていた。滝前で魔よけの御札を買う。カラスがキュート。

私は神そのものを信じてはいないのだけれど、人間の精神の生み出す共同幻想としての神は確かに存在するし、それがプリミティブであればあるほど強いものだと思っている。そしてその神の力を表現する日本古来の神事はとても説得力があるし、何より力強くて魅力的だ。また見たいなと思ったよ。

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