今夜すべての -
はじめて読んだのはぴあの巻末の「啓蒙かまぼこ新聞」だったか -
「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」でそのシニカルな視点に舌を巻き、「西方冗土」で関西の奥の深さに呆れ、「白いメリーさん」で戦慄し、「ガダラの豚」でついにブレイクした!と興奮し、「バンド・オブ・ザ・ナイト」でこの人は日本のバロウズになったと思った。
そしてその合間に、リリパの舞台でちくわも撒いてもらったんだ。
なんというか「らしい最後」だ。でもわたしはつい先週「牢屋でやせるダイエット」を読んだばかりだったんだよ。おばあちゃんになったミケ豊中はちゃんと看取れたの?
でもまあ、いずれまたどこかの -東京だと下北沢あたりで飲んだくれてるおっちゃんに逢えるのかな。いかしたじじいになってるよね。呂律回ってないけど。
いまさっき帰宅して中島らも先生の訃報を聞いたばかりで唖然としてます。この項あとで書き換えるかもです。
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コメント
中島らもは私も大好きな作家なのですが、なんとなくこういう死に方をする人なんじゃないかと思っていたので特にショックというほどのこともなくすごしております。
好きな作品は「ガダラの豚」、「さかだち日記」、「僕に・・・」などいろいろあるのですが、やはり「今夜すべてのバーで」がいちばんかな。
天国(あるいは地獄)では他人さまに迷惑をかけることなくアルコールに浸ってすごせるのだろうとぼんやり思うのでした。
今夜の一杯はそんな感傷のために。
投稿: 研太郎 | 2004.07.28 18:51
研太郎くんもらもさんが好きだったんだー。
うん「死に方」に異存はないの。何度やめたっていってもクスリとお酒やめなかったし、酩酊のうちに人生を終えるなんて李白みたい - かっこよすぎだよおっちゃん。
でも「牢屋でやせるダイエット」の一番最後にね、「刑務所にはいらなくてよかった。これで思いっきり本をかくことができる」って書いてあったんだ。 - それ読んでて切なくてねー。
投稿: nya | 2004.07.29 22:07