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「Civil Campaign」を紹介する注釈のほうが長い日記 - A Day in the Life -

I read the news today, oh boy..♪ しまった今日は新聞休刊日だ!(すみませんBeatles好きなんです)

てなわけでいつもの日経新聞が無いので、通勤電車で昨日アマゾンから届いたA Civil Campaign」を読み始める。表紙がハーレクインロマンスにしかみえないのでちょっとはずかしい。明日からカバーをかけよう..

うわーマイルズ(注) いきなり玉砕かよ..。

(注釈)
発表以来、SF関連の賞を総なめにしている名作スペオペシリーズ、ヴォルコシガン・サーガの主人公マイルズ・ヴォルコシガン卿。初登場は「戦士志願」で17才。バラヤー中興の貴族ヴォルコシガン家の一粒種のマイルズ殿下はパタリロ体型でハンディキャップなたぶんSF史上もっとも弱っちくていじけ虫な主人公。でも頭脳はぴかいち。舌先三寸で縦横無尽の大活躍。女の子(含む獣人&両性具有)にももてもてだけど何故か好きな子には振られてばかり。
「お星様、僕のレディ・ヴォルコシガンはどこにいるのかしら」と涙する日々。

2000年に発表された「Civil Campaign」はそんな宇宙一不幸なマイルズ殿下(もう30才)の決死のプロポーズ大作戦(ママ・コーデリアのサポート付)。ついでに彼の周りの登場人物も老若男女みなまとまっちゃうラブコメ篇 .. という推薦文を聞いてついに原著に手をだしたのだ。だってそこにいたるまでに未訳がまだ2作あるのよ(;-;)。待っていられない~(こんなファンは多いらしいよ)

作者ロイス・マクマスター・ビジョルドはばりばりのミリタリー・スペオペを得意とするために現代のハインラインとも称されるが、人物造詣の細やかさとどこへ連れてかれるの~的鮮やかなストーリー展開、たくまざるユーモア、ジェンダーフリーを基とする押し付けがましくないフェミニズムはさすがに現代の新感覚女流SF作家。好きです。

マイルズ君のご両親、アラール卿とコーデリア妃のなれそめとマイルズ君誕生秘話は以下2作。女の子が元気な物語は読んでて気持ちがいいのだ!

(2004.6.20追記 - 読書感想は日記内にまとめました)

「名誉のかけら」 - ロイス・マクマスター・ビジョルド

主人公コーデリアはおっとこ前な惑星探査船艦長33才。彼女が戦場で敵として出会った中年オヤヂ軍人アラール・ヴォルコシガン44才と惹かれあい不器用な恋愛を育てていくうちに、背後では壮大な陰謀と星間戦争が繰り広げられていくのであった。もちろん最後はハッピーエンド。SFハーレクイン・ジュブナイル。コーデリアの男気とアラールの無骨な紳士っぷりに惚れました。

「バラヤー内乱」 - ロイス・マクマスター・ビジョルド

「名誉のかけら」でアラールと結ばれたコーデリアは彼の故郷の中世文明の星パラヤーにお嫁入り。いつの間にかアラールは5歳の皇帝の摂政となり権力の中枢に。引退した軍人さんとのんびり暮らすつもりだったのに話がちがうよ~と嘆きつつ子供(マイルズ君)もできて幸せいっぱい。幼皇帝を巡る陰謀もがしがし力業で打ち破る。アラール政敵の毒ガス攻撃でお腹の子供が危ないとなれば人工子宮にすぱっと移し、クーデターが起これば落ち延びた幼皇帝を匿いつつ王宮にのりこみ、クーデター首謀者の首をたたっ斬る(いや斬ったのは部下だけど)。痛快”がんばるヨメ”活劇。ラストシーンがとてもよい。あらゆる手段でマイルズの誕生を阻止しようとした(中世の星バラールではミュータントは忌むものとされているのだ)アラールの父、ピョートルを5歳のちびマイルズがその舌先三寸の片鱗をみせて懐柔するのだ。ピョートルは後の物語ではマイルズのよき理解者となる。こんな細やかな演出が随所にみられます。私はヴォルコシガン・サーガ全作を通じて「バラヤー内乱」が一番好きだ。

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