Le soupir(吐息)
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はじまりは偶然
恋は必然
長い長い旅を終えた雛鳥は
一時その翼を休めるために
ここに還り付いた
- オカエリ
翼を休める心地の良い巣を
渇いた喉を潤す甘露を
そして何より、温かな腕を
直ぐにまた、旅は始まる。
その羽音をより世界に轟かせるために
ただ今は、先きの旅の想いを互いの胸に響かせていよう。
互いの心を通わせていよう
その力が新しい旅の源となるのだから
Fin.
2009/10/04
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繋いでいた手が振り解かれて、彼女は森に逃げ込んだ。
吐き出した自分の糸で小さな小さな繭を作り、その中で幸福な夢を見ている。
その姿があまりに幸せそうで楽しそうで、つい思ってしまったんだ。
- モウイイジャナイカ
彼女がそれを幸福と呼ぶのなら、それを受け入れよう。失うくらいなら孵らなくてもいい。繭ごと彼女を愛そうと。
- ホントウニイイノ?
- え?
刹那、音の奔流に襲われた。躊躇も諦念も何もかもが押し流されるような - 天上の調べ。知らず俺は涙を流していた。 ああ、俺は何度でも、これからきっと何度でも思うのだろう。彼女と共に行きたいと。あの音と共に天に昇りたいと。
繭の中でまどろんでいる彼女。しかし皮肉にも彼女は自分から繭を破ってしまったのだ。奔流の向かう先は -
決まっている。俺は思わず部屋に飛び込んだ。
オレと一緒に - !
Fin.
2009 9.5
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こっそりはじめました。拙い習作ばかりですので、気がついた人は生暖かい目でそっとしておいてやってください。
Série intermezzo
- Amour histoire de jeune Maestro et Pianiste -
1.En phase terminale(ターミナルにて)(2007.03.12)
2.L'œuf de Pâques(復活祭)(2007.03.26)
3.Le dialogue(対話)(2007.03.30)
4.La rêverie(白昼夢)(2007.03.31)
5.Le croissant(三日月)(2007.04.05)
6.Le mystère de multilingue(マルチリンガルの不思議)(2007.04.06)
7.Les huit coups de l'horloge(八点鐘)(2007.04.10)
8.Le ruisseau(奔流)(2007.05.01)
9.L'aube(黎明)(2007.05.13)
10.Le signe(胎動)(2007.05.18)
11,Recommencer(再出発)(2007.05.27)
12.La valse viennoise(ウインナワルツ)(2007.05.30)
13.Son client(彼の客)(2007.07.03)
14.Le paon(孔雀)(2007.08.03)
15.La flamme(Voyage Ⅰ)(炎)(2008.01.03)
16.Les bois(Voyage Ⅱ)(森)(2008.01.18)
17.qui est-ce qu'i est?(Voyage III)(ワタシハダアレ)(2008.05.10)
18,lune pleine(Voyage IV)(つきあかり)(2008.05.24)
19.Le cocon(Voyage V)(繭)(2009.09.05)
20.Le port (place arriver)(Voyage Ⅵ)(港-帰り着くところ)(2009.10.04)
21.La réponse(自答)(2009.12.19)
22.Le soupir(吐息)(2010.4.9)
注:作中の仏語は、英語を機械翻訳したものです。雰囲気ということで...スミマセン(ひらあやまり)。
作品は予告なく修正・削除させていただくことをご容赦ください。
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